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2016年6月の25件の記事

2016年6月28日 (火)

地球のために私たちができることを見つけられた6/26フォーラム・・・その1

Dscf2271 26日、小田原市内で「原発に頼らない暮らしを考える市民フォーラムin神奈川」が開催された。フォーラムに集ってくれた市民は約300名、その方々から感想が届けられた(当日のアンケートに書かれていたコメント)。写真上:フォーラム会場

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Dscf2256 数十人の感想の一部を紹介する。「つらつら思っていても何も変わらない。選挙に行っても変わらない。じゃあー、どうしようと思っていた私にとってありがたい日でした。」(50代男性)。写真上:主催者挨拶の鈴木梯介(エネ経代表)と来賓挨拶の加藤憲一市長。

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  「岸井さんのお話はとても分かりやすかった。私もグータラな毎日でしたが、これからは本気を入れて、生活をしていきます。“つもり(びと)”から“つくり(びと)”へ!子供や孫のために!」(70代女性)。写真上:基調講演の岸井成格理事長とクロージングスピーチの城南信用金庫・吉原毅相談役。

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Dscf2303 「福島原発も辺野古新基地建設もTPPも根っこはすべて同じと思います。つまり、“命より金”ということです。命を大切にする、自然を大切にする、精神的自由を大切にする、そんな社会を実現するために頑張りましょう」(60代男性)、

Dscf2361 「岸井さんの正義感のあふれたお話に感謝します。パネリストのスピーチも勉強になりました。日常を見直すことで、CO2削減できること実感しました。貴重な一日を過ごすことができました。」(60代女性)・・・。

 このフォーラムは、エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議(略:エネ経)と当委員会が主催した。この他にも参加者からの感想を読ませていただくと、主催者も今後の運動に元気が湧き、運動の継続の責任を感じさせられた。その都度、フォーラムの紹介をしていきたい。(理事 髙橋佳夫)

世紀末に生存が不安定な時代を迎えないための政治を願って、投票所へ!                  

 私は1坪位の庭畑で毎年、旬の野菜2種類ほどを栽培している。スーパーに並べられている八頭身の野菜ではないが、見栄えは悪くても旬の香りと野菜の味が濃い野菜を食べられるので、スーパーの野菜に引けを取らない、と自画自賛している。

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 無農薬栽培で、肥料は少なめに与えている。その代り、マメ科の植物を最低1種植えている。何故なら、母から聞かされた事、森づくり運動を始めたころから学んでいるマメ植物の力を信じているから。

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 明治生まれの母は、「枝豆の根は土壌改良してくれる。根は残して豆だけ収穫する」と言っていた。森づくりをはじめてその事を調べて見ると、マメ科植物の多くは、空気中の単体の窒素を根で吸収することができ、光合成で生産されたでんぷん、糖分と物々交換して、菌と木々が互いに成長している様である。

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 その様子は、足尾の森づくりでも見られ、肥料木と言われているヤシャブシ、ニセアカシヤ等は栄養分が少ない荒廃地で60年以上も若き伸び、木々とって大切な土をつくっている。

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 ところで6月16日、清水正孝元東電社長がフクシマ原発事故後3日後、「炉心溶融の言葉を使うな」と幹部に指示していたことが判明した。4年前に炉心溶融を把握しながら公表しなかった東電の隠ぺい体質と「第三者委員会」なる組織には信用性が微塵もない。参議院選挙が始まった。経済が第一の安倍さんの戦略に惑わされずに、命を守ることを第一にした、「原発に頼らない森と生きるライスタイル」が社会の常識となるような政治に導いてほしいものだ。

 原発が稼働ゼロでも暮らしの中では停電も無く、普段の暮らしを経験した私たち。けれども自然エネルギーから電気を暮らしに供給していくためには、地球上の気候が不安定では不安を抱いた暮らしとなる。原発に頼らない暮らしをもとめていくには自然(森と海)の警告に真剣になって耳を傾けていかなければならない。

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 その警告は今の暮らし方を継続していくならば、世紀末には「生存の危機」を迎えるから、森と生きる暮らしに転換せよ、ということらしい。現在の森と海の力は、世界中から排出される二酸化炭素量の44%を吸収できないという。

地球温暖化にブレーキをかける暮らしと社会の転換が求められているようだ。私は地産地消に近づく食生活、電球が切れたらLED化に変えている。その分私の小遣いは減るが、命を縮めないためにはひと時の我慢が必要だ。公の、国のために個の自由を我慢するのではなく、個々のいのちを守るためには我慢と勇気が伴うのではないか。そんなことを考え、期日前投票に行くか。(理事 松井富夫)

2016年6月27日 (月)

南相馬市発:命を守る森の防潮堤の草取りと補植を行いました

P1020314 一昨日の25日、24日からの雨上がりで少し蒸し暑い日でしたが、南相馬市応援隊は除草作業と補植を行いました。

P1020309 森作業には、地元の原町地区連合の組合員・家族の皆さん約90名、カリタスジャパン、NPO法人あさがお、市民活動サポートセンターの皆さんが協力してくれました。

