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2015年12月の16件の記事

2015年12月30日 (水)

ストーブに感謝し、今年最後の森作業でした

640x480昨日、足尾松木沢の作業小屋に9:00到着、気温は-1℃で晴れでした。例年よりも温かい日でしたが早速、ストーブに火をつけました。

640x481 しかし、、煙が煙突から漏れているので煙突を掃除。調べてみると写真の様に煙突に煤がこびり付いていました。

640x480_2これでは危ないと思い、煙突を外して掃除をして、火を付けると燃えが良くなりました。ストーブに一年間の労いをした感じでした。

640x481_2 その後は、松村スタッフと筆者の二人で、松木の杜、新松木の杜、民集の杜のネット点検、臼沢の森の望遠鏡による点検をしましたが異常ありませんでした。ビニールハウスのポットの様子も観て、今年最後の散水をしました。小屋に戻ってもストーブの火は消えず、室内は暖かく、昼食も涙目にならずに美味しくいただきました。

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640x480_3 午後は、雲集亭(うんしゅう亭)の柵の竹が乾燥によって縮まり、隙間ができてしまうので竹が動かないように、しろ縄で竹を縛りました。

640x480_4 今年最後の森作業でした。皆さん、良いお年をお迎えください。(スタッフ 小川薫

2015年12月27日 (日)

不思議で有難い力を秘めた森(自然)に感謝した2015年

 

Photo人は、自然界の力から様々なことを学び、その恩恵に頼っていると思います。紹介している写真を見ても、何かを得ることができるのではないでしょうか。写真は24日の足尾松木沢です。

Photo_2 年末を迎え、会員のFさん(千葉県女性)からメールが届きましたので、一部を紹介します。彼女は、「自然が失われることに苦しみを感じていましたので、“山と心に木を植えよう”と呼びかけている森びとで何かの答えが見えるかもしれないと思い、昨年、入会しました」。

Photo_3 その後、植樹祭や森作業に参加して、「体の中から何かの力のようなものが湧き出て来てどんどん体が楽になったのです。とても不思議な感覚でした。人間の体には気がつかないだけで自己治癒力のような力強いものが内に秘められているような気がしました」。

Photo_4 また、「私が森びとから得たことは、苦しみを受け入れ自分の生命の力を信じようということでした。石川啄木さんのお導きかもしれませんね(笑)。心よりお礼申し上げます。森びとの皆さん、良いお年をお迎え下さい」。                                                         

Photo_5 Fさんありがとうございました。計り知れない自然界の力と恵みを人間だけが独占しようとすると、自然界からの“バチが当たる”と思います。生物社会の一員に過ぎない、という意識を見失っていけないと思います。

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Photo_7 来年も、全国の“森とも”の皆さんとお会いできることを楽しみにしています。(理事 髙橋佳夫)

2015年12月24日 (木)

足尾松木沢の梅も蕾を膨らませてしまいました

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Photo 今年の森作業もあと二日です。その一日、何と気温が16度もあった足尾松木沢。福島県ではフキノトウが顔を出した、というラジオニュースを聴きました。足尾・松木の杜の梅も驚いて蕾を膨らませていました。

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Photo_2コブシも冬芽から汗が流れ出している感じでした。

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Photo_4 今日は、鎌田、橋倉両スタッフと筆者で下のビニールハウス入口用の柱を建てました。南相馬市の「鎮魂復興市民植樹祭」(森の防潮堤)に提供する苗用のハウスに運搬用のトラックが出入りできる入口用の柱を建てました。青空を見るとおかしい暖冬のようすが分かりますか。

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Photo_6 この作業前には、松木の杜の柵に鹿らしき獣が体当たりした様子。柵が倒れそうになっていましたので補強しました。

Photo_7 杜内をチェックすると写真の様に苗木が抜かれていました。猿か鹿が芽を食べようとして抜いてしまったらしいので、埋め戻しました。

Photo_8 今日の作業は午前中に終了させ、午後は橋倉スタッフと筆者で森戸スタッフのお見舞いに行ってきました。彼は2005年から臼沢の森づくりにかかわり、その基盤を作ってくれた方です。先月入院して治療を受けていましたが、今月29日には退院できる、と言っていました。いつもの森戸さんでありましたので安心しました。来春に会えるそうなので楽しみです。(理事 髙橋佳夫)

 

2015年12月21日 (月)

南相馬市・「応援隊」が年末森作業、ビックなプレゼントに感謝!

