雪を冠った足尾の山々を眺め、2019年を締めくくる森作業。
本日29日は2019年最後の森作業となりました。足尾の山々の山頂付近は雪をかむり、雲ひとつない青空の下で白く輝いて見えます。砂防ダムの沢では飛来したカモが悠々と泳いでいます。
松木川沿いの道路の水たまりは氷が張っています。
早めに松木入りした加賀さんがストーブに火を入れ、お湯を沸かしてくれました。9時の森びと広場作業小屋の寒暖計はマイナス1度、13時を過ぎても4度でした。
9時40分、小川さん、清水が合流後、コーヒーで身体を温め、本日の作業打ち合わせを行い作業をスタートしました。
21日に仮修繕した臼沢の森・西側尾根の獣害柵の補修を行うため、金網と単管、大ハンマーなど、道具を準備し軽トラックで一路臼沢の森へ。
臼沢西側の山の斜面で工事が行われており、索道が張られています。工事のために獣害柵が切られているためシカやイノシシの食害防止と、工事の方が開け閉めが出来るように単管と補強用の金網を使い補修を行いました。
続いて、臼沢上部のネットの補修です。化繊のネットが破られやすい場所のため、金網で補強しました。地上を見下ろすと松木の杜、新松木の杜など落葉後の杜の特徴を見ることができます。新松木は密集感があり、松木の杜は空間がありのびのび感があります。
下山では、階段に積もる落ち葉で滑り落ちないように、落ち葉を足で掻き分けながら注意し下りました。緑の葉をつけた森の中では見つけられなかった常緑広葉樹のシラカシ、アカガシが、落葉した木々の下で、太陽の光を浴びて葉っぱを光らせていました。
獣害柵が破られていた間にシカが木の皮を剥いで舐めていたようです。確認できたのは3本ですが細い樹木は一周剥がされているので枯れてしまうかもしれません。高木の下でじっと生長の時を待っていただけに心配です。
遅い昼食をとった後は、作業小屋、遊働楽舎、社務室の点検、水源の確認をしました。
水源の沢は、降雨がないためか涸れています。雪は少し降ったようですが、適度な雨も期待します。沢の水が涸れないよう、もっともっと森を育てなければならないなと感じました。
“遊働楽舎”みちくさの周りにいたシカが人間の姿にびっくりし足早に逃げていきました。「年の瀬だから人間は早く家に帰れ」と遠くからにらみ、鳴き声を上げているようです。
作業小屋に戻り、2020年も元気に森づくりが出来るように健康に気使い、年末年始を過ごすことを確認し帰路につきました。本日の森作業は、加賀、小川、筆者・清水でした。
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