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2010年7月28日 (水)

木が生えているから森は元気だとは言えない

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昨日は西丹沢の東海自然歩道(用木沢出合・標高:約600㍍~犬越路・標高:1060㍍)を散策しました。目的は神奈川県の水源地に生きるブナの生長状態を自分たちの目で確認することと来月上旬に予定しているブナの森下見場所の選定のためでした。

今回の散策は広葉樹(ナラやブナ等)の立ち枯れ被害を防ごうと、その対策を検討している森びと神奈川ファンクラブによる2回目の散策でした。宿泊所から犬越路までの距離は約10㎞(用木沢~犬越路までは約4.5㎞)でした。渓流沿いを登っていく道は最後の急登(40分)まではなだらかで、目に着いた樹木はヤマハンノキ、シデ、サワグルミ、カエデ類(原生林らしいモミかツガの大木も数本生きていました)でした。標高約800㍍付近からはホウノキ、ミズナラが生えていましたが数えるほどでした。この区間ではブナが主役ではないようでした。

P7270125_2 木々の状態は必死になって生きているという感じを受けました。樹の根は少ない土に張り、岩に巻き付いていました。山裾は雨や雪が降るたびに土石が流されている様で木の根は剥き出しになっていました。渓流や展望のきく場所から見えた立ち枯れはアカマツが目立ちましたが、広葉樹の立ち枯れも見えました。

P7270163_2 犬越路頂上でお遭いした男女からは「檜洞丸のブナの森は素晴らしかったが、立ち枯れ等で心配しています」と言う情報を得ました。檜洞丸は第1回目に散策した場所でしたがブナの森には辿り着けませんでした。それを聞いた田岡さん(森びと神奈川ファンクラブ会長)は残念がっていました。田岡さんは早急に日檜洞丸を調査したい、と言っていました。散策では渓流沿いの岩場で咲いていたイワタバコの大きな葉とみずみずしい可憐な花に魅了されました。

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