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2008年10月20日 (月)

「森と生きるキャンパスフォーラム」・・・その⑦

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 第3部はシンポジウムでした。パネラーは、安田善憲さん(国際日本文化研究センター教授)、宮脇昭さん(横浜国立大学名誉教授)、岸井成格さん(ジャーナリスト)、コーディネイターは村田久美さん(当委員会理事)でした。
 テーマは、「命の森へ進路をとれ!」と題して、90分間の討論をしました。シンポの流れは、安田先生には「環境問題への指摘」 → 宮脇先生には「今、世界では何が起きているのか」 → 岸井さんには「本物の森がなかなかつくれないということは、行政、政治のどういう仕組みからきているのか」 → 安田先生には「歴史上で社会が滅びなかったのは森との共存という文明ですし、これが持続可能な時代ではなかったか。今、「持続可能な社会を」、と言われますが良く理解できません。この持続可能な社会ということに関して」 → 宮脇先生には「カーボンオフセットに関して」→ 安田先生には「急激に進んでいる温暖化の地球の未来をどのように推測するか」 → 参加者との質疑・討論 → 最後に、「地球を救うためにはどのような生き方をすればよいのか」、という事に関してでした。この点に関して、安田先生は森を植える者の心は、「地球上の命あるものに囲まれて人間が地上に生を受けたその命を大事にして、しっかり生きるということ」、宮脇先生は、「人事でなく、自分が、あなたが、あなたの愛する人とともに木を植えること。せっかく植えるのだから、やっぱり本物の木を植えてほしい。本物は長持ちするもの、三役、五役を中心にしながら木を植えてほしい」と、岸井さんは、「行政や政治への働きかけをもっと強めていかなくてはならない。それも国境を越えてどこまで広げていけるかです。」、と話してくれました。
 シンポジウムでは全ての生物が100年先、200年先の地球とともに生きていくための、私たちの課題が具体的に分かりました。まずは今すぐ、人ごとでなく、自分が本物のを木を植えて、植えながら命を大切にする心を育んでいく。そのためには、それぞれの場で汗を流し、努力していかなければならないということが分かりました。そして環境問題は極めて政治課題であることも明確になりました。
(訂正)
 昨日の第4回「八幡平・ふるさとの森づくり」のデータは間違っていましたので訂正します。蒔いた数は、ミズナラ、コナラ、カシワを5775ポット・17325個、トチノキ、クリは1539ポット3078個で、合計20403個を蒔きました。また、参加者は総勢106名でした。訂正してお詫び申し上げます。

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