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2016年7月の20件の記事

2016年7月17日 (日)

原発事故被災者の心を忘れず、新しい故郷の森づくり

Photo 一昨日(15日)、飯館村村長・菅野典雄さんの講演会に参加してきました。参加者は55名(内県外12名)でした。講演では、村民の命を守ってきた村長の心を吐露してくれました。参加者55名の内12名が県外とのことでかなり注目をされているようでした。講演で村長は、“原発事故以前は原発が安全であり、飯舘村からは離れているため無関心でいたこと、それが、どのようにして原発事故に巻き込まれてしまったのか、また、村民のために国や県とある時は厳しく、また柔軟に取り組んできた事など”を分かり易く話してくれました。来年3月には避難解除される予定ですが、「復興」にはまだまだ村民の不安が私の頭から離れていないのが現実です。(報告 東城敏男)

Photo_2 翌日(16日)は、昨年10月に植樹した原町区南萱浜地区の第2回会場と第3回会場の一部の除草作業とタブノキの補植(160本)を行ないました。

Photo_3 協力してくれたのは、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊、原町地区連合、タスジャパン、市民活動サポートセンターの皆さんが参加してくれました。

2 天気が良かったので、浜風も心地よいものでした。約2時間わたり除草作業と補植を行いました。

3 参加者約50名からは、「雑草多く苗木が見えないぐらいで驚いた。大変だが今後も除草作業などに協力していきたい」「大変であったが達成感が味わえてよかった」と感想を述べてくれました。  

Photo_4草むらのバッタは皆さんの声に驚いていた様子でした。(報告 岩橋 孝)

 

2016年7月16日 (土)

社会人になった時の自分を描いて体験植樹

Photo 体験植樹の天気が心配でしたが、森づくりを自主的に体験したい高校生たちのハートが雨をストップさせてくれました。

Photo_2 今日は桐生市・樹徳高校生と教諭の自主的な環境学習。渡良瀬渓谷鉄道に乗って終点間藤駅から、スタッフが用意した自家用車に乗って森びと広場に到着。9時45分から自己紹介、その後は体験植樹をする前の森びとの“いのちを守るふるさとの森づくり”の話。筆者からは、現代社会が抱えている課題と森づくりの意味について話をしました。

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Photo_4 11時、場所を「民集の杜」に移して体験植樹。植樹のアドバイスは清水副所長。植える木の名前を三回繰り返し叫び、心を込めて丁寧に植えました。

1 木を植え終わった一年生3名の笑顔はとても自然に溶け込んでいました。

Photo_5 体験植樹に二回目参加の桑原くんも、昨年植えた木々の生長を観て、この嬉しそうなショット。

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Photo_7 昼食後、仁平スタッフと清水副所長案内の臼沢の森散策。仁平スタッフの笑いを含んだ案内にのって、本日植えた幼木が生長するイメージを描いていた皆さん。

Photo_8 散策後の集合写真には森から元気をいただいている皆さんでした。

P7160153 森びと広場に戻った皆さんはとても清々しく、再会を願って記念写真に納まりました。また、来年も体験植樹で会うことを願って帰路につきました。樹徳高校の皆さん、お疲れ様でした。本日のボランティアは、松村、仁平、清水でした。(報告 高橋佳夫)

2016年7月15日 (金)

手打ち蕎麦と暖かい心配りが疲れを和らげてくれた

P7150104 昨夜0時頃、大粒の雨が屋根に当たる音で目が覚めました。その雨は一日中降り続いていました。明日は、桐生市の樹徳高校生と教諭の自主的な環境学習が「うんしゅう亭」と「民集の杜」で行われます。今日はその準備をしようしましたが、雨が止まないので、本日の作業は頭の体操に切り替えました。

P7140102 フィリピン研修サポートの疲れは残っていません。何故なら、昨日の夕方、みどり市に住むベテランロッククライマー・大木賢一さんの手打ち蕎麦をご馳走になったからです。昨日、打ったばかりの蕎麦を三人前、汁と薬味そしてわさび、そのうえ蕎麦をしめる氷まで用意して頂き、大木さんが茹でた蕎麦をご馳走になりました。その他にも、旬の野菜も持ってきてくれました。

