森と生きる布沢集落民の心はコミュニティーの原点!?
布沢集落区長の菅家さんからお礼の手紙が届きました。区長は、日本人が初めて体験している少子高齢化社会に向き合っている方。当会は、森と生きる集落の知恵が未来の暮らしの原点ではないかと考え、先月下旬、布沢集落の手伝いをしてきました。菅家区長の手紙を一部紹介します。
先日は森林生態系保全地域指定に向けて運動中の「恵みの森」遊歩道階段補修工事支援をいただき誠にありがとうございました。年間8千人もが訪れる「恵みの森」「癒しの森」ですが、人口減少と高齢化の進む山間地集落にとりましては、その維持管理に手が届かないのが実態です。そんな中で昨年に引き続きご支援をいただき区民一同感謝いたしております。
なもないこの小さな寒村に毎年温かい支援の手を差しのべてくださる「森びとプロジェクト委員会」の皆様がおられることを思うと、勇気と元気をいただくと同時に、“また明日から頑張ろう”というヤル気が湧いてきます。私たちは、人口が多いことか地域活性化の条件とは考えず、“大勢の人々が往き来してくれる価値ある集落を創ろう”を合言葉にがんばろうと考えております。とにかく地道に地域資源を活かして皆様の「第二の故郷づくり」に取り組んでまいりますので、今後とも特段のご支援を賜りますようお願い申し上げます。福島県南会津郡只見町布沢区長 菅家和義(短くまとめました)。
布沢集落民の笑顔と出会えると、森に寄り添って生きている歓びが共有できる気がします。「他者が褒め称えてくれる英雄を目指す」というような意識もなく、ごく自然に、森の恵みの共有や共同作業等によって、信頼感や同情、共感意識を高めてコミュニティーが培われているようです。(報告 髙橋佳夫)
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