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2018年8月の18件の記事

2018年8月10日 (金)

地球温暖化防止は「オール生き物たち」の課題!

 数年前から夜は10時に寝るようにしている。睡眠時間は6時間程だから朝4時には目が覚める。この季節の日の出は5時少し前だから、朝食までの時間はラジオから情報を得て、忘れてはならないことは排紙にメモをとる。

640x624  今日は早朝ではないが、NHKBSニュースでスイス山岳地方の雷雨と豪雨による土砂流出が報道されていた。その瞬間の映像がテレビで流されたが、そのスピードと勢いには驚いた。ポルトガルの山火事も報道され、市民の暮らしが異常気象の猛威で脅かされていた。

640x516  気候変動による異常気象の巨大化は地球人の暮らしを脅かしているようだ。沖縄県民の命と暮らしを守ろうとその先頭で辺野古軍事基地反対運動を推進してきた翁長雄志知事が亡くなった。つつしんで哀悼の意を捧げます。

640x498  温暖化の脅威は地球人共通の課題であり、特定の国々の人々の努力だけでは解決できない。辺野古軍基地反対闘争をけん引しているのは「オール沖縄」の人達だ。地球温暖化防止の運動は「オール地球人」がけん引できたらと願っている。「〇〇ファースト」という考えでは世紀末には生存が不安定な地球になってしまうかもしれない。

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1_640x530  こんな事を考えていると、姿を見ることが非常に難しい「ジュウイチ」の幼鳥が姿を見せてくれた。もしかして「オール地球人」という発想は、“生物社会の一員に過ぎない人間の驕りだ”ということをジュウイチが告げにきてくれたのかもしれない。(理事 髙橋佳夫)

 

2018年8月 7日 (火)

立秋の日、雨の中でのポット苗・草取り作業

今日は、暦の上では立秋です。作業小屋、9時の気温は19℃ 台風接近中雨の中での作業となりました。

Photo コーヒーを飲みながら福田さんが作った配合用土のファイルを見ながらレクチャーを受け、榎木のトロ箱(発泡スチロールに種まいた苗木)からのポットへの苗分と、民集の杜に今年の植樹祭会場と桐生ロータリークラブの植樹会場の草取り班に分かれて作業開始。

Photo_2 福田さんが、軽トラで8種類のポット苗用の配合用土を運んでくれました。

Photo_3 テントの中での作業。レクチャーどおりに入れて混ぜる+少量の水を入れて混ぜること10数分で配合用土ができました。

Photo_4 早々にポットに苗分して70ポットができ、橋倉さんが自宅に持ち帰り大切に育てることになりました。

Photo_5 民集の杜の草取りは、雨の中での作業です。気温が低く多少の蒸れがありますが数日前の作業の暑さから比べると作業しやすかったです。

Photo_6 その後、ポット苗班が合流して、今年植えたところの草取りを終そうと頑張り終えることができました。

Photo_7 遅い昼食をとる中で、鎌田さんがストーブに火をつけてくださり、暖をとりました。これからのポット苗分けは、時期が遅くなってしまい、ポット苗を足尾では、枯らしてしまう恐れがあるので、車で来たスッタフが持ち帰り、手厚く育てる案が出ました。帰るころにも気温は、19℃で涼しすぎる一日でした。スッタフの皆さん雨の中お疲れ様でした。

本日のスタッフは、鎌田・橋倉・松村宗・小川・岡安・福田。報告者、小川

2018年8月 5日 (日)

想像できない100年後の地球と人間を考えてみました

 頭から湯気がでるほどの暑さの朝でしたが、爽やかなユニホームを着た樹徳高校生と先生たち13名は静かに足尾に来てくれました。今日は樹徳高校生の環境ゼミ、スタッフはそのサポートを行いました。仁平スタッフの誘導で生徒たちは「森びと広場」へ到着、早速、宮原事務局員の進行でゼミ開始。

Photo  自己紹介をした後、「100年後の地球と人間」と題して、筆者から30分間の問題提起をしました。先生のリクエストは、「足尾を紹介してほしい」ということなので、現代から未来を生きる若者たちへ、“森と生きる”ということの大切さを提起しました。

