五感を研ぎ澄ませて、生存の不安定な時代を迎えない処方は“待ったなし!”
明日は秋の彼岸の入り、頭をよぎるのは新米と秋刀魚の秋の味。稲刈りの日は朝早く田んぼに行き、稲に露が残っているうちにはイナゴを獲って、時間が少し経ってからは稲刈りが始まる。子供の手伝いは両親が刈った稲を乾かすために運ぶことだった。
稲刈りの手伝いが終わってから数日後の楽しみは、醤油をたっぷりかけた秋刀魚焼きと新米を食べられることだった。この味覚は秋の彼岸の入りを迎えると頭をよぎる。50数年前の味覚(五感)が、秋の気配を感じさせてくれる。
この頃は9月中旬に秋の気配を感じるが、50数年前は10月中旬であった。10数年間、足尾で森づくりをしているが、今年の9月上旬、はじめて蝉の五部合唱を聴いた。ミンミンゼミ、ニイニイゼミ、ヒグラシ、アブラゼミ、ツクツクボウシが必死に鳴いていた。
五感を研ぎ澄ましても、五感で季節の移り変わりを感じることが難しくなった気がする。この気配をどうみるか、どんな対処をすべきか。心療内科医の海原淳子が書いている「新・心のサプリ」(毎日新聞日曜版)をおすすめしたい。
それにしても本日の東電経営者の原発事故責任を無罪とした判決はどんな政治の「気配」を感じるか。「五感研ぎ澄まし“ヘン”に対処」方法が求められている大人たちです。(理事 髙橋佳夫)
コメント