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2011年10月の23件の記事

2011年10月16日 (日)

子どもたちには事実を伝えたい!

Pa162427 秋晴れとは今日のような日を言うのではないかと思いました。空は青く透き通って、天高いところにはイヌワシが舞い、沢から吹く風は心地よく感じた今日でした。こんな秋晴れに誘われた“森とも”の皆さんが「遊働楽舎」(みちくさ)を訪れてくれました。

日光市に住むご夫妻は初めて松木村を訪れ、廃村となった村の跡地に立ってくれました。ご夫婦からは「緑を回復するために頑張ってください」と激励されました。昼過ぎには、神奈川県川崎市でゼミの先生をしている亀田さんが寄ってくれました。子どもたちに足尾の歴史を教えるのにやってきました、と言っていました。書物だけではなく現地に立って足尾の歴史と現代の足尾を子どもたちに紹介したいとも言っていました。

Pa162435  午後には宇都宮市に住む父子さんがハイキングの帰りによってくれました。アナグマやツキノワグマの動画を見て、足尾の自然を実感しているようでした。舎の木々もやっと色づきはじめた足尾・松木沢です。臼沢の森でもカツラ、ナツツバキ、シラカバ、モミジなどが色づきはじめましたが、まだ恥ずかしそうな色の様です。(舎人:斉賀正文)

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2011年10月15日 (土)

遠いところからありがとうございました。

予報では大雨の栃木県西部でしたが、日光の特異点であるここ足尾・臼沢は時折の小雨にあう程度で、少し湿気の多い、動かないと心地いいけど動くと汗が出てちょっとね、、、という感じの秋の一日でした。

人が来ないことは予想されていましたが・・

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人を呼ぶカラスも今日はお休みのようで、午前はまったりとした読書時間が流れておりました。

ただ本日は、毎年来てくださるNTTコムウェア・ビリングソリューションの方々と、森びとインストラクターの百村さんとそのお友達とで開催される植樹祭があり、皆さんが集まってくる”午後”があるので、”ぼうず”、ということが無いのが安心です。

11時から参加者の皆さんが颯爽と臼沢に登るところを見送った後は、バスの運転手さんに立ち寄って頂きました。いろいろと興味を持たれている方で、楽しい話を伺いました。”ここまでこないと足尾のことはわからないよなぁ~”とおっしゃっておりましたがまさにそのとおり。皆さん是非ここまで足を運んでください。(お名前を聞きわすれました。すみません、今度はプライベートでもいらしてくださいね)

2時頃に植樹を終えて昼食をとり終えた皆さんが集まって来られ、沢山の方々にご利用いただきました。ありがとうございます。植樹会場に私は行けませんでしたが、NTTコムウェア・ビリングソリューションの皆さん方はもちろんのこと、助っ人できていただいたNTTコムウェアの皆さん方も超ベテランで、ひどく高度のある植樹地で手際よく作業をされていたとのこと。いやさすがです~。クマやアナグマの映像やダニの写真に興味を持って頂きました。できたらもう少しゆっくりしていって頂きたかったです。また来年(とはいわずいつでも)いらしてください。

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こちらは舍人と同期の銀座のドン・百村さんと、イケメン二人のグループです。あ、すみません、イケメン三人のグループです。初めて参加された、空の旅人・小川さんからは「素敵な体験をさせて頂きました。また来年も来れたら良いと思います。」カラオケ王子の鶴谷さんからは「初めての経験、とても楽しかったです。自分の植えた樹が育つのが楽しみです。」と、森ともの声”に書いて頂きました。みなさん、この後、日光でどんぐりを拾って帰るとのことでしたが、いかがでしたでしょう?

