森の中に街づくりを
9月に入りました。今日は防災の日です。熱帯夜連続日の記録が観測史上最多でというニュースが報道されていました。コンクリートジャングルでは気温とコンクリート反射温度は10度以上高くなるそうです。足尾の場合は風があると“爽やかさ”を感じるようです。当委員会理事長・岸井成格がテレビ番組(先月のTBS)で「森の中に街づくりを」と言っていました。その番組に出演していた涌井雅之さん(造園家)は「シンガポールではそのような考え方で街がつくられている」と発言していました。そう言えば二度ドイツを訪問した時、ドイツ人は森の中に都市をつくると言う話を想い出しました。森の力には感謝です。
足尾では秋の森づくりの準備が先月末から始まりました。30日にはJR貨物会社に働く組合員の皆さん15名が草刈りと穴掘りをしました。昨日は、事務局とスタッフが松木の杜の草刈りと植樹調査をしました。気温が30度になっても吹く風は秋を想わせるようです。全国で400名以上の方が猛暑で亡くなっていますが、森と共に生きていく文化の再構築が求められていることを実感します。
作業小屋に侵入(26日)した動物が分かりました。カップ麺の臭いを嗅ぎつけたのはキツネでした。私たちはキツネが棲息していることに感謝し、人間のちょっとした油断に猛反省です。防災の日、まずは五感と自然の力をうまく活用する知恵が大切です。(足尾報告・仁平事務局次長、小川事務局員)
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