森づくり運動の第2ステージを迎えられた2019年に感謝します
2019年の大晦日。森びとプロジェクト事業を支えていただきました“森とも”の皆さん、1年間ありがとうございました。お陰様で怪我や事故が無く、当初の事業計画を実行することができました。心より感謝申し上げます。
今年は、”山と心に木を植える”森づくり運動の節目の年ではなかったと振り返っています。
7月:往復で600段の階段を上り下りして草を刈ってくれた皆さん
15年間育てた足尾の森、10年間育てた八幡平の森を本物の森に育てていく節目の年。南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」で植えた森の防潮堤と生態系との関連を観考える節目の年。
温暖化にブレーキをかける要望を国連や政府機関に提出した後の運動のあり方の節目。本物の森づくりと“森と生きる暮らし”という木を植えていく活動を日本各地や世界へ拡げる活動の節目。
そして、現場で森を育てている高齢化するスタッフから次世代へバトンタッチする節目。このような運動を支える会員の激減という現実と向き合うという社会運動母体を再考する節目を迎えているのではないかと振り返っています。
11月:中倉山の「無言の語り木」(孤高のブナ)を元気にする土留め造り
2020年は「パリ協定1」の始動年です。人類は今の暮らし方を続けて世紀末には生存を脅かすのか、あるいは“野心的な社会変革へ舵を切って生存を安定させていくのか”という人間の責務が問われる節目でもあります。
11月:アジア・アフリカの人々にも森と生きる木を植えられた?
15年前に植えた足尾の「臼沢の森」にはコナラの実生が顔を見せています。節目はこの実生たちがやがて主役になれる森づくり活動を構想することになります。筍が地表に顔を出したばかりの節目が2019年の森びとだと思います。今日は、除夜の鐘を聴きながら、足元をしっかり見て、森びと第2ステージを考えたいと思います。
“森とも”の皆さん、穏やかで健やかな新年をお迎えください。(理事 髙橋佳夫)
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