P1020041_640x496 昨日(20日)、南相馬市鎮魂復興市民植樹祭応援隊は、年末森作業と慰労会を行いました。作業には年末の忙しい中を12名が参加してくれました。

P1020043_640x480 作業は、芦ノ口苗木置き場で苗木をポットから抜きとる作業と防草シートを剥がす作業でした。この地は地元の青田さんが私たちに無償で貸してくれていました。後ほど、きちんと整備してお返ししたいと思っています。青田さん、ありがとうございました。

P1020046_640x480 雫苗木置き場には応援隊渡部副代表から簡易トイレがプレゼントされました。来年から本格的な市民の育苗作業を進めていくうえで、簡易トイレはビックなクリスマスプレゼントでした。渡部さん、ありがとうございました。

P1020049_640x480 作業終了後、上高平第2公会堂に移動し、この1年間の取り組みと来年のスケジュールについて話合いを行ないました。

P1020051_640x488 応援隊会員の家族が作ってくれたトン汁が冷えた身体を暖めてくれました。応援隊のみなさん一年間ご苦労様でした。来年もよろしくお願いします。(応援隊 岩橋 孝)

2015年12月20日 (日)

 未来のいのちを育む森を願って冬の森作業

2015_1219_132805dscn2249_640x480 昨日の足尾・松木沢は青空に覆われましたが、風花が舞う一日でした。いよいよ厳しい季節の到来を感じさせる、三日後の冬至を実感できました。

2015_1219_111307dscn2227_640x480 年の瀬を間近にして、今日の森作業は「臼沢の食害防止柵のチェック&修理」です。私たちの願いは、臼沢の木々達が、鹿などに食べられず、安心して厳しい冬を過ごせるようにするためです。

2015_1219_095758dscn2220_640x480 比較的雪の少ない足尾に、雪の多い奥日光や尾瀬地域から沢山の日本鹿が禁猟区の松木沢に移動してきます。獣たちの冬のエサのひとつが樹皮です。臼沢の森ではカツラの樹皮が集中的に食べられていますので、鹿の好物なのかもしれません。

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2015_1219_131100dscn2241_640x480 昨日は、食害防止柵の内側を鎌田、加賀スタッフが、外側を小井土、橋倉が担当し、点検・修理を行いました。数日前に、松村、江川スタッフが仮修繕を行なっていたので、昨日はネットの張ってある地面に「スカート」と呼んでいるネット(鹿の足が絡まるので嫌がる)を張りました。

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2015_1219_124355dscn2236_640x480 一番の食害危険場所(金属柵ではない、化学繊維のネット)に50メートルの「スカート」を履かせました。

2015_1219_132851dscn2250_640x480 昨日の森作業で一番苦労したのは下山でした。臼沢の森の枯れたススキや落ち葉が何度も私たちの足元をすくいます。ゲートにたどり着いた時には、足腰に相当ダメージを受けていました。

2015_1219_133342dscn2252_640x480 それでも、臼沢の木々達が未来のいのちを育む森に生長し、私たちを迎えてほしいと思いながら、疲れを吹き飛ばしました。(スタッフ 橋倉喜一)

2015年12月19日 (土)

COP21パリ協定は“生存の安定”を目標にした法的拘束力ではないか

Pc192702_640x558 スーパーエルニーニョ現象で暖冬とういう報道ですが、九州・中国地方ではフトノトウが顔を出し、レンゲソウや梅の花が咲いたというニュースがありました。

Pc193166_513x378 昨日からはいつもの寒さが雪国に戻って来たということです。自然って素晴らしく、有り難いものですね。

Pc192705_640x480 COP21パリ協定では、世界の平均気温を産業革命前に比べ2度未満に抑えることとし、1.5度に抑えれば気候変動のリスクや影響を著しく下げることができる、と言及しています。

Pc193208_640x480 他方では、「化石燃料からクリーンエネルギーに置き換える」ことで世界経済を動かし、新たな投資と技術革新と需要を生みだすということに、ビジネス界や金融界が注目。またしても経済のための温暖化防止という“欲”の奪い合いが跋扈しているようです。

Pc193202_596x398 日本も温暖化対策を推進していくことになりましたが、その中身をチェックしていくのが私たち市民です。経済競争の温暖化対策からいのち第一の対策へ舵をきっていくには、暮らし一部である市民運動ではないでしょうか。

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Pc192709_640x480 奥山ではその力を支えてくれる植物たちが冬ごもりをしています。(理事 髙橋佳夫)

 

2015年12月15日 (火)

COP21パリ協定を暮らしの中に取り入れる!?

P1020013 COP21パリ協定は196ケ国が採択しました。目標達成義務化はされませんでしたが、全条約締結国は温室効果ガスの削減へ取り組むことになりました。これからは各国の削減政策が問われますが、私たちも他人事でなく、人類の責務として地球温暖化にブレーキをかける暮らし方にシフトを変えなければならないと思います。COP21では各国の真剣さが採択として示されましたが、今後は、各国の本気度が試されます。それは主役の市民にかかっていると思います。

P1020018 そんななかで「鎮魂復興市民植樹祭」を応援する市民でつくる「応援隊」の岩橋孝さんからは、「植樹祭用の苗木を育てている苗床で越冬対策作業を行いました。冷たい海風から苗木を守ろうと、もみ殻による保温対策の作業を行いました。

P1020024 作業指導は、瓦礫を活かす森の長城プロジェクトの作業部会の箱崎さんにお願いしました。作業には応援隊3名が参加し、トレイの周りを板で囲い、もみ殻を厚さ5cmぐらい敷いて覆い、苗木の土が凍らないように保温・保湿対策をしました」、と報告がありました。

