きれいな川の水は痛かった?
昨日は「夏の会」が行われました。人間が壊した自然(森)によって生物が生きていけなくなった松木沢の渓流で生きる生物社会を覗いてみました。参加者の皆さんは猛暑の渓流で五感を研いで渓流の現自然を感じ取ってみました。その結果、川はきれいですが豊かに生物が生きていくには痛すぎる水であるのでは、という結果であった様です。
参加者の皆さんは本日のゲスト・塚崎庸子さんからアドバイスをいただき、早速、川辺で素足になって川に入りました。そして外気温が32.5度で水温は何度になっているのかを感じ取る体験をしました。参加者からは、8~14度だ、と感じた人が多くいました。水温を測ってみると21.5度でした。一番触覚が優れていた方は石島さん(女性)でした。
その後は採取した水中昆虫を分類しながら、人間をはじめ全ての生物が生きていけなくなった109年(松木村が廃村になってから今年で109年)から水はどのように変化したのかを話し合ってみました。結果は、川の水と石はきれいにだが、水が足に当たると痛い、と話してくれた小井戸さん。
話では、雨や雪が降るとそれらは一気に岩肌を流れ落ちてしまい、沢の水が一気に増水して石などを下流へ流してしまう。雨や雪を土壌で溜めてミネラルとともに適量に流せない森が出来上がっていないのではないか、ということでした。ますます森づくりの大切さを痛感した瞬間でもありました。
味覚(昼食)は、松村宗雄さんが廃村になった旧松木村の狭い一角を耕して作った新ジャガ、松村健さんの提供してくれたエゾシカとイノシシの肉等をいただきました。その他、トマトなどの野菜を持ってきてくれました皆さん、料理を御馳走になりました。手伝ってくれた平賀さん、田村さんありがとうございました。(訂正:21日のブログ文中で「国土交通省が言うところ“きれいな川の指標”」は“環境省の言うところのきれいな川の指標”の誤りでした。お詫びして訂正します)
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