ナラ枯れの原因は虫だけでなく素因・主因・誘因から解明する
いよいよナラ枯れ等の広葉樹枯れの原因解明に向けた炭による樹勢回復実証調査が動き出しました。昨日から今日にかけて当会は、福島県大沼群金山町内の会津森林管理所内のナラ枯れ状況を観察しました。会津森林管理署・梨本署長はじめとした職員の皆さんの丁寧な案内を受けて、カシナガが蠢く11日~12日にかけて観察してきました。
観察には、菌根の調査・小川眞先生、土壌分解動物調査・青木淳一先生、汚染物質調査・大森禎子先生、カシナガ調査・小林正秀先生、微生物調査・栗栖敏浩先生、衆議院議員・山崎誠さん、千葉県、茨城県、福島県の樹木医3名が参加してくれました。秋の本調査に向けた観察会では、幹・枝・葉そして土壌の質などを綿密にチェックできる環境の有無を見て回ることができました。
観察の結果、既にカシナガが穿孔しているコナラ、穿孔跡のコナラ、穿孔前に樹液をだしているコナラなどが生存していることが分かりました。これらの衰弱しているナラ枯れの原因解明とその防止策を虫だけに限定せずに、他の誘因があるのではなてかとということを解明することが大変な意義であることを実感しました。会津森林管理署の皆さん、福島県森林研究センターの皆さんそして前段の準備をしてくれました森びと福島県ファンクラブの皆さんありがとうございました。
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