早ければ来年に足尾・松木沢に蛍が乱舞する?
本日は生態観察チームの今年度2回目の観察会の日でした。
今回は新”みちくさの庭”の池にホタルが舞うことを想定して、その餌となるカワニナを2ケ月前にみちくさの横のビオトープ池に放流したその後の生態調査でした。
講師に山本生態観察メンバーのお知り合いの地元でホタルの会の事務局長をされている高橋潔さんにお越しいただきました。
まず最初に、高橋さんは専門家ではないといわれますが、ホタルの飼育をこれまでやられていたという経験から、その経験談を交えホタルの生態について説明していただきました。
ホタルの生態について初めてしることばかりでした。特に、光るのはさなぎから羽化して、交尾をする1ケ月ぐらいの短い期間であるということ。幼虫の時は、水中で、体に合ったきれいな水に住むカワニナを食するということなど。
その後、2ケ月前に放流したカワニナを調査しました。5か所に網の中に入れたカワニナと、網の外に放流したカワニナを調査しました。
今年は暑かったためでしょうか、藻がたくさん生えていて、そこにカワニナがいました。
すると放流したカワニナから生まれたとみえる稚貝がいました。
集計した結果、放流したカワニナに対して、生存率はおよそ34%でした。その中で稚貝がみられたのは、21%(放流した数に対する稚貝の数)ほどでした。この結果より、カワニナはみちくさの池で十分生きていけると考えました。スタッフ一同とても安心しました。これで心置きなく新みちくさの庭の池に放流ができます。
現在、山本生態観察メンバーが自宅でホタルの飼育をしてますが、来年、幼虫を放流できることが考えられるようになりました。また一つ足尾での楽しみが増えました。
まだ”みちくさの庭”はその完成にスタッフ一同で作業中ではありますが、松木にホタルがとぶことが一つの希望となりました。来年がとても楽しみです。
高橋講師、今日はありがとうございました。これからもアドバイスの程お願いします。
本日の観察メンバー 高橋講師、山本、宮原
(報告 事務局員 宮原哲也)
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