未来のほどほどな繁栄の基盤は生物(森)がつくりだす
久しぶりに夏の日差しがあったとおもったら雨が降ってきた東京事務所です。雨が降るとコンクリートの熱風が吹かないので嬉しいのですが、夏ですから暑い日差しも恋しくなります。
昨日は、“炭による樹勢回復実証調査”の具体的な方法を話し合いました。会議には調査チームの宮下キャプテン、仁平事務局、岡安スタッフそして検討委員会事務長・髙橋さんが出席し、9月に予定している調査方法を検討しました。
会議では、300本以上のコナラやミズナラなどの樹勢を一本ずつ調査する方法は大変な作業ですが、土壌から梢までの調査をしっかりすることが調査の基本であることを肝に銘じて作業することにしました。
ナラ枯れの猛威は各地に拡がっています。林野庁をはじめ多くの森林関係者や市民・学生が様々な方法で駆除・防除していますがナラ枯れの特効薬になっていないようです。炭による樹勢回復実証調査は特効薬を求めていくのではありませんが、樹木の基礎体力を高める基盤は漢方薬(炭)でないのかを実証します。
「幾度かの激変を経験した地上の生物は、地下で豊かなエネルギー源となり、次のより高等な生物のために、豊かな繁栄の基盤を準備したが、人類は自然を破壊し、鉄とコンクリートの廃墟の山を造る」(7/29付け『日本農業新聞』・「四季」より)というように、豊かな繁栄の基盤を準備してくれた樹木(炭)の力でナラ枯れを救ってもらいたいと願っています。8月20日に開催する「第4回森と生きるキャンパスフォーラム2011in立命館」では、ナラ枯れ防止に汗を流している市民と学生たちそして学者・研究者の皆さんの英知で、未来のほどほどの繁栄の基盤を探りあてたいものです。
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