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2012年7月の14件の記事

2012年7月31日 (火)

市民の地道な運動が暮らしと社会を変える!?

 

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 7月も本日で終わりです。時間が過ぎ去るのが早く感じます。オリンピックで各国選手と戦っている選手に負けないように、猛暑の中、筆者も原発推進者の流れに抗する精神を持ち続けたいと思っています。何といっても最後は、遠く離れている私たち市民・学生たちの意志とアクションが問われます。新聞の小さな記事では、本日、毎週金曜日に首相官邸前で脱原発の集会を開いている代表と菅前首相の話し合いがあるそうです。今回も幸手市民の声をお届けします。

 

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「鉱毒や山火事によりはげ山と化した松木村の跡の山々を見て、100年余りが経過しいまだ緑少ない現状を考えさせられる。森びとプロジェクト委員会・高橋副理事長の事細かな生命を聞き、頭が下がってしまいました。14日は、苗木を植えた場所の下草刈りを大勢のボランティアの方々が黙々と作業しており、多大な苦労を思い知らされた。8年かけて植林した樹木も立派な森になった。弛むなく努力した結晶であります。産業により破壊された環境を元に戻すには長年の年月が必要であることを考えさせられた。福島原発、その他の公害もしかりであります。私たちも環境問題には注視し、活動をしたいと思います。最後に、視察に当たり会場の設営、バス二台の誘導、参考資料そして案内説明に感謝申し上げます。ありがとうございました。」(幸手市権現堂川環境保全起用議会会長・新井康之)

 

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 ありがとうございました。協議会の皆さまの感想に励まされてこれからも“山と心に木を植えて”いきます。

 

2012年7月28日 (土)

今までの生活を今一度見直す機会になりました

 

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 14日に足尾・松木沢を見学に来てくれた幸手市民からその感想文が届きました。お二人から届きましたのでまず、女性の感想文を以下、紹介します。

 

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 「森びとプロジェクト委員会」の皆様、先日は大変お世話になりました。去る7月14日、私たち「権現堂川地域環境保全協議会」の会員45名は、視察研修のため足尾(旧松木村跡地)を訪れました。まず、「森びとプロジェクト委員会」のメンバーの方から、足尾の豊かな自然が、世にいう足尾鉱毒事件により破壊され、岩山になってしまった経緯、その山に秋、近隣のどんぐりを拾い、ポットで育てて一本一本植えていく、「森づくり」のお話を伺いました。「森づくり」も8年目に入り、今では緑の山に生まれ変わり、最初は蟻の様な小さな生き物が来、今では熊や鹿も現れるとのお話に、壊してしまった自然を元に戻すことの困難さと共に、自然の連鎖、自然の恵みについて考えさせられました。昨年、東日本大震災とそれによる原発事故が発生し、大変な衝撃を受けました。昨今の世界規模の気象異変は、豊かさを追い求め、自然との共生をないがしろにしてきた私たちが、今までの生活を今一度見つめなおす機会となりました。戻りつつある自然の中で鶯の鳴き声に、胸迫る思いで足尾を後にしました。(Mさま)

 

 Mさま、感想文を送っていただきありがとうございました。

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2012年7月25日 (水)

想像できない1千年の未来をつくるのは森の共同体?

P7211151  今、私たちは想像もつかない気象変化の中で生活している気がします。九州、中国地方では局地的集中豪雨が過ぎた途端、今は気温35度以上の猛暑日が続いています。20日夜の会津では布団を被らないと寝付けない日でした。猛暑で亡くなった方も昨日は全国で17名、という報道がされました。

P7251234  水遊びの写真は21日、会津で観察会を行った沼沢湖です。子どもたちは自然の恵みのなかで戯れ、それを見ていると家族の糸が何十も織られている様でした。しかし、フクシマ原発で避難生活を強いられている子どもたちを思い浮かべると、なんとかしなければという気持ちに立たされます。

P7251211  ガクアジサイの一種の花には虫たちが協働していました。私たちに生きる恵みを生産している植物や虫たちです。

P7251214  植物は私たちや虫に食べ物を与え、虫たちはその恩返しをしていますが、私たちは何をしているのでしょうか。P7251217 グミ、野イチゴ、ヤマグワの実が熟して美味しそうです。歴史を振り返るとこれらの自然の恵みを私たち人間は独り占めにし、あるいは利益追求・生産性向上のためにのみ改良を積み重ね、人間の都合だけを押しつけたのではないでしょうか。

