森と生きる人間の進路が見えてきた・・・その1
27日午後、横浜国大キャンパスには各地から180名の皆さんが集まってくれました。「本当に集まってくれるのか」、と心配していたスタッフたちは、11時から始まる「横国大の命の森散策」の参加者が50名程に達したことに驚き、その心配は吹っ飛んでしまいました。その後は、不安から緊張に変わったスタッフ達の運営で第1回「森と生きるキャンパスフォーラム2008」は時間通り始まりました。
第1部は「森から学ぼう」と題して、足立旬子記者(毎日新聞社)と藤原一繪教授(横国大)からの講演です。
環境馬鹿に流されないように!
足立記者からは次のようなメッセージが参加者へ送られました。丹沢の森が異常だ。ブナ枯れ、笹は鹿が全て食べ尽くし、草は生えているが鹿の食べない草ばかりだ。その鹿の角も他地区で棲息している鹿の角と比較すると小さい。考えられる原因は大気汚染だ。この問題は神奈川だけの問題でなく、全国的な問題であり、場合によっては世界の問題である。
ノーベル平和賞受賞のマータイさんを取材して感じ取ったのは、「森は人間の気持ちを変える力を持っている」ということだ。アフリカでは彼女のリードで女たちが森づくりをやっている。それを観ている村人、特に男たちの目が変化した。アフリカでは今も女性たちの発言権は弱いが、植樹をしている彼女たちと育っている木々を観ている男たちが彼女たちの発言権を認めている。反面、「神が宿るイチジク」の木は伐ってはならないとされてきたが、この木が「邪魔だからとして」伐られてしまっている。生活に使用する分の木だけを伐ってきた村人たちの気持ちが、取りすぎても仕方ない、という考え方に変わっている。
自分も含めて環境馬鹿ですが、50年先までに温室効果ガスを半減しなければならない地球の危機なのに、洞爺湖サミットではそのための目標が決まらない。50年後には、ブッシュさんや福田さんがお元気なのか知りませんが、国の最高権力者たちは後生に責任をとっていない。こんな情勢を若者たちは許してはならない。私も含めて発信していかなければと思う。
その後、参加者から足立さん達ジャーナリストの活躍を期待する発言がありました。
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