Photo_2  1902年に廃村に追い込まれた松木村人、その約100年後には異常気象の猛威によって世界中の人々の暮らしが脅かされている現代人、これから100年後を生きる若者たちの暮らしを創造するにあたって、“森に生かされている私たちという冷厳な事実”を感じ取ってほしいと願って話をしました。

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Photo_5  10時半頃からは、草取りの育樹活動のボランティア。熱射病防止で、全員が手ぬぐいと日笠着用し、昨年植えた「民集の杜」へ移動。鎌田スタッフから草取りの方法を教わり、背丈ほども伸びた草が密集している小さな森に風を吹き込んでやりました。

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Photo_7  育樹ボランティアはあっという間に終わり、気分は“最高!?”でした。苗木たちも爽やかな風に満足している様子でした。

Photo_8  その後は、清水東京副所長から松木村の歴史の話を聞き、14年前に植えた「臼沢の森」の中へ、外気温と森の中の気温の違いを実感して、森の有難さを感じていただきました。

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Photo_11  昼食はトンボも仲間に入り、のんびりとした気分でおにぎり等を摂り、食後は松木川の河原で冷たい水遊び休憩。

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Photo_13  午後は討論の時間。討論は、育樹ボランティア後の感想から始まり、「植えて3年間経って急生長している」その生態を考えてみました。そのような話の中から、人間は生物社会で生産された栄養などを消費するだけで生産できない一員に過ぎないことを感じ取っていただきました。

Photo_14  途中、冷えて甘い山形産のスイカを食べながら、間もなく有権者のひとりになる若者として、生物社会と人間社会を観る測定態としての身体を磨いていくことの大切さを話し合いました。

Photo_15  蝉の鳴き声が悲鳴に聴こえた暑い一日でしたが、生徒達と先生そして森びとスタッフは“100年後の地球と人間”を考えるきっかけを創った気がしました。樹徳高校の皆さん、スタッフの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

絶滅危惧種発見!?

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今日の松木は快晴!朝9時の時点で気温は33.5℃、グングン上がって10時には35℃まで上昇。

中倉山の中腹から何やら音が聴こえるので眼をやると、いつの間にか中腹まで索道が出来てる!

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双眼鏡でのぞくと、その先端では作業員が延長工事をしていました。お昼前には20m近く延長されてました。

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こんなに暑いと山に来る人も少なく、朝から通って行ったのは釣り人が1名だけ。
お客さんが来る気配もないし、みちくさの中も暑くてじっとしているのがつらくなり、少しだけ上流へ散策に・・・。
上の堰堤は改良工事をしているらしく、大型のクレーン車等の重機が置かれていました。今日は休工日で作業員はいませんでしたが、仮設トイレは登山者のために開けておいてくれているようです。「登山者の方はご自由にお使いください」との看板も!

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山から流れてくる沢に分け入ってみると、木陰は涼やかな風が。ホントに森の木々たちはエライッ!

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堰堤から流れてくる水がとても涼しげ、マイナスイオンたっぷり♪

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堰堤の隙間にキラッと光るものが!?のぞき込むとそこには「ヤマアカガエル」が涼しげに休んでました。

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帰り道、道をそれ「シラカバ」と「ヤマザクラ」の植林地に入ると若い鹿の群れにバッタリ!カメラを向ける前に逃げてしまいました。
森を少し歩いて行くと、秋でもないのに落葉が・・・。
この暑さで葉を落としてしまったのでしょうか、ヤマザクラ5・6本の枝の一部が黄葉しています。

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道に戻るとそこは「アキアカネ」のパラダイス。そこいらじゅうに舞っています!
路肩にとまっているアキアカネの中に、ちょっと変わったトンボを発見!
さっそく捕まえてみると、ツノ(触覚)が生えてる!
これは新種発見か!!!

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みちくさに戻り図鑑でトンボの項目を調べるも見当たらない・・・、これはいよいよ大発見!?
体長は45mm、ハネのサイズは60mm。
図鑑に無いなら「レッドデータブック」にあるかも?
似たような写真があった!しかも大きさは同じ!!
しかしそれはトンボではなく・・・、「オオウスバカゲロウ」、でも、これって「絶滅危惧Ⅰ類(Aランク)」!!!
写真も撮ったし、逃がしてあげようと放してあげると、飛んでいく姿はまさにカゲロウ。
改めてカゲロウのなかまを図鑑で見ると、そこには全く特徴が一緒のものが、「ウスバカゲロウ」。日本でポピュラーなカゲロウのひとつです。
大きな個体だったのでオオウスバカゲロウかなと期待しましたが、特徴はまさに普通のウスバカゲロウ、世紀の発見には至らずでした。