P1020021 大気中の二酸化炭素濃度が毎年濃くなっている原因は、排出される二酸化炭素を吸収する森と海が吸収できないほど多く排出されている、と言われています。今後は、排出を抑える暮らし方と木を植え、森を元気にすることが大切ではないでしょうか。

(理事 髙橋佳夫)

2015年12月14日 (月)

作業小屋&みちくさに灯りがともりました

 12月に入り、日が暮れるのが一段と早くなり、作業小屋は中倉山が太陽を遮ってしまうため3時を過ぎると薄暗くなってしまいます。「灯りが付けられないか」と育樹・育苗活動をしている“森びとスタッフ”から要望が出され、LEDの電球を使い小屋の照明工事(配線)を行いました。

 

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本日13日(日)は午後から雨の予報だったので早めに作業を終わらそうと思いましたが、午前中から小雨が降り出しました。鎌田スタッフが応援に駆けつけてくれました。苗床を囲む金網の柱を活用して配線を引くため、作業しやすいように周りの整備をしてくれました。また、電気コードのみでは弱いので、サルにいたずらされても大丈夫なように鉄線を張り電気コードがたるまないようにしてくれました。

 

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作業小屋は、オイルランタンを活用。60WのLED電球がピタッと収まりました。作業小屋の入口で電気が付けられるようにスイッチも取り付けました。慣れない配線作業で、スイッチを入れるときはショートしないかとドキドキしましたが無事点灯。太陽光発電の自然にやさしい灯りがともりました。昼間でも煌々と輝いています。森びとスタッフ・森とものみなさん。作業が長引いても安心ですよ。

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電気コードの配線に時間が掛かり、遊働楽舎「みちくさ」の照明工事は3時過ぎになってしまいピッチを上げて工事をしました。中央テーブルの上にはランタンがあるので、カウンターの上に「ボール電球形のLEDランプ(60W形相当」を取り付けました。LED電球は消費電力7.4W、長寿命40000時間。消費電力の少なさと寿命の長さにビックリです。

 

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配線工事が終わる頃、外は暗くなってしまいました。どのくらい明るくなるか楽しみにしながら照明のスイッチを入れると、その明るさにまたビックリです。外に出て小屋の中を眺めてしまいました。明かりは人の心をホッとさせてくれます。

 

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パリで開催中のCOP21では、石油・石炭など化石燃料に依存しない社会を目指し、京都議定書依頼18年ぶりに地球温暖化対策の枠組みが合意されるようです。「産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑える」「できるだけ早く世界の温室効果ガス排出量を頭打ちにする」などを盛り込んだようです。排出された温室効果ガスを吸収する森が減少していることに対しても手を打たなければなりません。

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作業小屋と遊働楽舎「みちくさ」に自然エネルギーのエコな灯りがともりました。ストップ地球温暖化!森と生きる暮らしを考え、2016年も世界のみなさんと共に、山と心に木を植えていきましょう。

 

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(東京事務所 清水 卓)

2015年12月12日 (土)

森と生きる心が宿る東屋に変身させました

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Pc122669 昨日は夏日の地域があったそうですね。本当に気候が“おかしい”です。足尾も朝からストーブがいらない程の天気でした。足尾のグランドキャニオン、中倉山頂も御覧の通りでした。

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Pc122689 今日は「民集の杜」に記念樹を植えました。種はヤマナシです。果物の梨の原種かもしれません。命名は来年の春に行います。唐澤スタッフが気持ちを入れて穴を掘ってくれました。

Pc120069 午後は、東屋の竹柵を最終チェックし、残った竹を片づけて東屋のリニューアルは完成しました。

Pc102660 陽気が良かったせいか、鹿たちものんびりと昼食を食べていました。15時半頃、年内の作業打合せと新年の事業に関して話題を出し合い、帰路につきました。(理事 高橋佳夫)

2015年12月11日 (金)

気候変動に真剣に向き合わないと、“バチが当たる”?

Pc112205 昨夜から今日一日の天気は“おかしい”と感じました。沖縄九州地方では1時間に80㎜以上の雨が降り、強風も伴って各地のライフラインを乱しました。足尾では写真のように松木川では増水でした。

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Pc112220 午前中は雨が降り続き、昼になると青空が顔を見せ、その後は雨が降ったり止んだり。風はゴォーという音を鳴らして、夕方になっても吹いていました。

Pc112214 東京などでは、「20度近くまで気温が上がった」、とラジオニュースで報道していました。

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Pc112223 今日も東屋の竹柵作りを行い、とりあえず完成させました。後は、小さい部分の調整をして新年を迎えることにします。

Pc112216 それにしても気候変動による異常気象が目立ち、本気になって、真剣にその原因に向き合っていかなければならないようです。昨夜のTBS「ニュース23」を観て、「森林の重要性を改めて認識させて本当に有り難いニュースでした」、とメールが届きました。

Pc112221 来年からは、この東屋から“森と生きる暮らし”を話し合い、発信していきたいものです。(理事 高橋佳夫)

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