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終了後、今回の植樹地である臼沢の最上段に行って来ました。皆さんが植えた苗がいつか大きな木となり、ここが豊かな森になる日がくること、想像するだけでもほんとうに楽しみですね。帰り際、気がづくと邯鄲(かんたん)の優しい音色が足尾の森に響いておりました。(舍人 森戸幸一・小黒伸也)

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霧が舞う斜面で第26回足尾・ふるさとの森づくり

Pa152392  今日の森づくりでは天気が気になりましたが、NTTさんや百村さんたちが足尾に着く頃は雨が止んでくれました。その後も雨は気にならないほどで、第26回足尾・ふるさとの森づくりは怪我や事故もなく無事に終わりました。

 “森とも”17名はビニール袋に入った苗木を片手に持って、6年間で育った木々を見ながら530段の階段を登りきり、インストラクターからのアドバイスを受けて112本(ブナ、ミズナラ、ヤマザクラ、ヤマモミジ)の苗木にいのちの息吹を吹き込んでくれました。NTTコムウェア・ビリングソリューション㈱の皆さん、百村さんありがとうございました。

 Pa152399 今日の森づくりには済賀、小川事務局、岡安スタッフが手伝ってくれました。朝の準備から片づけまでやっていただきありがとうございました。2006年に植えた栗が実を付けていましたので、写真を撮った後に食べてみました。久しぶりの生栗は甘くてカリッとして美味しいものでした。

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2011年10月14日 (金)

除染にも炭のパワーを発揮してほしい!

Pa142383 足尾・松木沢の紅葉は昨年よりも遅い気がします。臼沢の木々よりも苗床のコナラ、クヌギ、ミズナラそしてブナが色づきましたが、高い臼沢の森の色づきは遅れています。明日はプライベート森づくりで、毎年植樹をしています「NTTコムウェア・ビリングソリューション㈱」の森づくりです。その準備でスタッフの森戸、松村宗、鎌田さんが黒土と腐葉土の荷揚げをやってくれました。昼食時の話によると、炭の効用は確かだよ、ということでした。柚子が実を付けなくなったのでその木の周囲に炭をまいたら、その柚子は翌年たくさんの実を付けた、ということでした。松村さんから甘いザクロの実をいただきました。

Dscf4046 10日は会津で炭まきをしましたが、衰弱しているコナラが元気になってほしいなあーと、昼休みは終わりました。ところで、炭まきをする前に主催者あいさつをしました小川眞先生の挨拶を紹介します。「遠くから大勢来ていただきありがとうございました。今日は皆さんに炭をまいてもらいますが、松枯れに炭をまいて元気になることは私が実証してきました。炭を地表にまくと仲良くしている根と菌が元気になります。炭をまくと根が出てきて菌もそこに寄ってきます。松とナラの仲間はキノコと仲良しです。菌と共生していていないと木は育ちません。

 ところで世界中で菌と仲良くしている木が弱って枯れています。どうしてかは不明ですが、地球上の自然環境がおかしくなっていることはたしかです。20年前頃からナラも枯れていますが打つ手がありません。できることがあったらやってみようということで、今日は炭をまくことにしました。炭をまくと1年で木は元気になります。木に虫が入ってきても抵抗してくれるのではないかと期待しています。また、キノコはセシウムを吸収してくれます。特定したキノコはセシウムを吸い込んでくれて、セイウムの流れを止めてくれます。森林の放射性物質の除汚は大変困難です。特に森が貯めている水が汚染されることは非常に危険です。このような時に、今日撒く炭の働きも実験してみようと考えています。今日の炭まきは社会的に大きな作業ですので、皆さんと良い汗をかきましょう」。

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2011年10月11日 (火)

“日本の森を元気にするいのちの森づくり”はじまる

Dscf4141  秋晴れの昨日(10日)、福島県大沼郡金山町の国有林には約120名の“森とも”が参集し、衰弱している森を元気にするために3㌧の粉炭がまかれました。

 開会式では、地元金山町町長・長谷川さんから歓迎のご挨拶を受け、会津森林管理署署長・梨本さんから活動を期待するご挨拶(流域管理調整官・藤原さん代読)を受けました。主催者を代表して「炭による樹勢回復実証調査検討委員会」副委員長・小川さん(大阪工業大学客員教授)が、炭まきの社会的意義が述べられました。

Dscf4072  参加者は、地元民宿「朝日屋」(栗木さん)が用意してくれたキノコ汁と持参した弁当を食べた後、約8500㎡の森に粉炭をまきました。森は傾斜40度もある所から平坦な所でしたが、調査木135本に400袋(一袋30㍑)の粉炭がまかれました。

