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2011年12月の18件の記事

2011年12月31日 (土)

土は生物のいのちの胎盤

Pc314126  今朝は零下12度でした。この厳冬に生きるシャクナゲは葉を丸めて寒さを耐える知恵をもっています。よーく見ると葉の裏側を内側にして丸めています。多分、葉の内側を守るためでしょう。日中になって陽が射すと葉は広がり光合成をしているようです。土は凍土化していますので、必死になって耐え抜いている様に見えます。

Pc312428  凍土の表層をよく見ると、毎年、葉が枯れて落ちているのにそれが積もらないことは、土壌分解動物が落ち葉や枯れ枝などを消化し、微生物が植物の栄養素を生産しているから、ということは学んできました。10㌢程の土ができあがるには100年はかかると言われています。人災である3・11原発事故による放射性物質放出は、この100年以上にわたって作り出された命の源である土壌を剥ぎ取らなければならない事態を引き起こしました。これを放置すると内部被爆という危険が孕み、健康と生活を奪う事態に発展します。

Dscf0064 土が剥ぎ取られ、土を作り出す過程が疎外されると森(樹木)が衰弱する、ということを私たちはナラ枯れ防止で学んできました。今年は、ナラ枯れ原因(誘因・素因)を解明するために国有林内に炭をまいて衰弱した土壌を元気にして、悲鳴をあげている森を元気にする取り組みを始めました。林野庁会津管理署の皆さんをはじめ、多くの皆さんのご支援によってその第一歩を踏み出しました。

 「土壌は生物が地球から養分を得られるようにする一種の胎盤である」(『土の文明史』築地書館より)。ツグミ?かヒヨドリ?がナナカマドの実を食べています。来年は「自然(森)を生活から切り離して私たちの暮らしが成立するのか」を問う年ではないでしょうか。良いお年をお迎えください。

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2011年12月30日 (金)

そもそも人は森に生かされてきた

Pc294096  零下14度の朝、朝日が雪の結晶を射すと小さな宝石から発せられるような光りが輝きます。この輝きは誰も表現できないと思います。しかし、カメラマン、画家、俳人などの皆さんは自然(森)の魅力に感動して、それを表現するために探求しています。それほど自然には人を惹きつける力をもっているようです。

 この恵みを人は商品として捉え、利益追求のために自然破壊をしてきました。そこには“森と生きる”という文化を暮らしから遠ざけ、暮らしの中には「欲が原動力となった文明」がはびこり、これが「豊かさだ」と勘違いしてきました。これは日本ばかりでなく、温度差はあれ、この勘違いに気づいた世界の人々が“森と生きる”文化を蘇生しようとしています。

Dsc04253 「ここで森林再生の活動がどう成し遂げられたか見学してきました。わたしたしの国にも同様に再生しなければいけない土地がたくさんあります。有益な活動を学ぶことができました。」(ミャンマー)、「この足尾に来てとても手のこんだ包括的な説明をしていただき、大変ありがとうございました。わたしたちの国でも、森林再生をし、すばらしい土地にするためにもとても刺激となり、本質的なことを学ぶことができました。」(ケニア)、これは今年11月下旬にお手伝いした「アジア・アフリカ荒廃地植生回復研修」(JICA横浜主催)受講者の感想です。

Dsc04258 これは研修時に「みちくさ」を訪れた受講生が『森ともの声』に記入してくれた感想を事務局・宮原さんが翻訳してくれたものです。今年で4年目の研修でしたが、“森と生きる”文化を世界各国に根付かせていくことができれば幸いです。(写真中:ベトナムの受講者と宮原さん)

2011年12月29日 (木)

森と生き、人と生きている私たち!?

Pc272412  ラジオやテレビでは年末年始の高速渋滞予測を報じています。日本海側と北海道地域では降雪が弱まり、降雪地帯に住む皆さんは故郷へ帰る孫たちを迎える心の余裕ができた気がします。スーパーを覗いてみるとおせち料理が並んでいました。今年もあと三日となりました。

Pc272416  マイナス15度の森の空気に頬が当たると痛く、身がきゅっと引き締まります。森の凍るような空気が引き締まる中で樹木はえりまきや手袋をせずに生きています。そして風雪から私たちを必死になって防いでいる様です。また、ニホンジカやサルたちのいのちを守るために、樹皮を与えながら必死に生きています。雪の下(凍土)では人間社会からの様々な害にもめげずに、根が息をしています。