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Img_0262 森作業会場は、2013年10月に植樹した鹿島区南右田地区の第1回植樹会場。うっそうとと生えている草と苗木を区別し、除草作業とタブノキの補植(200本)を行ないました。

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Img_0261 参加者からは、「雑草の伸びが早く驚いた。大変だが今後も除草作業などに協力していきたい」、「休みのボランティアでいい汗をかいた。除草後は達成感を感じられた」、と話してくれました。

P1020325 2013年夏、相馬農業高校生徒たちと共に植えた「はまなす」のピンク色の花がとても美しく咲いていました。森の足元で木々たちの土壌を守ってくれる役割を果たしているようでした。なお、次回は7月17日、原町区萱浜の第2回会場の除草作業とタブノキの補植を行います。(報告 岩橋孝、東城敏男)

2016年6月25日 (土)

幻想的な足尾へ

Dscf69202昨晩から降った雨も上がり、足尾は朝は空気がヒンヤリしていて少し肌寒い状況でしたが、山の

方を見ると山霧が出ていてとても幻想的な風景が広がっていました。

朝の9時の天気は薄曇りで、気温は22,5℃でしたが、時間が立つに連れて、少しづづ気温があ

がってお昼ころは、26°Cでそれ以上は上がりませんでした。

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遊動学舎「みちくさ」の前は、雑草が伸びてきたので森ともの皆さんが来る前に、綺麗にしておか

なといけないと思い、みちくさの周りの草刈りを行いました。草を狩ったあとは、とてもさっぱりとし

てキレイになりました。

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対岸に目をやると、3匹の鹿たちが、露で柔らかくなった草を美味しそうにほおばっていました。

きれいになったみちくさで、森とものみなさまを待っていましたが、本日は雨の影響か訪れてくれ

ませんでした。

( 本日の放射線量 0、152μsv/h     舎人 小井土・武田    天候 曇り 気温22.5℃)

命を育み、生態を持続させる自然界の“掟”

055_r_201407212101518d5 21日朝4時頃、“ヒョロ~!ヒヨロ~!”という鳴き声が聴こえてきた。アカショウビンの鳴き声だ。遠く西表島方面から渡ってくる夏鳥で、口ばしから尾まで真っ赤な色。姿は見せてくれなかったが、1時間ほど囀ってくれた。(写真:あきた森づくり活動センターより)

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 窓を開けるとツバメが室内に入り込み、カーテンの上で何やら考えている様子だった。

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 私たちは集落民が運営している「森林(もり)の分校ふざわ」(廃校となった小学校の校舎を宿泊できる施設にした)にお世話になったが、窓から見えるのは大野昭彦理事たちが応援している美しい棚田。

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Photo_4 湧水が流れ着く川原ではキセキレイが子育て中。水中にはカワニナ、タニシ、川虫たちが落ち葉を分解し、カワセミ、アカショウビン、キセキレイ等の餌となり、そして間もなく静かな夜空を乱舞し、私たちの心を癒してくれるホタル、夕食で馳走になった美味しい天然イワナ等の命を、ブナの森は育んでいた。すべての生き物がブナの森に生かされている。

Photo_5 この生態はすべての生き物たちの“掟”によって持続している。その基本は人間をはじめとした生き物たちが“生存していくための我慢”であった。(理事 髙橋佳夫)

2016年6月24日 (金)

只見町布沢集落に“未来の暮らし方”のヒントが詰まっている

Photo 明後日26日は、”地球のために私たちが出来ることを見つける日”、と名をうって「原発に頼らない暮らしを考えるフォーラムin神奈川」を小田原市内で開催する。フォーラムでは、自然のエネルギーを安定的持続的に暮らしに取り入れるにはどうするのか、を考えたい。

Photo_2 そこで自然(森)の恵みを暮らしに取り入れている集落を訪れてみた。総世帯数が55世帯、人口が130数人、65名が65歳以上の方々の集落。毎年農業を放棄せざるを得ない方が増え、休耕田と空き家が増えている。

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Photo_4 集落は奥山の麓であるから、狭い農地は棚田がつくられ、棚田は奥山のブナの森から流れ出る沢水で美味しい米を育てている。以前は、斜面を織りなす棚田の景観は美しく、住民はそれを誇りにしていた、という。ところがその棚田は現在、年々草だらけになっている。

Photo_5 集落を案内してくれた刈屋さんは、「自然の恵みは集落民のもの、そこには独り占めできない掟がある。そして、集落民が協働してきた畔普請などが行われてきた。今ではそれができない。人口の減少が止まらず、集落が消滅してしまう」、と嘆いていた。

Photo_6 21日~22日の短い滞在であったが、刈屋さんの話を聞くほどに“森と共に暮らしてきた集落民の伝統と技、そして支え合いと助け合いの心”が、「原発に頼らない暮らし方」のヒントになる気がした。フォーラムで紹介していきたい。(理事 髙橋佳夫)

2016年6月19日 (日)

足尾・松木渓谷の自然に癒されて感謝です

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 朝は青空が見えて気温が27度もありましたが、午後には雨雲が西から張り出して小雨が降りました。みちくさの近くではヒヨドリが子育てをしていますので、親鳥が餌をくわえながら私たちに“近づくな”と威嚇の鳴き声を続けていました。

