冬は動物たちとの知恵比べ
足尾のニホンジカの雄は毛の色が黒っぽくなり、冬を迎えて逞しくなっています。あちこちから雄鹿の雌を呼ぶ遠吠えが聞こえています。足尾には冬になると尾瀬の方から越冬のために鹿がやってきます。積雪が浅く禁漁区の足尾で安心して越冬するようです。冬の食べ物は枯れ草や小枝ですので、これからは食害防止が大切な作業です。
昨日は、朝7時30分から3時間かけて臼沢の森の柵点検と柵補強作業をしました。一昨日の森づくり会場には目新しい鹿の糞が散乱していましたので、早速、鹿の侵入箇所を発見して柵の補強をしようということで、「遊働楽舎」オープン前の3時間に作業をしました。
侵入箇所は二か所発見しました。最大級の箇所は臼沢の頂上1075㍍程(写真)のところでした。柵の出入り口が鹿の侵入口になっていました。がっちりと針金で入口を塞ぎましたのでこれで安心です。ということは人間の勝手な安心感で、鹿やイノシシは色々と学び次から次へと侵入してきますので日頃のチェックが欠かせません。冬は動物たちとの知恵比べです。
作業の合間に見えた景色は秋晴れを誘う前の精錬所跡地と霧がかかっている臼沢の森です。
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