Dscf4112  木は根、根は土がいのちです。根は土の中で菌根と共生して元気に育っていますが、現地の土の中では根と菌根との共生が殆んど見えません。ゆえに現地のコナラの葉は小さく、梢枯れ、幹には胴吹き(幹に小枝が多い)が多く見えています。この衰弱した森を元気にするために地表に炭をまき、炭の力で根と菌根との共生が盛んになることを期待した参加者は力強くも丁寧に炭をまいてくれました。

Dscf4095  この炭まきは地元の皆さんからのご協力と多くの“森とも”の皆さんの森と人のいのちを大切にする心によって支えられました。北は秋田県から南は神奈川県から参加してくれまた“森とも”の皆さん、万全な段取りをつくってくれました“森とも”強者の皆さんありがとうございます。元気になった森の観察会は来年の梅雨明けに実施します。(報告は後日、行います)

2011年10月 9日 (日)

自然との共生の必要性は災害から学ぶ

Dsc02594  昨日は快晴の中、プライベート森づくりとしてJREU横浜の皆さん33名は、足尾・臼沢の森に105本の植樹をしてくれました。11時に到着した一行はまず、開会式を行い、委員長の奥山さんは、「3月11日の大震災で人間は自然の猛威を思い知った。自然との共生の必要性を感じた。森づくりは植樹後の手入れが大事ですから継続してもらいたい」と述べていました。当委員会からは松井理事がお礼の挨拶を行い、その後、第4期インストラクターの石井昭浩さんから苗木の説明と植え方を丁寧に話してもらいました。

 参加者は530段の階段をゆっくり登りながら、この6年間で成長した樹木を見てもらいました。登り終えたあとは黒土運びを全員で行い、インストラクターの指導のもとで1本1本丁寧に4種105本を植樹しました。また、松木の杜では川崎森子インストラクターのアドバイスを受けて、4種(コナラ・クリ・クヌギ・トチノキ)15本を植樹しました。

 昼食は、腹ペコになった参加者が「ひぐらし亭」に座り、弁当とニラ玉味噌汁を食べました。閉会式では、木之下さんから「前回植えたところが上手く育っていない。草刈りにはぜひ来たい」「山(ここ)に来てふるさとを思い出す。若い人と楽しい森づくりをすすめたい」と抱負が延べられました。 森づくりのために陰に陽に汗を流してくれた実行委員の皆さん、お疲れ様でした。
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ハイカーの方の生きた情報に感謝

7時40分現在、天気はsun、気温10.5℃でした。

午前中は来訪者がいませんでした。11時ごろにヘリポートに大型バスが1台訪れ、20人ほどの方がガイドの案内を熱心に聞いている姿が見えられました。年齢層は様々で20代から60代の男女でした。

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お昼になると、まず千葉県成田市から来られた東條さんが来舎されました。東條さんの仕事場(スウェーデン産の木材を使用したログハウス・60坪)はドラマの撮影に貸したことがあり、その際には薪ストーブに薪を入れる役柄だったそうです。「石がたくさん落ちているから(避けながら歩くので)疲れましたね」とハイキングの感想が言われていました。

そのあとすぐに東京都町田市から来られた山田さんご夫妻にご兄弟2名の4名が来舎されました。昨年、ダムゲートまで来たそうですが断念され、昨夜は別荘に泊まり、2年越しで松木沢に来たそうです。今日はみちくさから先にあるゲートまで行かれたそうです。途中にはイノシンやクマの足跡・フンを見つけましたよと教えて下さいました。森ともノートには「心地よい風と空気と親切なおもてなしをありがとう!」と戴きました。(仕事trainの際に会ったら、必ずpaperを振りますね)

2組は一緒に「足尾・臼沢のアナグマ・ツキノワグマ」の映像を見て、「どの辺りにいるの?」「大きさはどれくらい?」と興味津々でeyeを輝かせていました。Dscf8203

朝夕の寒さが厳しくなってきました。ハイカーの皆さんも風邪をひかぬよう気を付けて下さい。
暖かいコーヒーを用意してお待ちしております。

(舎人:栁澤 肇・小林 敬)

