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2012年5月27日 (日)

函南原生林の森で英気を養いました

 

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 久しぶりに原生林と言われている森を散策しました。しかもJR熱海駅から車で40分程にある森でした。不伐の森「函南原生林」という森で、500年以上も生きているアカガシ、ブナそして巨木のヒメシャラ等が逞しく生き、貯えた水で住民のコメ作りを助け文字通り“いのちの源”としての森として存在していました。

 

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 この森は面積223㌶で、箱根外輪山のひとつです。海抜500㍍から700㍍にはヒメシャラ、アカガシの巨木が生きていましたが、700㍍を超えるとブナがその仲間に入って森の主役を演じていました。森は観るだけなら2時間もあれば歩けますが、私たち「心の森探訪イン函南原生林」は観察的な散策でしたので10時から昼食を含んで15時頃まで散策しました。

 

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 腐葉土の匂いがする道をゆっくり歩くと、チドリノキ、シキミ、コクサギ等はじめて知る樹木と遭えることができました。コクサギの葉を住処にして卵をたくさん産み付けていたので疑問を持ち、葉の香りを嗅ぐとミカンの香りがしていました。この虫も香りに誘われてきているのか、と改めて生物同士の共生の素晴らしさを感じました。また、足元の低木を見ると、アワフキムシが一生懸命になって産卵の準備をしているようでした。

 

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 ブナ、アカガシの巨木を観察して驚いたことは、元気がないということでした。巨木の上を観ると、とても考えられないことですが葉の隙間が大きく、空が見えていました。若いブナと比較しても隙間だらけの枝と葉を観て、皆さんは“元気がないあー”と言っていました。

 

 16時頃からは熱海駅前で一杯飲みながら函南原生林を素晴らしさを振り返りました。準備をしてくれました事務局の小黒さん、小林さんありがとうございました。

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