全国の森ともの皆さん!10年間のご支援に感謝します
10年前の今日、私たち森びとプロジェクトは発足しました。2004年の9月には、宮脇昭先生と私たちは足尾町の公害の原点と言われた旧松木村に立ち、未来のいのちを育む森づくりを決意しました。
森の名前を「臼沢の森」として、苗木つくりと植林の計画を立てました。上の写真は植林する前の斜面です。
宮脇昭先生は斜面に立って、穴を掘り、土に触って、臭いを嗅いで土を舐めてみました。
重金属が含んだこの地に栃木県が土を入れ、木を植えましたが、斜面は苗木を支えた竹だけが卒塔婆のように残っていました。
この地に、土、腐葉土等を運び揚げ、穴を掘って密植・混色しました。最低3年間は草を刈り、鹿や猿そしてウサギやネズミの食害と向き合ってきました。
他方では、ドングリを拾って、苗木を育ててきました。
年間100日以上、述べ300名を超す森ともがボランティアをしてくれています。お陰様で、臼沢の森は写真の通りの森に育っています。
はげ山となってしまった広大な荒れ地ではほんの小さな森ですが、未来のいのちを育む森になろうとしています。(写真:中倉山から臼沢の斜面を見る。中央の斜面が臼沢の森)
現在、森は眠りに入っていますが、秋には心を和ませる写真のような素晴らしい紅葉を見せてくれます。
また、113年前の今日は、田中正造が足尾銅山の操業停止を明治天皇に直訴した日です。
彼が書き残した、「真の文明は山を荒らさず 川を荒らさず 村を破らず 人を殺さざるべし」の叫びを、今後の森づくりへ貫いていきます。全国の森ともの皆さん!ありがとうございました。
今日も足尾では、食害防止の柵補強作業が行われました。スタッフの皆さん、寒い中をお疲れ様でした。(理事 高橋佳夫)
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