今年ほど自然の恵みに生かされていることを実感したのではないでしょうか。被災地ではライフラインがストップしましたが、いのちの水を与えてくれたのが沢水でした。脅威の津波を弱めてくれた樹木たち、また、流れてきた泥の中から芽が出て花をつけてくれた水仙に癒やされました。また、原発事故では恐ろしい原子力を抑えてくれた“原始力”と関係者の力等々。“森と生きる”ことの大切さと改めて教えてくれました。

Pc272410 凍るような空気に身をおいて振り返ってみると、森と生きてきた先人の暮らしと森と生きる様々な世界の文化を現代の暮らしに活かす時代が求められている気がします。全世界の“森とも”の皆さん、今年もご支援ありがとうございました。

2011年12月27日 (火)

足尾・松木沢も新年を迎える準備が整いました

Pc272413  足尾・臼沢の森の雪景色はいつ見ても言うことありません。青空が見えますが、山は北西から吹く激しい風の音を響かせ、その風にのって猛禽が野ウサギや子鹿を探しています。いつもなら鹿が数十頭必ず姿を見せているのですが、今年はこの地を縄張りにしている十数頭の姿だけです。筆者だけでなく、事務局やスタッフの皆さんも少ないと感じています。

Pc272423  今日は年内最後の育樹・育苗活動でした。筆者は松木の杜、小川事務局は臼沢の森を食害チェックしました。異常はありませんでしたが、野ウサギと鹿の足跡が残っていました。松村宗スタッフと小井土スタッフはAコンテナ内の棚を設置し、使いやすい倉庫にしてくれました。

Pc272426  気温は1度~マイナス1度でしたが、風があまり強くなかったので作業日和でした。今年も残すところ後4日ですので、「遊働楽舎」(みちくさ)の入り口には小さなしめ飾りを付けました。みちくさを訪れた多くの“森とも”の皆さんが健康で元気に新年を迎えられるように祈って松木沢をあとにしました。

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2011年12月26日 (月)

厳冬の森で、宿題をひも解く?

Pc262418  クリスマスは穏やかに過ごしましたか。森で生活している筆者は零下10度以下で雪が降り続く中で過ごしました。

21日は久しぶりに官庁街から日比谷公園を通り抜けました。公園内は黄金色のイチョウの輝きに老夫婦の微笑みと遭い、冬を迎える松の下では猫が毛繕いをしていました。穏やかな一瞬を見た翌日は宮脇昭先生にお会いし、来年の抱負を伺ってきました。

 宮脇先生との話し合いの中では、日比谷公園で感じた“微笑み”や“穏やかさ”が腹の底から湧き出るような暮らしができる未来を築き上げるために、“今、何をなすべきか”、を問われました。それは東日本大震災と原発事故で教えられたことを、“今、実践していくことだ”と突きつけられました。話をしていると、先生は“何もしない者は犯罪者と同じだ”と言わんばかりでした。その勢いで宿題を2つもたされました。そんなわけで雪の降る零下10度以下の森で、宿題の糸口を探しています。森と向き合うと何かを教えてくれる感じがしています。明日は足尾です。Pc262417

2011年12月20日 (火)

新月に間伐そして自然乾燥材で多目的小屋作りへ

Pc202395  昨日から新月に入りましたので今日はヒノキの間伐をしました。間伐を提供してくれたのは日光市の柴田林平スタッフの実家です。作業は理事、事務局とスタッフ総勢11名が行いました。

 まず、柴田スタッフの実家の方ににお礼の挨拶をし、ヒノキ林に移動してからは白井スタッフからチェンソーの基本的な操縦方法を教えられました。その後は2つのグループに分かれて午後2時半まで間伐作業をしました。約50本の間伐を行い、ヒノキ林には夕日が入るようになりました。怪我や事故もなく間伐作業は終了しました。事務局、スタッフの皆さんお疲れ様でした。

Pc202401  間伐材は自然乾燥させて来春に運び出します。この材は、森びと広場の多目的東屋風小屋の建築に使います。雨や雪が降ってもテントを張らずに、自然の恵みを暮らしに活かす様々な活動が来年からできる小屋にしたいと思っています。

Pc202409 今年も残すところあと11日となっていまいました。明後日は冬至ですので柚子風呂に入って、自分のために未来を生きる子供のために、豊かな自然に何ができたのかを振り返ってみることにします。柴田さん、ヒノキを提供して頂き有り難うございました。

