雨降る中ではありましたが、情熱を持って、30,000本の苗木にいのちを吹きこむ
本日(14日)は第5回南相馬市鎮魂復興市民植樹祭が開催され、朝から雨が降る中ではありましたが、市内外から2,000人を超える参加者が集まり、22種類・30,000本の苗木にいのちを吹き込みました。 植樹祭は12時から開始でしたので、お昼を地元のNPO法人あさがおさんに注文をしました。毎回美味しいお弁当をありがとうございます。
11時前に、各地から集まった森びとインストラクターが参加者への植樹方法の心構えを意思統一しました。
植樹祭実行委員会の実行副委員長である当会・岸井理事長の代理として、高橋副理事長が「苗木もいのちをかけておりますので、今日は皆さんも情熱を持って、この30,000本にいのちを吹き込んで下さい」と高らかに開会宣言を行いました。
植樹祭実行委員会を代表して実行委員長である南相馬市・桜井勝延市長からは、「震災から6年7か月が経ちました。しかし、あの平成23年3月11日の震災で636人が犠牲になり、まだ111人が家族とも会えていない状況になっています。原発事故が起きて、家族と会えない状況の中で、残念ながら506人が避難によって犠牲となりました。多くのいのちが震災と原発事故によって失われたその大地を、いのちをもう一度守るために大地とそして我々は人の心に苗木を植えようということで、先生方をはじめとして多くの皆さんにご協力をいただいております。鎮守の森プロジェクトから元総理大臣の細川護熙さんにも来ていただいております。また、森びとプロジェクトの皆さん、イオン株式会社の皆さん、そして多くの地元の企業の皆さんにもご支援をいただいております。一般の市民の皆さまにおかれましても、この悪天候の中、準備から今日までご協力をいただきましたことに心から改めて感謝を申し上げます。皆さんが植えて下さる1本1本は亡くなられた方だけではなく、これからここに暮らす方にとっても、生活といのちを守る木として大きく成長をすることと思います。どうか皆さんの気持ちを、そしてこれからの子供たちのために1本1本心を込めて、植樹をしていただきたいと思います。皆さんのボランティア精神に心から感謝を申し上げ、開会にあたりましてのご挨拶とさせていただきます」と挨拶がありました。
開会式が終わると、各ブロックに分かれて、植樹を開始します。森びとインストラクター・市役所の職員・市民サポーターが参加者に植樹方法を丁寧に1つ1つの作業ごとに説明をしていきます。
20年後のいのちを守る森の防潮堤を思い描いて、子どもたちが苗木にいのちを吹き込んでくれました。
皆さんの思いの詰まった30,000本を植えることが出来ました。
ゲストのなすびさん(右)は福島県出身。初めての植樹ということでしたが、笑顔で会場を盛り上げて下さいました。
今年も地元・相馬農業高校の生徒さん、先生方が参加をして下さいました。第1回~第5回植樹祭で約120,000本、長さ約1.5kmの森の防潮堤ができています。
植樹祭実行委員会では10月21日、10月28日、11月11日に、これまでの植樹会場での育樹作業(草刈り・草抜き)が計画されています。場所・時間など詳細につきましては、南相馬市生活環境課(0244-24-5231)までお問い合わせ下さい。
(報告:事務局・小林敬)
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