しかし今日はホントに暑い・・・。2時過ぎに気温は39.5℃、室内も36.5。体温を超えてます!
佐野市からの釣り人が立ち寄ってくれました。
朝は何人かの登山者があがって行ったよと教えてくれました。

その後、続けざまに宇都宮から写真を撮りに来たという青年が休憩していってくれました。

今日は夕立も来そうな感じはないし、下界も暑そうだな。帰りたくない・・・。

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2018年8月 4日 (土)

猛暑の日本。でも足尾は爽やかな風が薫り、森の中は自然のクーラー。

足尾ダムゲート前で山々を眺めると、空にはポッカリと半月が浮かんでいました。足尾のヤマボウシの実は大きくなっているのを見ながら、「みちくさ」に到着。9:10現在の気温は32℃、今日も暑くなりそうです。周りを見渡すと、ウワズミザクラの実が赤く色づき始めたのが目に入りました。柿の実も少しずつ大きくなっています。

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P1020770 今日は暑すぎるのか森ともさんの姿が見られません。でも、やはりこの人が来てくださいました。みどり市の大木さんです。今日もピリッとニンニクの効いた漬物をいただきました。ありがとうございます。「10分位上がった(歩いたら)ら戻るよ。」と言って出かけました。帰ってくると「今日はやけに鹿の鳴く声が激しかった。小鹿がいるからかな。」と言っていました。鹿は6月下旬に出産することや出産を控えた鹿は群れを離れて単独になることなどを話してくれました。本当に勉強になります。

しかし、「みちくさ」の周りには鹿も、猿も、キツネも、森ともさんも全く現れません。今日の相方は松村宗雄さんです。みちくさの前に植えたクスノキが枯れたと思っていたら枯れずに脇から芽を出し、日ごとに伸びて網のガードに囲まれ苦しそうだと、ガードを外してやることにしました。これでノビノビと大きくなっていくことを願います。

P1020752 13:40、今日二人目の森ともさんが、ハイキングの帰りに立ち寄ってくれました。足尾には何回か来ているが、「みちくさ」に立ち寄るのは初めてでした。宇都宮から来たオキハラさん。大ナギ沢で熊を見たとのことでした。情報ありがとうございます。熊と蜂と猛暑には気を付けましょう。

P1020773 足尾・松木の里は今日も静かでした。ゼミの声とホオジロの声だけが響く、大自然の中で心癒される足尾に足を運んでみてはいかがですか。お待ちしてます。

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P1020774  猛暑日が続くなかで気持ちが落ち着かない時が多いですが、トンボの羽ばたく音は心を沈めてくれます。今日の線量は0.148μ?でした。(報告:松村宗雄、加賀春吾)

未来を生きる若者たちと共に考える“森と生きるという暮らし”

Photo  足尾「どくだみ荘」の朝4時頃は、タオルケットから足がはみ出していると涼しく感じる気温でした。今市に住む鎌田さんも、今日の朝方は毛布をかけたと言っていました。そんな日光市ですが、昼は、今日も猛暑日でした。

Photo_2  朝からアブラゼミ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミが大合唱でした。今日の作業は明日の高校生の環境ゼミサポートの準備でした。

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Photo_4  明日はまず、昨年のゼミで植えた苗木たちと草の生存競争の現状を観ていただき、除草作業をします。多分、草木の競争を見ると除草作業に集中しがちですので、蜂の巣のチェックをしました。

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Photo_7  同時に、その周囲の草刈りをしました。昨年植えた幼木が草との競争に負けていますので、我々も集中しすぎて熱中症にかからないように声をかけ合って草刈りをしました。

2017  2年前に植えた幼木たちは草との競争に目もくれず、すくすく成長しています。ヤマザクラ、シラカンバ、ウリハダカエデ、クリ等は樹高3㍍程に生長していました。クリは小さな毬栗をいっぱいつけていました。

