森の中は宝の山、森と生きる暮らしの知恵が文化も創造する?!
朝、窓から森を眺めていると熊かイノシシのいずれかが土をほじくりかえしていた。 昼前はキイロスズメバチに注意して草刈り、午後は『森びと通信』の編集。印刷会社社員が夏休み後に出社するまでが勝負。9月1日に発送予定だ。
足尾の森びとは今月が休養月、といっても森作業は週に一日行い、土日祭日は舎人が「みちくさ」で当番している。身体の休養日とはいえ、事務局とスタッフは、仕事の合間に「スタッフ会議」、「事務局会議」を行い、森とも精神を鍛えつつ、事業の執行に余念がない。
何せ、相手が手ごわい、人間が支配できない自然だから。計り知れない自然の力が相手だから、自然に寄り添っていかなくてはならない。自然と向き合っていくと、その過程では森の生きものたちは色々な事を教えてくれる。それが知恵となって森と生きる“心構え”や文化が創り出される。それはバーチャルな世界では絶対につかみきれない人間の財産である。
そのひとつが“五感”ではないか。森の中で鳥の声や虫が飛ぶ音や鳴き声を聴いていると、気温の変化で声や音が違うことに気が付く。勿論、土が掘り返されている現場を見ると、緊張感を感じてどんことに注意しなければならないのか、と考えさせられる。
来週の土日(19日~20日)は、「心の森探訪in布沢集落」である。只見町布沢集落のブナの森を散策しようと計画したが、先月、少人数の高齢集落に大雨が襲い、田やあぜ道、生活道路などが被害にあった。予定を変更して、初日を流出した土砂などの片づけを手伝うことにした。少しばかりの手伝いから集落民の森に寄り添う暮らしの知恵をつかんできたい。
土砂などの片づけを手伝ってくれる方は森びとフォームページで申し込んでください。
(理事 髙橋佳夫)
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