想像できない1千年の未来をつくるのは森の共同体?
今、私たちは想像もつかない気象変化の中で生活している気がします。九州、中国地方では局地的集中豪雨が過ぎた途端、今は気温35度以上の猛暑日が続いています。20日夜の会津では布団を被らないと寝付けない日でした。猛暑で亡くなった方も昨日は全国で17名、という報道がされました。
水遊びの写真は21日、会津で観察会を行った沼沢湖です。子どもたちは自然の恵みのなかで戯れ、それを見ていると家族の糸が何十も織られている様でした。しかし、フクシマ原発で避難生活を強いられている子どもたちを思い浮かべると、なんとかしなければという気持ちに立たされます。
ガクアジサイの一種の花には虫たちが協働していました。私たちに生きる恵みを生産している植物や虫たちです。
植物は私たちや虫に食べ物を与え、虫たちはその恩返しをしていますが、私たちは何をしているのでしょうか。 グミ、野イチゴ、ヤマグワの実が熟して美味しそうです。歴史を振り返るとこれらの自然の恵みを私たち人間は独り占めにし、あるいは利益追求・生産性向上のためにのみ改良を積み重ね、人間の都合だけを押しつけたのではないでしょうか。
その結果が森が衰弱しているのかもしれません。森(木々)の命のひとつである土が人間のそうした経済優先のために、森は持続不可能になってしまっています。21日、会津で実施した炭による樹勢回復の観察会に参加した皆さんの顔は、そうした人間の都合に合わせた自然(森)との付き合いを振り返り、日本人の素晴らしい森と生きる文化を蘇らせる真剣さと笑顔がありました。
足尾・松木の杜ではホタルブクロが咲き、まもなく1300㍍地帯ではヤナギランが咲き乱れます。
花の美しさを心に残すために私たちは写真を撮り、絵心がある方はスケッチをします。そして虫たちはせっせと蜜を集めて子孫を残し、また、受粉を助けて植物の生存を助けています。 今日は、鎌田スタッフが苗床のコナラたちに撒水です。このコナラは秋には南相馬市民のいのちを守る森防災堤の主役になります。
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