村を追われた村民と被爆者の口惜しさを心に込めて草刈り

今日も足尾・松木沢の気温は30度を超えていました。

今日は来週迎える旧盆前の草刈りをしました。松木村の先祖がきもちよく村に帰ってこられるように、鎌田スタッフ、橋倉スタッフと筆者の3人で墓の周囲の草を刈りました。



廃村の後も村跡に残された墓は3か所にありますので、心を込めて草を刈りました。9日には鎌田スタッフがお迎えの花を供えることにしています。


草を刈ってしまうとカマキリやバッタには草陰を奪ってしまうので、逃げたカマキリやバッタから睨めつけられました。人間が森の木陰で涼しんでいるのにその木を伐っているようなことです。昆虫は急いで他の草の茂みで涼しんでいるようです。

3か所目の墓は松木渓谷入口手前にありますが、ここは木陰があって、30度超えの日差しは木々が和らげ、松木川から吹き上げる沢風で気持ちのよい作業ができました。


午後は、新松木の杜の草刈りをしました。写真のように大きくなってしまったススキ、イタドリなどの大き目な草を刈りました。

この時季は蜂に注意ですが、筆者はアシナガバチに刺されてしまいました。今年の蜂は地面から20㌢程の所に巣をつくっているのが目立ちます。橋倉スタッフによると、「低い所に巣をつくっていると今年は大雪に注意だ!」と言ってくれました?

蝉も刈り払い機の音には驚いて鳴き止み、静かになるのを待っているようでした。草刈りをしていると、柳澤スタッフが軽トラをトラックで運んできました。

今日は広島の被爆者と村を追われた村民の口惜しさを重ね合わせて、原発に頼らない森と生きる暮らしをイメージしながらの作業ができました。帰りのJR日光線車内ポスターに「未来に森を残すために」としたJR東日本の森づくりを見て、ホッ!として帰路につきました。(理事 髙橋佳夫)

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