今年最後の植樹祭、森びと栃木県ファンクラブが実施
暦の上では立冬から1週間後の15日朝5時、「どくだみ荘」の玄関を開けて外を見ると、大粒の雨が外灯の明かりに照らされていました。「森びと栃木県ファンクラブ」が初めて取り組む植樹祭を5時間後に控え、“止んでくれ!”と願がいました。8時を過ぎるころには、遠く八王子から自家用車を運転して参加された藤森さんが「どくだみ荘」到着。
藤森さん達と現場へ向かい、参加者を舞っていると雨も上がり、10時半から東屋“雲集亭”で開会式をはじめました。大野理事から歓迎の挨拶がなされ、その後、森びと栃木県ファンクラブ鎌田会長から植樹のアドバイスが話されました。
植樹場所は、10年かけてふるさとの森に近づいている「臼沢の森」の西側の急斜面のガレ場。私たちは「臼沢西」と呼んでおり、2年前の「秋の感謝祭」では、NTTビグソルの皆さんが中心となって試験植樹を行った場所です。
しかし、その3分の2はシカの食害で枯れてしまいました。そのため「臼沢西」では、土留めで表土の流失を防ぎ、幹ガードを苗木の周りに設置して、活着率をアップさせる方法を採用しました。そこに今年最後の植樹を行いました。
昼食・交流会は雨を予想して、今年完成させたビニールハウスで行われました。このハウスを一段とグレードアップしたのが、佐藤悦美さんと唐澤スタッフが準備してくれた“秋の贈り物”です。入口に敷き詰められた落ち葉、テーブルの上を飾る臼沢の森の落ち葉達に、22名の参加者は大喜びでした。
さらには、森びと秋田県ファンクラブから送られてきたタラを使った“タラ汁”、鎌田ご夫妻からのクルミ餅、参加できなかった足尾住民・塚原さんの“切干大根”等々でテーブルの上は実りの秋を祝う様でした。
交流会では、森びとの活動に初めて参加した宇都宮市の大学生が、大きな拍手で迎えられました。「初めて経験することも多く勉強になった。また参加したい」と言っていました。参加者の多くから、11・6「フォーラム」の感想が述べられました。率直に感じた事や、地球温暖化を防ぐためにどうすればいいのか、真剣な論議が行われました。話は盛り上がり、具体的には「ちょっと我慢をし、それを継続し、周りにも広げよう」ということに落ち着きました。
最後に大野理事から、森びと栃木県ファンクラブ初の植樹祭が成功したこと、南相馬市の植樹祭が3月27日実施されること、来年の足尾植樹祭が5月21日に予定していることが紹介され、また、その場に集っていくことを誓い合って散会しました。(スタッフ 橋倉喜一喜一)
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