森びと広場へ道具を置きに帰りましたら広場の気温は1度でした。皆さんありがとうございました。

2011年12月19日 (月)

粉雪が舞い、霜柱が溶けない松木沢

Pc192389  今日の足尾は一日中5度以下の気温でした。風はあまり吹きませんでしたが、じっとしていると寒い一日でした。粉雪が舞い、霜柱が溶けませんでした。曇り時々晴れの下での作業は、岡安スタッフが臼沢の森チェック、小川事務局と筆者は明日の間伐作業に使うチェンソー等を点検し、燃料などの必需品を調えました。

Pc192392  昼食以降は、北朝鮮のキムさんの訃報を放送しているラジオを聴きながら、来春に使う黒土を土のう袋に詰めました。今日は94袋に黒土を詰めることができました。

 明日は、事務局とスタッフによるヒノキの間伐作業です。12名で50本~70本間伐する予定です。

Pc192386  昨日は、野本さん(「わたらせ未来基金」会員)が渡良瀬遊水池で撮影した猛禽類の写真をスタッフの森戸さんが届けてくれました。これは「みちくさ」を訪れる皆さんに見てもらうための写真です。野本さんが快く写真を提供してくれました。野本さん、ありがとうございました。

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2011年12月18日 (日)

交流間伐ボランティアが無事終了!

Pc182367  宿泊所の西窓にそびえる甲斐駒ヶ岳の雄大な頂を見ると合掌したくなります。間伐作業をしている地元の皆さんの話では、周囲の山々から湧き出る伏流水によって美味しい米が食べられるそうです。勿論、甲州ブドウも風味豊かなラインをつくりだしています。

Pc182372  今日の作業は朝9時から開始でした。天候は晴れ、風もなく作業には程よい天気でした。昨日の作業でチェンソーと間伐の感覚を呼び戻した森びとインストラクターの皆さんは手際よい作業をしました。特に今日は太い赤松伐採に集中し、写真の様な伐採をすることができました。

 12時に作業は終了し、地元の皆さんにお礼を述べ、間伐のアドバイスをいただきました。跡部さんからは、山作業は何と言っても基本動作が大切であるので忘れないでほしい、と少しばかり慣れた私たちの作業を指摘してくれました。「オオムラサキと親しむ会」の皆さんお世話になりました。

Pc182377 その後は、甲州ワインを飲んで昼食を食べたい、というリクエストに応えて、偶然知った「三澤ワイナリー」で昼食を食べました。ワインの試飲とワイン作りの話を聞きながら、奥様や仲間へのワインを土産に一行は帰路につきました。

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2011年12月17日 (土)

技術は現場から磨かれる

Dsc05967  アルプスの絵を描く時季は今が最高です。空気が透き通って新雪の輝きが鮮やかに見えますから、最高だと筆者は思っています。今日は、JR中央本線日野春駅を下車して東側に赤岳、西側に甲斐駒ガ岳を眺めながら里山の間伐作業をしました。

Dsc05973  今回の間伐作業には森びとインストラクターへ呼びかけてそれに応じてくれた7名が参加してくれました。間伐作業を受け入れたくれたのはこの間交流を続けている「NPO法人オオムラサキと親しむ会」の皆さんです。宿は、日野春駅前の画家の宿・志満屋です。本日の作業の反省会は満点の星空を見ながら話し合いました。話は盛り上がって、原発事故の問題や今年を振り返えることができました。

Dsc05961 明日は間伐作業の続きを行います。初めて参加してくれた太宰さん(女性)もチェンソーを使って明日も間伐します。太宰さんが一人いれば男性ばかりの作業に寒桜が一輪咲いている感じがしている、と地元の皆さんが言っていました。

2011年12月14日 (水)

 我が子に元気を与える森(自然)の力に感謝!

