« 気候変動問題はもはや議論の段階ではない! | メイン | ホオジロの囀りに和まされ、ポカポカ陽気の森作業 »

2019年2月23日 (土)

「森の案内人」講座を開きました!

本日は「森の案内人」の第四回目を開催しました。午前中は、案内人をする上で必要となる基礎知識として、SDG'sについての学習会と、ここ最近の気候変動に関する動向のおさらいをしました。昼食のあとは全員で、冬の民集の森を散策、振り返りといういつもの流れで一日を終えました。

P2230916 SDG'sについては、既にご存じの方も多いかもしれませんが、世界の向かう方向性とその真意についてもっと注視していく必要がありそうだという意見が出されました。その上で「世界をもっと良くしていこう」という流れの中で、そして気候変動の影響が私達の生活の中にも顕在化してきた中で、私たち森びとができることは何なのか、ということも詳細に検討が必要だ、という意見も出され、有意義な、(そしてとてもまじめな)学習会となりました。

P2230922

午後は快晴でしたが、風花舞うなかでの散策です。落葉樹が多い森ですので、この時期は見るものはないと思いがちですが、こうして森づくりに関わったメンバーと歩くと、何かしら見つかったり、エピソードが出てきたりします。

P2230927

目立ったのがサルによる樹皮の食害でした。最初に見たのがニセアカシアの木。この木は植えた木ではありませんが、見ると綺麗に樹皮が食べられています。他の木は食べずになぜこの木ばかりが食べられるのか。

P2230937

きっとうまいに違いないという当然の仮説を検証するため、みんなで口にしてみたのですが、これがどうも美味しくない。

P2230938うまいにちがいない。。。という瞬間。

結果、きっと漢方のようなものなのだろう、ということで落ち着いたのですがさて真相はいかに。

P2230941美味しそうにしてますが、美味しくありません。

こちらはサクラの樹皮。綺麗にしゃぶりきっています。相当おいしいのでしょうね(サルにとっては)。こちらもある程度成長した木には目もくれないので、この時期のこの苗木ばかりが被害にあっていました。

P2230969サクラは根本から綺麗に樹皮を食べつくされていました。

この時期は冬芽がよく観察できます。この形も様々です。この木はハクウンボク。エゴノキの仲間です。

P2230959 こうして枝のあたりが皮が向けたようになっていて、真っすぐ伸びずジグザグになっていることから、別名ひねくれ者の木と名付けました。こうすると覚えやすいですよね。この実は染料を落とすためにも使われるのだとか。

P2230944

こちらはコナラかミズナラ。わさっと芽があります。

P2230936ウグイスの巣

たっぷり2時間。それにしても植樹場所と、その外とのちがい、全然違うというところ、わかりますでしょうか。

P2230955

この違いが何によって生まれるのか。そんなことも森の案内人で楽しく伝えられたらと考えています。来年度からは実践をしていく予定です。「森の案内人」乞うご期待です!(事務局 小黒)

P2234513

P2230951足尾のうんち図鑑もつくりたいな

P2234506まんずさく、春はもうすぐ!!

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/34170476

「森の案内人」講座を開きました!を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック