たくさんのブナの実を付けていた「足尾アルプス」の“孤高のブナ”
今日は6月に調査するはずだったブナの調査をしました。メンバーは、鎌田、松村、福田スタッフの3人と筆者でした。
頂上の天気は、ガスがかかったり、ガスが消えたりしました。90分登ると、足元には、小さな可憐な花とキイチゴが迎えてくれました。
早速、「足尾アルプス」稜線上の“孤高のブナ”と兄弟ブナの実の状態を調査しました。
孤高のブナは南側の枝に沢山の実を付けていました。兄弟ブナの実の状態は“孤高のブナ”よりも少なく感じました。
今回の調査は、ブナから40分程にある沢入岳(そうりだけ)まで足を延ばし孤高のブナにもブナが棲んでいるのではないか、と調査しました。
稜線の南側にはコメツガ、ダケカンバ、ゴヨウマツ、そしてコシアブラが棲んでいました。
ゴヨウマツとコシアブラの巨木には驚きました。
ゴヨウマツの幹は周囲160㎝ありました。コシアブラの幹は径40㎝程あったと思います。標高1500m付近でコシアブラが生きていたということで驚きましたが、鎌田スタッフの話では、中禅寺湖付近の半月峠付近にもコシアブラが棲んでいるというので、このコシアブラは煙害に耐え抜いて生きてきたのかもしれないと思いました。
また、南斜面には枯れた針葉樹の幹、枯れたミズナラの幹が悲しそうに立っていました。一行は、13時半、森びと広場に到着して、調査活動を振り返りました。
下界では、仁平スタッフ、橋倉スタッフそして柳澤スタッフが昨日に続き、苗ポットの草抜き作業をしていました。
作業前には、動燃洗浄機と50mのホースをセットして、撒水の状態を確認しました。スタッフの皆さん、本日はお疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)
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