P7150106 香りと噛みごたえのある、腰のある蕎麦で満腹となり、早めに就寝したので、疲れがとれました。大木さん、美味しい手打ち蕎麦をご馳走していただきありがとうございました。

P7150107 各地での局地的集中的豪雨は毎年激しく感じます。インドでは気温が50℃というニュースです。明日は、未来を生きる高校生たちと森と生きる暮らしを考えたいと思います。(報告 高橋佳夫)

2016年7月14日 (木)

荒廃地での本物の森づくりに意欲を強くした3日間の研修

P7140097 今日は室内でプランを描くワーキングを行いました。

P7140082 Dr、矢ケ崎氏からは最後のワークショップとして、プランを描く上でのシートが用意され、4名は話し合いながら20項目の質問に答えていました。

P7140069 植生場所、森づくりを進めていくコミュニティー、資金等の現地状況をシートにまとめ、それぞれの評価を発表。荒廃地での森づくりは難しい面があるが、やっていかなければならない、という視点から意見を出し合いました。最終的には、情熱をもってプランを描き、モデルケースを作っていくことにしました。

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P7140076 研修を主催した「WE21ジャパン」は、明日、その発表会(フォーラム)を横浜で開催し、具体的な支援準備に力をいれていきたい、と言っていました。一行は昼食を摂った後、バス内のディスカッションを積み重ねていこう、と「かじか荘」を出発していきました。

P7140098 来年2月にはルボ村を訪問する予定の「WE21ジャパン」ですが、当会もフィリピン・ルボ村の荒廃地での森づくりを応援していきたいと思います。(報告 髙橋佳夫)

2016年7月13日 (水)

ふるさとの木による本物の森づくりの絵が描けそうです

 昨夜は和やかに懇親を深めました。その疲れもなく、今日は朝9時から、「うんしゅう亭」に集合。橋倉スタッフと仁平スタッフは「どくだみ荘」で森びとのおもてなし料理づくりに入りました。

Photo 午前中は、“昨日実感した土づくりの大切さ”をフィリピン現地でも活かすことができるのか、を話し合いました。アドバイザーは足尾のはげ山に草や木を植えてきた山田組会長・山田功さん。フィリピンの露天掘り跡地に木を植えるための、土が動かない工法を山田さんから提案していただきました。

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2 その後は、土留め用の竹柵造りの手ほどきを受けました。杭の打ち方、竹の並べ方、そして結び方を実習しました。WE21ジャパン理事長・藤井あや子さんも番線での結び方にチャレンジしていました。

Photo_3 昼食は、橋倉、仁平シェフが腕をふるった素麺、おにぎり、サラダ、デザートを美味しくいただきました。森林官のコリンさんは、おにぎり2つ、そうめんは3杯お変わりするほどでした。

Photo_4 午後は、スタッフも出席して、午前中に学んだ事の感想や国境を越えた森づくりの決意などを語り合いました。

Photo_5 その後、森びとからのお土産(Tシャツ、移植ごて)を手渡しました。

Photo_6 本日最後の学習は、農学博士・矢ケ崎朋樹さんから、植生調査の重要性とその方法に関して、現地の植生や土壌の具合などを聞きながら、5時頃までディスカッションしました。

 本日の研修では、荒廃地での森づくりの絵がなんとなく描ける感じになり、その活動の中心人物になっていかなければならない覚悟も見えてきたようです。本日のボランティアは、鎌田、小井土、橋倉、小川、仁平スタッフでした。(報告 高橋佳夫)

2016年7月12日 (火)

国境を越えた本物の森づくりへ、足尾松木沢からの第一歩

1 フィリピン研修初日、9時に集合したスタッフ5名(鎌田、松村、橋倉、仁平、筆者)は、3日間のサポート内容を意思統一。研修一行17名を迎えました。

2 12時頃、一行が森びとと広場に到着。「うんしゅう亭」では、WE21ジャパン藤井さんからあいさつ、森びとからは筆者が歓迎の挨拶をし、スタッフの自己紹介と森びとの紹介を行いました。