Pb032482 3年前に公園で拾ったドングリを育て、今年11月3日にその苗木を足尾・松木沢に植えた川崎市立古川小学校3年生の親子の皆さん。その1人のお母さんたちから手紙が届きましたのでその一部を紹介します。

Pb032468「この度は、子供達に自然の大切さを考えて頂きありがとうございました。帰宅後、森びとさんのホームページを拝見させていただきました。子供達が来るのを心待ちして頂いていた事を知り、うれしくて涙してしまいました。はずかしながら植樹祭には「日光の紅葉でも見られるかなぁー」位の軽い気持ちで参加しました。そんな気持ちなので古川小学校で育てた幼木を砂地の穴に優しく一本一本ふかふかの土とおふとん(草)をかけて植えていくことが大変な作業で驚かされました。途中、疲れて根をあげてしまいそうでした。終わった時にはクタクタになりました。ですから、植樹後の食事の時に森びとさんから頂いたおみそ汁は本当においしくて、身体をあたためて疲れをぬぐいさってくれました。今回は、森を創る難しさを知る良い経験が出来とてもうれしく思っています。ありがとうございました。

Pb032461  更に、食事後の子供達の臼沢の森登りには感動すら覚えました。いつもは「つかれたぁー」とすぐ諦める娘、「ママだっこー」と全く歩かない息子がまさか行くはずないと思っていました。しかし、「お山に登るー!」と楽しそうにヘルメットをかぶってるではありませんか。まして、最後まで諦めるどころか、みんな元気に「ただいまー!」の笑顔に、自然の偉大さを感じさせられました。子供達は本当に足尾の森を、自然を大好きになっていました。

 足尾の森は、私にとって今まで出会った紅葉の中で、一番心に染み込んで優しい紅葉になりました。数年後に、古川で育てたどんぐりが足尾の森を創っている事を期待して、また足尾へ行きたいと思います。子供達はもちろんの事、親である私も自然を守っていくことの大切さを肌で感じる事が出来ました。子供達の未来の為に、地球の未来の為に、今、私達が考える事そして行っていく事が重要なのだと気付かされました。

Pb032473  この様な機会を与えてくださった森びとプロジェクト委員会のみな様に深く感謝いたします。ありがとうございました。」(古川小学校3年生の母より)

2011年12月11日 (日)

最終の冬支度が完了しました

Pc112637  朝8時15分の森びと広場は凍えるような寒さでした。北西の風が強く、風には粉雪が混じっていました。気温は3.5度でしたが、顔に吹き付ける風が痛く感じました。

 今日は星野スタッフがカブトムシの幼虫を運んでくれますので、到着まではふかふかした黒土をカブトムシの寝室に追加しました。そうしているうちに星野スタッフ達が到着、星野さん宅で幼虫が越冬している土を軽トラ三台分運んでくれました。この土を加えてからその中に幼虫を23匹放しいやりました。

Pc112661  昼食後は、冬支度の最終チェックを行って後片づけをしました。サルの食害防止、新松木の腐葉土カバー強化、松木の杜ネットの支柱の補強そして散水用のホースの収納等を行いました。「みちくさ」では、道端側に棚を作ってもらいました。

 Pc112662 この寒い中で作業していると神奈川県に住むご夫妻がハイキングの帰りに「みちくさ」に寄ってくれました。お茶を飲みながらハイキングの話を伺い、帰りには大人の絵本『サルと人と森』などを買ってくれました。

 今日は冬支度の最終日なので暗くなるまで片づけをしました。星野スタッフ一行4人の皆さん、仁平、済賀事務局員、遅くまでありがとうございました。

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2011年12月10日 (土)

小さないのちが羽ばたく過程には色々な支えがありました

Pc102622  今日は風も無く、12月らしい日でした。午前中は、カブトムシやクワガタを育てるための落ち葉を集めてくれた鎌田スタッフ宅を訪れました。鎌田スタッフは、肥料袋よりもひとまわり大きい袋に30袋集めてくれていました。落ち葉を運び出す前にお茶をご馳走になりました。風邪などをひかないようにと奥様お手製の柚子の蜂蜜漬けをいただきました。運び出しのは落ち葉だけでなく、鎌田さんが作っている腐葉土内にいたカブトムシの幼虫も預かり、カブトムシの里親になりました。

Pc102627  昼食後は、カブトムシの幼虫が越冬するふかふかの寝室を作り、明日、星野スタッフが持ってくる幼虫を待ってカブトムシたちの寝室は完成します。その後は、来春用の黒土を土のう袋に入れて「新松木の杜」に積み込みました。仁平事務局と二人で90袋の土のう作りました。まだ冬至には少し早いのですが、作業をしながら西空を見ると日が暮れるのが遅くなったような気がしました。

 鎌田スタッフそして奥様、美味しい自然の恵みをご馳走になりました。来年夏は元気なカブトムシに会いに来てください。

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2011年12月 9日 (金)

