そもそも人は森に生かされてきた
零下14度の朝、朝日が雪の結晶を射すと小さな宝石から発せられるような光りが輝きます。この輝きは誰も表現できないと思います。しかし、カメラマン、画家、俳人などの皆さんは自然(森)の魅力に感動して、それを表現するために探求しています。それほど自然には人を惹きつける力をもっているようです。
この恵みを人は商品として捉え、利益追求のために自然破壊をしてきました。そこには“森と生きる”という文化を暮らしから遠ざけ、暮らしの中には「欲が原動力となった文明」がはびこり、これが「豊かさだ」と勘違いしてきました。これは日本ばかりでなく、温度差はあれ、この勘違いに気づいた世界の人々が“森と生きる”文化を蘇生しようとしています。
「ここで森林再生の活動がどう成し遂げられたか見学してきました。わたしたしの国にも同様に再生しなければいけない土地がたくさんあります。有益な活動を学ぶことができました。」(ミャンマー)、「この足尾に来てとても手のこんだ包括的な説明をしていただき、大変ありがとうございました。わたしたちの国でも、森林再生をし、すばらしい土地にするためにもとても刺激となり、本質的なことを学ぶことができました。」(ケニア)、これは今年11月下旬にお手伝いした「アジア・アフリカ荒廃地植生回復研修」(JICA横浜主催)受講者の感想です。
これは研修時に「みちくさ」を訪れた受講生が『森ともの声』に記入してくれた感想を事務局・宮原さんが翻訳してくれたものです。今年で4年目の研修でしたが、“森と生きる”文化を世界各国に根付かせていくことができれば幸いです。(写真中:ベトナムの受講者と宮原さん)
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