自然の尊さを肌で感じたら、森と暮らしていく社会を育ててください
今日は昨日の片づけをしてから、ツネ吉(ツネちゃんは雄でした)とポット苗の草抜き作業をしました。昼の気温は34度まで上がりましたが、西風が強く、時々雨が降りましたので暑さは身に応えませんでした。(理事 高橋佳夫)
昨日、松井富夫理事から原稿が届きましたので、以下紹介します。
7月18日台風の影響で天候不順の中、群馬大学機械工学科4年生(中村、桑添、小林、中国の留学生・羅さん)と元群大工学部部長・根津先生、石島理事が足尾・松木沢の森づくり現地を訪れました。案内したのは筆者と金子インストラクター。
学生たちには、ポット苗の育て方と苗木に欠かせない撒水の取水口の仕組みと工夫について、10年間で育ててきた臼沢の森を、階段を登りながら穴掘り、階段造りと間伐材の担ぎ揚げ、そして食害対策等の大変な労力があってふるさとの森が育てられていることを伝えました。
そして、この10年間の事業は、森を育てるボランティア、資材調達や道具の工夫、事業を推進する資金が欠かせないこと、壊した自然を元に戻すのには何百年以上の年月と莫大な資金と労苦が伴うことも伝えてきました。
見学した学生たちの感想は、「私の地元は中国の重工業都市で、環境問題が大変厳しいところです。私は子供の時から青い空を見たことがあません。地元の人達も鼻炎や花粉アレルギー、肺癌にも羅ることがよくあります。足尾銅山付近の自然回復の為に頑張っているみなさんの姿を見た瞬間、いろいろな思いが起き、それが自分の思い出にもなりすごく感動しました。みなさんの行動は本当に意味があると、私は感心しています。」(羅 依倫さん)
「3年ものの木の苗を見た時、小さいことに驚きました。林業は大変で地道な努力が大事だと思いました。」(小林裕貴さん)、「今回私たちは植樹されている斜面を登りました。植樹の際はあの斜面を土や苗を運んでいたそうなので,自然を復活させることがいかに大変かを学びました。これからは自然により配慮した生活をしていきたいです。ありがとうございました。」(中村憲明さん)、「森びとプロジェクト委員会様の活動の見学をさせていただきまして、普段何気なく見ている自然というものが如何に尊く、また人の手によってその自然を一度壊してしまうとそれを修復する事はどれだけ大変な事であるかということを,身を持って肌で感じることができ貴重な体験をさせていただきました。」(桑添裕斗さん)
是非、未来を生きる若者たちの暮らしの中に、“森と生きる”ということを忘れないください。(理事 松井富夫)
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