P7211181  その結果が森が衰弱しているのかもしれません。森(木々)の命のひとつである土が人間のそうした経済優先のために、森は持続不可能になってしまっています。21日、会津で実施した炭による樹勢回復の観察会に参加した皆さんの顔は、そうした人間の都合に合わせた自然(森)との付き合いを振り返り、日本人の素晴らしい森と生きる文化を蘇らせる真剣さと笑顔がありました。

P7251222  足尾・松木の杜ではホタルブクロが咲き、まもなく1300㍍地帯ではヤナギランが咲き乱れます。

花の美しさを心に残すために私たちは写真を撮り、絵心がある方はスケッチをします。そして虫たちはせっせと蜜を集めて子孫を残し、また、受粉を助けて植物の生存を助けています。P7251223 今日は、鎌田スタッフが苗床のコナラたちに撒水です。このコナラは秋には南相馬市民のいのちを守る森防災堤の主役になります。

2012年7月22日 (日)

猛暑に向けて取水口を整備しました

P7221197  今日の足尾・松木沢は曇り空で気温も22~23度でしたので作業がはかどりました。天気予報のせいかみみちくさ訪問客が少ない様子でしたので、舎人は清水さんにお願いして取水口の整備をしました。大雨や豪雨等の影響でその度に何度も水の出が悪くなっていた口を貯水できるようにしました。これで少し様子を見て、本格的な猛暑に撒水が十分できる取水口にします。

P7222261  対岸の草地ではシカたちがのんびりと草を食べ、P7222226 日毎増えているトンボはあちこちの草の先で休んでいました。P7221202 その草の下では白いカワラナデシコが一輪咲いていました。今年はカワラナデシコが少ない気がします。

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2012年7月21日 (土)

60数名がナラ枯れ原因を考え、炭のパワーを実感しました

P7211194  天気が心配でしたが今日の観察会は、青空が見え汗をかくほどでない天気の下で実施されました。P7211158 開会式は宮下正次理事の司会で始まり、炭による樹勢回復実証調査委員会を代表して小川眞副委員長が歓迎の挨拶をしました。P7211161 P7211165 来賓の挨拶は金山町町長・長谷川律夫さんと会津森林管理署署長・飯塚充由さんから受けました。

P7211174  参加した皆さんは昼食後、開会式を終えて森に移動しました。P7211177 森の中では、来栖敏浩先生から根と菌根の調査結果、青木淳一先生から土壌分解動物の調査結果、P7211182 大森禎子先生から土壌の汚染物質による調査結果、P7211185 小林正秀先生からはナラ枯れの原因・主因・誘因などに関して報告を受けました。

P7211149   観察会はあっという間に終わりましたが、参加した皆さんは改めて森の大切さを感じられたのではないでしょうか。また、その森が何らかの原因で衰弱していくと国土が崩壊にすすむ恐ろしさを実感したのではないでしょうか。

2012年7月20日 (金)

森を元気にする炭のすみにおけない効用?

P7201088  明日は「会津・いのちを守る森づくり」観察会です。今日はその下見と準備をしました。P7201098 炭による樹勢回復実証調査検討委員会の皆さんは、午後、林野庁からか借りている国有林内で半年前にまいた炭の効用を調査しました。

P7201075  夕方には御世話になっている民宿「朝日屋」で委員会を開き、炭を撒いた半年後の樹木の変化をまとめました。P7201071 炭をまいた所のコナラの根は炭に寄ってくるように上がっていましたし、菌根も増えていました。昨年の7月の調査ではひとつのキノコも発見できませんでしたが、今年はC区にベニタケ属のキノコが数個顔を出していました。

P7201072  昨年の酸性濃度が3pH代であった土は4pH代に改善されていました。また、土壌内の動物群は昨年よりも数が少なくなっていました。

P7201113  明日は60数名の皆さんがこの国有林内に集い、ナラ枯れを防止する炭による樹勢回復の現状を観察します。窓からは涼しい風が吹き込み、田圃からはカエルの大合唱が聞こえています。

2012年7月17日 (火)

防災林づくりから始まる”森と生きる文化”

 

