« 2009年1月 | メイン | 2009年3月 »

2009年2月の11件の記事

2009年2月 1日 (日)

農漁民の心に近づきませんか

P1160337

 今日は旧暦の1月7日だそうです。七草粥を食べて無病息災を願う日と言われています。この時期に、足尾では七草は見あたりません。しかし、早春を感じさせる暖かい日に草刈りをしていると、枯れ草の根元には春と勘違いをした草が黄緑色の芽を出そうとしています。
 ところで、100年以上も前の松木村の村人達は、どのようにして無病息災を願っていたのだろうか。ところが1884年頃の松木村には、「ギラ」(ギラギラと光るもの、と当時の村人が言っていたとのこと)が草や桑の葉に付着して、この草や桑の葉を食べた馬や蚕は死んでいった、と言われています。当時の村人達の今日は、無病息災の願いどころではない状態に追い詰められていました。
 渡良瀬川下流の農漁民達も鉱毒で身体が冒され、洪水にも襲われ、死活問題に追い込まれていました。農漁民は田中正造と共に、国と古河鉱業に対して鉱業停止を求めて運動を起こしました。しかし、鉱毒は垂れ流されつづけ、怒った被害農民たちは国会へ向けて請願行動を起こしました。ところが官憲はこの請願行動を認めず、群馬県川俣村で農漁民達を弾圧し、逮捕、起訴しました。田中正造は大弁護団を組織し、多くの支援者とともに裁判闘争を勝ち抜きました。この川俣事件は1900年前の2月13日に起こりました。30数年前に作られた映画・「襤褸の旗」はこの川俣事件から始まっています。
 事務局は2月13日、この地を訪れ、農漁民達の心に近づきたいと願っています。散策希望する方は、JR宇都宮線古河駅東口・10時に集合してください。ご案内します。(無料・人数が多いと車に乗れませんので、希望者は事前に事務局へ電話ください。電話・03-5692-4900)

森びと検索

最近のトラックバック