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3 フィリピン・ベンゲット州からは、州所属の森林官・ジュリアス・ティ・コリンさん、7年前に足尾を訪れ森づくりを学んだアリス・ピー・モレイさん、ルボ村で環境修復活動をしている会長・ネスター・エル・エステバンさん、副会長のアンソニ・シ・タボンさんが訪れました。

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Photo_3 初日は、森づくりでもっとも大切な土壌づくり、土壌によって木々が生長する違いを実感していただきました。案内は、松木の杜を橋倉スタッフ、民集の杜を鎌田スタッフ、臼沢の森を松村スタッフが行いました。

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Photo_4 民集の杜では、記念植樹をしていただき、お互いに本物の森づくりを進めていくことを誓い合いました。その後、一行は「かじか荘」で“森とも”の志と連携を語り合いました。

(報告 高橋佳夫)

 

2016年7月11日 (月)

フィリピン・ルボ村民の荒廃地での森づくりを応援

P7114744 明日からフィリピンベンゲット州キブンガン郡のひとつの集落・ルボ村人の荒廃地での植林研修が松木で行われる。海外企業の無責任な鉱山開発の犠牲となったルボ村民。鉱山開発によって山(森)二つが消滅し、露天掘りであったのでその跡地に水がたまって湖のようになった。

P7114759 ここで生計を立てなければならない村民が、荒廃地での森づくりを進めているが、その村人たちを足尾に招待し、荒廃地での森づくり応援研修が、NPO法人WE21ジャパンの主催で行われる。

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P7114752 今日は、そのサポートの準備を行った。梅雨の中休みなのに朝の気温が27度、午後には32度にもなり、猛暑日の中で準備をした。研修会場・「うんしゅう亭」での机と椅子のセット、周囲の草刈り、13日昼のメニュー打合せ、そして「民集の杜」内での記念植樹準備などを行った。

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P7114753 15時半頃には、森の中からヒグラシの大合唱が始まった。17時になっても気温が30度なので、明日の為に帰宅した。楽しい2泊3日の研修サポートにしたい。本日のボランティアは仁平スタッフ。(理事 髙橋佳夫)

2016年7月 8日 (金)

脱原発は儲かるし、経済も活性化する(6/26フォーラム・・・その4))

P5194264 フォーラムの最後は、城南信用金庫相談役・吉原毅さんがクロージングスピーチをしてくれました。その一部を紹介します。 

Dscf2413 「脱原発は儲からないんじゃないかと思っている寂しい大人たちがいっぱいいるのです。『日本と原発』の映画監督・河合先生のキャッチフレーズは、最近、「原発をやめた方が儲かるんだぜ」、「経済も活性化するんだぜ」ということを言っています。原発がなくても自然エネルギーで経済は活性化しますし、その上、自然エネルギーはものすごい力を持っています。アメリカではGEが大儲けしています。GEのCEOトップ・ジェフ、イメルトは、原発がない方が儲かる、と言っていますし、ドイツでは、シーメンスは原発をやめて、風力や太陽熱で儲けています。日本はどんどん置いていかれています。

Dscf2271 日本はカルテルがあるからパネルが世界標準よりも大幅に高い、世界の太陽光コストは1ワット4円~5円です。ですから私は、並行輸入して、自分で作るようにしています。千葉県内にメガソーラーシェアリングを大規模にやります。農地の上に1/3位、小さなパネルを自前で設置し、整地費用も安い、その上、操作が自分でできます。日本の農地が450万haにソーラーシェアリングを自前で作ると、原発1820基分の電気になります。全部作る必要がないから、1割でも182基分、原発は現在54基ですから大変なエネルギーが作れます。そこにプラス農家の現金収入にも結び付きます。そうなれば地域の過密・過疎問題の解消につながり、子供たちは自然環境の良い所で暮らるようになります。ここには新しいベンチャー企業もできますから、そこでは新しい生活が始まります。

