北陸の大雪は巨大「風呂おけ」(日本海)の異変に原因が隠されているのか
昨日(6日)の足尾松木沢の写真を見ると肌を刺す冷たい空気が気持ちよさそうだが、大雪が降っている北陸ではこんなのんびりした気持ちになれないようだ。
この時季、1週間ほど足尾で過ごすと朝夕ははんぱなく寒い。「風呂おけ」にお湯を入れても窓の隙間から冷たい外気が入り込むので、「風呂おけ」からでる湯気と外気がぶつかりあって風呂場の床が水滴でぴしょびしょになってしまう。だから、風呂場と部屋の仕切りの引き戸は開けっ放しにしておくのが長屋の鉄則。
日本海は北が宗谷海峡で浅くなり、南が朝鮮半島と九州北部で浅くなり、中央部が深くなっているので巨大化した「風呂おけ」のようだという。ユーラシア大陸から日本海に寒冷気が吹き込むと表面海水が冷やされて重くなり、重くなると沈んで温かい海水が上昇するという(『シンラ』2018・3号)。
どうも北陸や中国地方の大雪は偏西風の蛇行と巨大「風呂おけ」の海水温度、そして海水の循環に問題がありそうな気がする。(理事 髙橋佳夫)
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