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 今日は未来のいのちを育む森の海岸防災林造成地を見学しました。場所は宮城県仙台市若林区荒浜の被害地3㌶です。この地は地下水位が高いところで、今回の津波では樹木の根が地中深く伸びずに流失した木々が多数存在しました。

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そこで海岸防災林は災害廃棄物を活用した盛土を実施して植林する計画です。この海岸防災林は東北森林管理局が進めていると看板に書いてありました。この海岸防災林復帰事業は荒浜地区から始まり、各地で事業展開される予定です。

 

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現地は被災した小学校や民家が一年経った今でも手つかずに残っていました。また、ガレキ処理の現場を小高い丘から見てきました。

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すでに海岸淵では堤防工事が急ピッチで進められていました。P7171041
写真の草が生えている小高い丘は災害廃棄物を堆積されているところです。現地を見学した後は当委員会最高顧問・宮脇昭先生が実施してきた「冒険広場のいのちの森」と岩沼市の森の防潮堤を見学してきました。P7171054
見学者は、日本の森を元気にする議員連盟会長・今野東参議院議員秘書2名、泉山忍理事、JREU仙台・氏家委員長さんと菅原さんでした。車はEU仙台が手配してくれました。仙台の皆さんありがとうございました。

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2012年7月16日 (月)

猛暑の中で草刈り・沢から吹き上げる風に葉を揺らす苗木たち

P7150174  夕方、ひぐらしが鳴くと真夏だと感じます。昨日は気温が31度でした。天気予報では今日も真夏日と報じています。

P7150181  昨日も引き続いて臼沢の森と松木沢の杜の草刈りを行いました。昨日もJREUの皆さん20名が草刈りを手伝ってくれました。草刈りは木陰のない所での作業でしたので、汗が滝のように流れますが水分補給をしながら一気に2時間やり抜きました。昨日は2011年に植樹した場所で根を張っている1年前の苗木たちに爽やかな風と太陽の光りを与えてやりました。

P7150182  下山して着替えした皆さんは冷たい飲み物を飲みながら昼食・交流を楽しんでいました。交流会では本日開催される“脱原発10万人集会”の話題やいのちを守る森の防砂堤づくりの話などが出されたそうです。皆さん、苗木たちに元気を与えていただきありがとうございました。下山途中の草の中ではカワラナデシコが可憐な花を見せてくれていました。

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2012年7月14日 (土)

初夏の風を苗木に吹き込む!

Cimg1000  足尾・臼沢の森と松木の杜の草刈りがはじまりました。今日の草刈りにはJREU千葉、高崎、八王子、大宮から10名の皆さんが育樹活動ボランティアを行ってくれました。皆さんは650段程の階段を登り、のこぎり鎌ひとつで苗木の周りの草を刈り、その草をマルチングにしました。

Cimg0993  場所は臼沢の森で、今年植樹した場所です。草は苗木よりもはるかに伸びていましたが、午後1時までには今年の会場の全てを刈ることができました。

Cimg0990  昼食は「ひぐらし亭」に足を伸ばして、冷えた缶ビール等を飲みながら懇親を深めました。

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2012年7月13日 (金)

いのちを守る森の防災堤づくり意見交換会in南相馬市

 

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 今日は南相馬市の復興計画のひとつの柱である森の防潮堤づくり応援の具体化のために、南相馬市を訪れました。地元の森びとインストラクター・岩橋さんが市議会議員、地域連合、市役所に呼びかけて私たちの防災堤応援のレクチャーをしてきました。会場は地域連合事務所の会議室。出席してくれた方は、市議会議員の水井さん、渡部さん、田中さんの3名、福島連合原町連合事務局長・鈴木さんそして市役所職員2名の皆さんでした。

 

 レクチャーは高橋副理事長が行い、市役所からは森の防潮堤づくりの進捗状況が報告され、市会議員の皆さんからは議会で明らかになっている事が話されました。それによると森の防潮堤は幅200㍍×総延長約14㎞で、瓦礫は盛土の高さ10㍍程の中に混ぜ、その上に黒土等で覆うということでした。意見交換会では秋ごろに向けて森の防潮堤づくりをスタートさせていく方向がだされました。今後は市役所と私たちとの協定を結び、秋ごろからは市民が主役となった森の防潮堤づくりが本格的にスタートすることになります。

 

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