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Photo_9  松木川から吹く風に当たると、汗が止まるほどに爽やかでした。「みちくさ」では松村宗雄さんが、今月25日に森ともが集って行う「岸井理事長を偲ぶ集い」用のリース作りに汗を流していました。岸井さんと共に育ててきた足尾の樹木に囲まれてほしいと願い、樹木の葉で作ったリースに岸井さん想い出を取り付けたいと準備しています。本日は、鎌田、仁平、そして筆者でした。(報告 高橋佳夫)

2018年8月 3日 (金)

“環境問題は政治問題”だ!未来を生きる若者たちの地球を守る政治を

 想定外の豪雨による土砂流出、崖崩れ、表層崩壊対策(堤防強化、土砂の除去、水位計設置等)で何千億円の税金が投入されている。ところが想定外豪雨の原因でもある“地球温暖化対策”は見えてこない。

Photo  足尾で育樹・育苗活動をしながらそんな報道を見聞きしていると、未来を生きる若者たちの暮らしはどうなってしまうのか、と政治家にその矢印が向いてしまう。

Photo_2  毎日新聞(先月)を読んでいると、「昨今 ことば事情」(非常時/国防)というコラム欄で毎日新聞客員編集員・近藤勝重さんは、1934年の雑誌に書かれていた寺田寅彦氏の『天災と国防』を紹介し、持論を書いていた。

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                  足尾・中倉山北斜面

 そこでは、「災害も国を脅かす天然の敵とみて、国防の必要性を訴えた。かつ戦争は避けられるが、天災は“その襲来を中止させるわけにはいかない”と書いている。次のコラム(天譴(てんけん)論)では、「西日本豪雨の被害も天災か人災か被災状況を調べ、戒め(いまし)を受けなければならない対象に政治を加えるべきか見極める時期であろう。」と書いている。

Photo_5   ハンカチノキの実

 そして、「あのオスプレイ1機の予算でどの程度の防災が可能になるのかと」、また、「増大する一方の防衛費のどのくらいを割けば、堤防の決壊といった事態を防ぎ得るか。異常気象にも対応した議論がもっとなされなければならない」と書いていた。

Photo_6  まさしく“環境問題は政治問題”だ。未来を生きる若者たちに持続可能な地球を残すために、大量生産大量消費社会の暮らし方見直し政策が政治に求められている。明後日は高校生と先生たちとの環境学習。未来を生きる若者達とスタッフたちの討論に気持ちが引き締まる。(理事 髙橋佳夫)

2018年8月 1日 (水)

自然界は、人間の都合を考えてはくれない!

 猛暑はスペイン、アメリカ、スウェーデン、そして日本でもその猛威は、山火事、農作物などに被害を強いているようですね。昨日の足尾・松木沢は午前9時で気温26度、快晴。台風12号で待望の雨が降り、足尾ダムでは三河(久蔵、松木、仁田元)水量が増し、ドドドーと轟音を響かせていました。予想通りに森びと広場に向かう松木川沿いの道は通行止めなっていました。

Photo  集まったスタッフは4人、臼沢の森の草刈りをやることが即座に決まり、早速、道具を担いで出発。“草に覆われている苗木達が可愛そう!”という思いが私たちの気持ちを動かしました。

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Photo_4  深緑に輝いている美しい森の上には、青い空と白い雲、そして照りつける太陽で真夏の主役が揃っていました。話をする余裕がないほどに伸びている草を刈る音は、静かな山肌に響いていました。熱中症に気を付けて

2018_0731_123420dscn5588  作業は午前中まで、火照った体を冷やしてくれたのは沢水でした。自然の恵みで頭を冷やすと、まさに天国という気分でした。

2018_0731_131634dscn5590  身体の疲労を和らげてくれたのが、松村(宗)さんが用意してくれた「梅酢」でした。先人の知恵に感謝でした。

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Photo_5  午後は軽めの作業に徹して、民集の杜のチェックと、みちくさ前の「松木の庭」のチェックとしました。8月5日には、桐生市の樹徳高校の先生・生徒の皆さんが訪ねて来ます。この3年間に育てた苗木たちの草取りが予定されています。現場に行ってみると、鬱蒼とした草の中で、幼木達はひっそりと生きているようでした。この植物社会を見て、生徒達は“どんなことを思うのか!。それも学習のひとつだと思い、そのままの状態にして私たちは森びと広場に戻ってきました。酷暑と向き合って奮闘したスタッフは、鎌田、松村(宗)、加賀、橋倉でした。(報告 橋倉喜一)

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