2011年10月 6日 (木)

廃村の地で学ぶ児童に引き継ぐいのちの森

Pa062392_3  今日の足尾は24度もあったそうです。15日のプライベート森づくり用穴掘りを済賀事務局、森戸、松村スタッフ3名行い、120穴を掘ってくれました。標高970㍍付近から松木沢を見ていると、大型バス2台の小学生が学んでいる様子が目に止まりました。旧松木村の祠まで歩いて説明を聞いている様子でした。私たちは祠まで歩いて勉強する様子があまりなかったので、その先生の心に感謝しました。

Pa062382_2  会津は雨が降ったり止んだりの日でした。今日は草刈りをしました。秋だというのに森の中は蚊が飛び交って、草刈りを休むと蚊を追い払うことに気が集中してしまい休んだ気になりません。

Pa062384_3  気晴らしに、昼食後にはヤマグリを拾ってみました。拾ってみると多くのヤマグリは虫に食べられていました。ドングリと同様に、実が熟した頃からは人と虫の競争が始まっているようです。宿から現場までの間は、秋蕎麦が実を熟し、ススキが白く柔らかい絨毯のように穂をなびかせ、森にはクロモジの実が熟していました。

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2011年10月 5日 (水)

会津・いのちの森づくりの素敵な出会い

Pa052391  今日も森にいます。福島県大沼郡金山町にある広葉樹の国有林の森にいます。この森に生きている樹木は元気があるもの、衰弱して悲鳴をあげて元気のないものが生きています。こんな樹木が日本各地の森をつくっています。

Pa052381  なんとかこの森を元気にせねばと炭の力を借りることにしています。私たちは今月10日、ここ金山町・沼沢湖近くの国有林内で「日本の森を元気にするいのちの森づくり」として、悲鳴をあげている樹木を元気にする実証調査を行います。

木は根、根は土がいのちです。私たちはこの樹木に生かされています。全ての生きもののいのちの源が森ですから、長生きできる幸せを後世に伝えるために衰弱している森を元気にしなければなりません。

今日はその最終準備で森に入っていますが、雨で仕事がはかどりませんでした。雨は一日中降っています。樹勢調査ができません。明日朝には雨が止んでほしいと願っています。

Pa052388 小さな田圃の稲穂は黄金色になってそれは自然の恵み色でした。この米からエタノールを製造して混合ガソリンとして車の燃料に利用にしている地産地消の循環型事業をしている全農バイオエタノール製造所から、籾殻炭を無償で提供するから取りに来ないか、というファックスがありました。

いのちの源の森を元気にする活動の出会いがありました。全農バイオエタノール製造所の皆さんありがとうございました。(写真は、雨の沼沢湖と御世話になっている朝日屋さん)

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2011年10月 3日 (月)

秋色前線のもとで額に汗かく気分の良さ

Pa032379 足尾は秋色前線が山頂に現れました。コオロギの合唱コンクールも静かになったようです。今日は、10時にJREU横浜の4名が森びと広場に到着。8日の森づくりに向けて臼沢の森の草刈りと穴掘りをしました。当日は40名の内35名が臼沢の森の最高地に登り、4種(ミズナラ・ブナ・ヤマモミジ・ヤマザクラ)・105本の幼木に命を吹き込みます。植樹場所は傾斜30度はある階段を530段を登りきったところで、約94.34平方メートルの所です。

Dscf8187 今日の気温は12、3度、風が強い中での作業となりました。草刈りは田岡スタッフが4月10日以来の草刈りをしてくれました。先輩は、久しぶりの臼沢での労働に「筋肉痛だ」と笑顔で言っていました。残りの3名で60穴を掘り、後は7日の前日準備で黒土・腐葉土の荷揚げとともに残りの45穴を掘ることにして本日の作業を終えました。

Dscf8186 参加者は臼沢の森を登り下りした際に、大きく育ったいのちの森を見て、この6年間の宮脇昭先生の指導のもとで森をつくってきたこと、その陰には地道に育樹・育苗活動をしてきた方がいるからだと実感していました。当日は、参加した皆さんもそんな気持ちになっていただけるように準備を万全していきます。(小林事務局長発)

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