“何となく”では済まされない雲、風、雨からのメッセージ
アメリカ・テキサス州に上陸したハリケーン「ハービー」は勢力を弱めたのでホッとしている。つい最近では、中国に上陸した台風13号は強風と大雨で中国人民に犠牲と被害を強いた。インターネットで世界の異常気象関連の情報を見ると、各国で市民の暮らしを脅かしている。
メキシコ第二の都市グアダラハラでは、桁外れの雹嵐が暴れて各所で停電が発生し、負傷した人も報告されている。もともとこのあたりは寒暖の差があまりなく、雹などとは無縁なところ。嵐が去った後に雹が急速に溶け始め、街はあっという間に水に覆われてしまった。
世界で最も降水量の少ない地域として知られ、40年間まったく雨が降らなかった地域もある南米チリのアンデス山脈と太平洋の間にあるアタカマ砂漠には、非常に激しい大雨が降り続き、ついには大洪水が発生した。ここ1〜2年は異変が起き、2015年と2016年も大雨の被害が出ている。
ノルウェーの西部では、夏季の 72日の内 70日も雨が降ったという。もちろん、過去にこんなことはノルウェーでは1度も起きたことはないという。農産物にも悪影響が出て、非常に異常な事態であり暮らしは深刻な状況に見舞われていると報じられている。
また、見たことのない積乱雲がベトナム、米・フロリダ州、ロシア、クロアチア、キューバ等で撮影されている。
これらの情報はラジオ、テレビニュース等の日本のマスメディアではなかなか報道されていないが、インターネットの写真を見ていると“私たちの命を支えてくれている自然界に何かが起きている?”と感じる。このメッセージには具体的に向き合わなければならない。(理事 髙橋佳夫)
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