森と生き、人と生きている私たち!?
ラジオやテレビでは年末年始の高速渋滞予測を報じています。日本海側と北海道地域では降雪が弱まり、降雪地帯に住む皆さんは故郷へ帰る孫たちを迎える心の余裕ができた気がします。スーパーを覗いてみるとおせち料理が並んでいました。今年もあと三日となりました。
マイナス15度の森の空気に頬が当たると痛く、身がきゅっと引き締まります。森の凍るような空気が引き締まる中で樹木はえりまきや手袋をせずに生きています。そして風雪から私たちを必死になって防いでいる様です。また、ニホンジカやサルたちのいのちを守るために、樹皮を与えながら必死に生きています。雪の下(凍土)では人間社会からの様々な害にもめげずに、根が息をしています。
今年ほど自然の恵みに生かされていることを実感したのではないでしょうか。被災地ではライフラインがストップしましたが、いのちの水を与えてくれたのが沢水でした。脅威の津波を弱めてくれた樹木たち、また、流れてきた泥の中から芽が出て花をつけてくれた水仙に癒やされました。また、原発事故では恐ろしい原子力を抑えてくれた“原始力”と関係者の力等々。“森と生きる”ことの大切さと改めて教えてくれました。
凍るような空気に身をおいて振り返ってみると、森と生きてきた先人の暮らしと森と生きる様々な世界の文化を現代の暮らしに活かす時代が求められている気がします。全世界の“森とも”の皆さん、今年もご支援ありがとうございました。
コメント