少しの我慢ができると“初雪も楽しい”

Pc092589  初雪が私たちを迎えてくれました。時間が経つごとに透き通った空気の冷たくも爽やかな臭いが感じられた午前中でした。小川事務局、松村スタッフと筆者の3人は一昨日の食害情報をチェックしようと臼沢の森に入りましした。階段は写真のように初雪がうっすらと積もり、雪を踏むとシャク、シャクという音がしました。雪は乾燥していたいのちの森の土には湿り気を与えてくれました。

Pc092594  そんな感じで初雪を楽しんでいたら頭上でガサガサという音がして鹿が飛び跳ねていました。数頭の鹿が飛び跳ねていたので、即、鹿を柵外へ追い出すためにホイッスルや音と大声をだしました。一時間程で鹿を柵から追い出し、鹿が侵入して破れている柵を探し当てて補強しました。昼頃には西北の風が吹き、破れた穴をふさぐ作業をしているとその風が顔に当たって冬を感じました。

Pc092592  午後は、11日に運ばれてくるカブトムシの幼虫が越冬する枠内に金網を張りました。金網張りは、幼虫がモグラやネズミ、イノシシなど食べられないようにするためです。その後は、強風ではずれた「みちくさ」の煙突を針金で支え直しました。自然と共に暮らすには色々なことを学ばなくてはなりません。共に生きていくには“少しの我慢”が大切なようです。

Pc092606  明日は田中正造が明治天皇に直訴した日です。福島原発事故で郷土を追われ避難生活を強いられている福島県民、生産した農作物が出荷できない福島県民の生活保障実現に向けて、現代の私たちは少しでも正造さんの志に近づく努力をしたいですね。

2011年12月 7日 (水)

アフガンの中村哲さんに連帯して

Pc072569 都内のトウカエデも鈍い秋色に化粧替えをしていますが、足尾の木々は葉を落とし、厳しい西北の風に耐えていることでしょう。現地からの情報によると本格的に雪のシーズンですので鹿たちも越冬のために臼沢に集結しているようです。

今日、森戸スタッフが足尾現地に入って鹿たちの様子をチェックしてくれました。一昨日に鹿の侵入の情報がありましたので、森戸さんに臼沢の森をチェックしてもらった結果は2頭の鹿が侵入していたといことでした。一昨日は松木の杜のネットを支えているポールが折られていました。本格的に自然と共に生きていくシーズンが足尾にはやってきました。

 また、今日は東京で開かれた一流企業のフォーラムで岸井理事長が講演する機会がありました。東京事務所は少しでも『サルと人と森』の心を広めようと、講演会場で絵本のキャンペーンをしました。アフガニスタンで人類に自滅の道を歩むな、と警告している中村哲さんに少しでも連帯していければと思ってキャンペーンをさせていただきました。絵本のキャンペーンを提供してくれました皆さんありがとうございました。

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2011年12月 6日 (火)

“ほどほど”に生きないと自滅の道を驀進するかも

Pb282517  今日は、先月届いた『ペシャワール会報』(NO109)を読みました。誌上では、現地代表の中村哲さんが現地で進めている河川工事と砂漠開拓の進捗状況を報告していました。現地での厳しく生々しい生活が報告されていました。その文で私たち人間に語りかけている人類の課題を紹介します。

Pc062567 現地で農業が営める土は沖積層ということですが、この層は「数十億年かけ、植物の光合成で大気の炭素が地下に収まって酸素が増え、生物が住める絶妙な環境が築かれた。近代の経済活動は、それを瞬時に打ち壊してしまった。自然が地下に眠らせたものを人工的に呼び覚まし、応分の報いを受けたということです。恐ろしい話ですが、科学が立証ずみなのに、何故か大きな倫理・自然観としての人の意識に反映されない。ここに問題があるような気がしてなりません。原子力に至っては、亡国的という以上に反生物的。他生物も巻き込む無理心中としか思えない。化石燃料から放射性物質に至るまで、組織された人の業欲は恐ろしいと思いました」。

Pb292520 この報告を呼んで、『サルと人と森』が脳に浮んできました。業欲が爆発すると戦争に発展します。アフガニスタンは毎日戦争の犠牲を聞かない日はない、と中村さんは述べています。戦争は傷つけ殺し合いながらひたすら人間社会も生物社会も自滅させます。自然の摂理から遊離して「組織された人の業欲」が原動力となった「近代文明」も自滅の道を進んでいることに警告している中村さんに、拍手をおくります。

