ドングリの幼木と共に育つ児童の心
首都圏の梅雨は雨が降ったり止んだりの日が続いています。今年発芽したドングリにとってはポット内が乾燥せず、その上太陽からのエネルギーを吸収できるので有り難い様です。今日は川崎市立古川小学校2年生(86名)の「ドングリ教室」が開かれました。児童たちはちょっと蒸し暑い校庭の隅で新しい命を誕生させたドングリが元気に大きくなれるようにと、ひとつのポットに2つ芽生えた命をひとつの新しい家に引っ越しさせました。
今回で4時間目のドングリ教室ですが、本日のドングリ先生は森びとインストラクターの川崎森子さんが担当しました。川崎先生からは、「小さな赤ちゃんのドングリはドングリからおっぱいを吸って、ひとりで大きくなれるように足(根)と手(葉)を強くします。新しい家で独り立ちできるように赤ん坊の苗木に元気をあげてください」という話がされました。
昨年ピカピカの1年生になったばかりの児童は秋に公園の森でドングリを拾い、学校に持ち帰ってお父さんやお母さんと蒔いたドングリ。そのドングリが根と芽を出し、殆どのドングリに新しい命を吹き込むことができました。今日はその赤ちゃん苗木が元気になるようにと、2年生になった児童は真剣な顔でポットから新しい家(ポット)へ植え替えました。「ポットの中にいる虫は大切なんだよ!」と、虫を土に返した児童たち。「土は虫が作り木は土で大きくなる、ということが児童の身体に染み込んでいるようでした」、と川崎さんが伝えてくれました。(仁平事務局次長発)
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