P6304575 原発を動かせば恐ろしいゴミがます。年間に広島型原爆1.000発分のゴミが出ます。日本には原発が54基あるから54.000発分にもなります。何十年も原発を稼働したならどうなりますか。捨てる場所もあるわけでもなく、これらは子供たちへのツケになってしまうのです。このようなことを大企業は分かっているのですが、困ったものです。みなんで方向転換するべきだと思っています。どんどん自然エネルギー推進して、明るく前向きにやっていきたい。そういうことを真正面からとらえてくださる政治家の方々を選んでいきたい」(スピーチの一部を編集しました)。

P5154253 明後日は投票日、このスピーチが何かの役に立たれば幸いです。(理事 髙橋佳夫)

2016年7月 4日 (月)

地球のために私たちができることを見つけられた6/26フォーラム・・・その3 

Dscf2328 「若い人たちの希望に溢れた話が聞けて良かった。こういう会に神奈川県、市、国の議員の出席をお願いしたい。とくに小田原市は保守系が強いので。最後の吉原さんの明るい話は良かった。毎日新聞の活動に期待する」(60代女性)。「野党共闘は今回だけでなく、次回に続けていくことが大切ですね。原発は危険ですので自然エネルギーで。しかし、電気代がどのくらいになるのか。吉原さんの話は大変良かった」(60代男性)。

P6264619_336x354 パネリストの一人、綱島麻美さんはツギセン@県西共同代表。神奈川新聞の記事によると、安全保障関連法案が強行採決された瞬間、「無力感と悔しさで涙が出た。国会前のデモにも足を運んだ。それでも反対の声は届かなかった。自分たちの政治への無関心がこの状況をつくったと痛感した」、と彼女は述べていた。その彼女が、野党共闘をよびかける市民勝手連・ツギセン@共同代表に名を連ねた。フォーラムでは、「二人の子供の命と未来を守りたい、恐怖を感じながらの生活はできないし、もたない。政治は動かせるもの。政治は片思いではダメ」、と参加者に政治への呼びかけを行った。(写真上)

P7044598_640x565 森ではナツツバキの花が咲きだした。やがて実を脹らませて、生き物たちの餌となる。足尾ではヒグラシが鳴き始めたが、いつもより少し早い感じがしている。

P7044597_640x480 五感で感じとった自然の「変動」は、未来を生きる子供たちの命と無関係ではない。参議院選挙では未来を生きる子供たちの命を守ることを第一にする政治家を選んで一票を投じたい。(理事 髙橋佳夫)

 

2016年7月 1日 (金)

地球のために私たちができることを見つけられた6/26フォーラム・・・その2  

Dscf2328 「パネリストの皆さん、吉原さん、どの方のお話も大変興味深かったです。原発事故の事は話題にし難いですが、真正面から語れる場がほしいです。希望もとても感じました。」(30代女性)。「同感することが多く、普通に暮らす、暮らしていけることの意味を考えたい、大事にしていきたい。」(60代男性)という感想がアンケートに寄せられていた。

P6264627 パネリストの一人・岡部幸江さんは南相馬市の出身。岡部さんは、ディスカッションで南相馬市民の被災状況を報告、その上で原発に反対する集会やデモだけでなく、原発に頼らない環境を、自分たちでできる事を実行していくことの大切さを参加者に伝えました。マンションの屋上を借りた自然エネルギーの発電、そして町への陳情などを通じて「一般社団法人大磯エネシフト」を設立させて規模を大きくしようと奮闘している。このように地球環境との調和を図り、安全かつ安心な方法で安定的な電力確保に取り組んでいる。そして彼女は、原発事故が無かったことに対する流れにストップをかけよう、と訴えた。(写真上)

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P6304674_640x542 梅雨の晴れ間に、ノイチゴが実を大きくして、熟し、少し酸っぱさのある美味しいノイチゴのジャムを恵んでくれた。森の有り難い恵みだ。しかし、原発被害を受けた森でもノイチゴは実を付けるが、30年間以上もこの恵みを私たちはいただくことができない。その上、森にも入れない。チェルノブイリの森はその恐ろしさを私たちに警告している。(理事 髙橋佳夫)

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