2011年12月 5日 (月)

森と生きる時代をきり拓く扉をもっと広げよう

Pc052565  東京都内のイチョウが朝日に照らされて黄金色に輝いていました。木々の変化を見て四季の移り変わりを感じると心が和みます。足尾の朝を想いだしてみると、霜柱や水たまりの氷が朝日に当たってキラキラしているでしょう。

 昨日は第3回理事会が開催されました。会議は、今年後半の事業を振り返り、新年を向かえる考え方とその準備を審議しました。具体的には、8月に開催した「森と生きるキャンパスフォーラム」、9月の第23回足尾・ふるさとの森づくりそして10月10日の日本の森を元気にするいのちの森づくり等の成果と欠陥を審議しました。また、1月22日に開催する「2012年森びらき」の内容、3月20日には第7回通常総会を召集することを決めました。

Cimg0574  約4時間の会議の後は、事務局の皆さんの手作り料理で望年会を行いました。秋田県に住む森びとインストラクター・今村 博さんから送られてきた新鮮なハタハタを済賀事務局次長が調理してくれました。酒は理事や事務局が厳選した地酒が持ち込まれ、季節の新鮮な料理を食べながら1年間を振り返りました。会には私たちのイメージソングを歌っているチョージさんと中村マネージャー、衆議院議員の山崎誠さんも出席してくれました。今村さん、新鮮なハタハタを届けて頂きありがとうございました。

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2011年12月 4日 (日)

山形県の森を元気にする仲間たちが集いました

Pc032556 今月中には全国のナラ枯れ調査結果が発表されるかもしれません。何故なら、林野庁は9月から全国でナラ枯れ調査を進めてきたからです。これまでの調査ではその被害が大きい山形県山形市では昨日、「森と生きるフォーラム」が開催されました。主催したのは「森びと山形県ファンクラブ」の皆さんでした。

 フォーラム開催に当たってファンクラブ代表・近藤寿一さんからは、“ナラ枯れ被害の最大県に住む私たちは、いのちの源である森が衰弱していることに黙っていられない。森を元気にするために来春には戸沢村の民有地で炭をまいていきたい”と提案されました。

Pc032559  講演は、やまがた公益の森づくり支援センター・白壁洋子アドバイザー(写真)から「山形県における森づくりの現状」についてでした。続いて、東北カーボン㈱代表取締役・村山勝四郎さん(写真)から炭の話がありました。特に、注目されたことは、福島県南相馬市で採取した土に水を通した後の水に炭を入れた水と炭を入れない水を測定した結果、炭を入れた水からは放射性セシウム(Cs-134、137)が不検出、炭を入れない水からは検出されたことでした。

Pc032560  フリーディスカッションでは8名の方々から感想や意見が出され、森を生活に取り入れることの大切さや炭の効用の有り難さ等の意見交換がなされました。最後には、フォーラム宣言案が事務局(写真)から提案され、来春の雪が溶け出す頃に戸沢村で炭をまいて山形の森を元気にしていくことを誓い合いました。

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2011年12月 1日 (木)

森と生きていく暮らしは”ほどほど”に

Pc012538  今日は天気予報通りに朝から昼にかけて冷えました。私たちは「みちくさ」に8時到着、JICA研修受講者は暖かい国出身ですので早速、ストーブに薪を入れて火をつけました。そして暖かいコーヒーと沖縄産の黒砂糖を用意して、現地説明の最終チェックをしました。

 一行は時間通りに現地着、マフラーを首に巻きつけた方、厚手の手袋をしたがバスから降りて人間の欲と政治で壊した自然環境を観てもらいました。松木の杜には未だ寒桜が咲いていましたので可憐な花も見てもらいました。現地説明は事務局の宮下君が英語で行い、生態系の移り変わり等の質問を受けていました。

Pc012543 あまりの寒さでしたので外での説明はそこそこにして、現地説明は「みちくさ」に移動して行いました。用意したホットコーヒーを飲みながら、足尾の負の遺産、緑回復と生態系の変化のDVDを観ました。その後は、生態系の移り変わりに関して討論を行いました。約2時半の現地研修はあっと言う間に終わり、世界の人々のこれからの暮らしは何事も”ほどほど”にして、いのちの源である森と生きていくためにふるさとの木によるいのちの森づくりを進めていこうと誓い合って別れました。

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