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 昼前には、4月下旬にみちくさに寄ってくれた男女三人が松木渓谷に向かっていきました。それからは訪れる方がいませんでしたので、近くのウワミズザクラの実の育ち具合を見ました。2週間前よりも二回りほど大きくなっているようでした。足元には、ネジバナが可憐な薄いピンク色の花を見せてくれました。

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 13時15分頃、「一年前に寄らせていただきました」と、男女が立ち寄ってくれました。「沢水が冷たそうなので遠くまで行きませんでした」と言いつつも、松木渓谷の素晴しさを語ってくれました。

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 続いては、キツネとクマに遭いたいと松木沢を訪れている男性三人が立ち寄ってくれました。今日は、「朝から二匹のカモシカに遭えて最高でした」と話をしてくれました。(写真のキツネは子供です)

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 最後は、午前中に声をかけてくれた男女三人が一休み。中倉山のブナの話が盛り上がり、「なんとしても孤高のブナに会いたいと」、と言っていました。そんな話をしているとキツネが顔を出し、皆さんキツネに喜んでいました。

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 帰路につくと、途中でいつものキジが私を見送っているようでした。(舎人:高橋、見習い・岡部。本日の放射能線量は0.146μSv/hでした)

足尾・臼沢の森の中から未来の暮らし方を考える

P6194531 今日はJREU東京の各支部リーダーの皆さんの研修でした。皆さんが育てている森の現状を観て、生物社会と人間社会とのつながりを考え、そこから未来の暮らしを見つめ直しました。当会は、そのサポートをしました。

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P6194552 昼食を摂った後、橋倉インストラクター、岡部インストラクターそして福澤事務局員が臼沢の森を案内しました。

P6194547 1時間半の森散策の後は、筆者から「原発に頼らない森と生きる暮らし」を考える話をさせていただきました。

P6194561 講義の中では、生物社会の一員に過ぎない人間の冷厳な事実を見つめました。用意したクスノキの葉の香りを嗅ぎ、小さな葉の恵みに人間はお世話になっていることを再認識していただきました。

P6194557 また、その生物社会を脅かしている人間の暮らしを振り返り、未来を生きる若者たちの暮らし方を考えて頂きました。JREU東京ヤングの皆さん、お疲れ様でした。(報告 高橋佳夫)

2016年6月18日 (土)

真夏日の梅雨の中休み、最高の気分を恵む松木渓谷

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 今日は猛暑日を記録したほどの梅雨の中休みでした。足尾「みちくさ」周辺の気温も30度を超し、真夏日でした。写真の様に足尾ダムの水も少なめでした。

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 今日は、松木沢を訪れた方々はロッククライマー、釣り人そしてハイカーでした。その案内は、ハンミョウが行っているようでした。

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 〝みちくさ″では、森びと生態観察チームが会議を行っていました。その合間に、茨城県から来た男性がみちくさに寄ってくれました。足尾は初めてという方で、周りを真剣に見ているようでした。

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 午後2時半頃、東京から釣りに来た男性3人が、立ち寄ってくれました。「松木渓谷・松木川の水がきれいですね。」と言って、足尾の自然に感激していました。釣果は、「俺は2匹、私は1匹」と話しをてくれ、渓流釣りを満喫していた雰囲気でした。釣ったイワナも見せていただき、最高の気分でした。募金箱に寄付をしてくれた三人は、「また、来ます」と言って帰路につきました。

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 外ではヒヨドリが木陰で羽休み、夕方にはダムの湿原でアオサギが休んでいました。(舎人:仁平、高橋。本日の放射能線量は0.153μSv/hでした)

足尾・松木沢の生態観察がスタートしました

P6184491 梅雨の晴れ間は真夏日でした。「生態観察チーム」の第1回会議が開かれた今日、その準備をしていると、爽やかな谷風を受けながらロッククライマー7名~8名が松木渓谷を目指していました。10時頃になると、会議に出席するメンバーがみちくさに集合。

P6184494_2 窓にはアブが会議の様子を見に来ていました。

P6184496 初会合なのでまずは自己紹介をして、生態観察の内容を話し合いました。結論は、生存している生き物を全把握できるように観察をしていくことにしました。

P6184497 栃木県で植生や昆虫、爬虫類に詳しい方々のアドバイスをいただきながら、四季の観察をしていくことにしました。観察をしていく途中、特殊な生きものが現れた時点で、その生きものの生態を詳しく観察していくことにしました。今後は、7月の中倉山生態調査、9月の松木渓谷の生態調査を予定に入れました。観察を通じて生物社会と人間社会のつながりを学びたいと思っています。

P6184511 昼食後、生態調査を行うフィールドの一部を散策しました。会議には、爬虫類や昆虫に詳しい宇都宮市に住む滝沢武琉くん出席してくれました。散策では、彼からのコメントが観察する意欲をかき立ててくれました。楽しい観察によって松木沢の生態をつかみとっていきたいと思います。全国の森ともの皆さん、よろしくお願いします。(報告 高橋佳夫)

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