硫黄製錬の残り滓堆積場での森づくり展望が見えてきた!?
今年の「心の森探訪」地は、硫黄製錬で排出された残り滓が堆積している南部富士(岩手山)山麓の元山堆積場。当会「みちのく事務所」が森づくりを進めている八幡平市。本格的に植林してから10年を迎えた元山堆積場の森を探索しました。
現地のコメントは当会アドバイザー・川端省三さんにお願いし、試行錯誤しながら育ててきた小さな森の樹木たちを観察しました。参加者は26名、案内をみちのく事務所スタッフにお願いしました。
2006年から2年間の試植現場の樹木、2008年から開始した本格植林地の樹木を観て、その逞しさやスタッフの努力を感じてきました。
圧雪と凍結に耐え抜いてきた樹木、パイオニアのヤマハンノキと他の苗木の混植とその陰と陽の違い、樹皮のマルチング使用の効果、土壌改良の違いによる苗木の生長度合の差などを感じることができました。
現地では実生から育っているミズナラ、ハリキリを観て、岩盤のような堆積場を耕していくと風や生き物たちが運ぶ種により、天然更新がはじまる可能性を見た感じがします。
二日目には、土壌改良に欠かせない腐葉土つくり現場(落ち葉拾いの森と炭つくり現場)、そして落葉広葉樹のポット苗木作り現場を観てきました。
探索途中では、みちのく事務所スタッフの皆さんから八幡平の自然や文化も案内していただき、先人が森の恵み暮らしてきた様子が改めて実感できました。スタッフの皆さん、ありがとうございました。(報告 髙橋佳夫)
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