2025年11月17日 (月)

高齢化の進む足尾町。「庭の手入れ」で恩返し。

 11月16日(日)。今日は森びとにシャクナゲとメグスリの木を寄贈していただいたHさんの庭の手入れを行いました。

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 4月に開催した松木郷の花見をきっかけに、庭に植えてある花木の提供受け、森びと広場に移植をしました。その際に、「サルやクマが来て木の実を食べ、庭で休んでいる」と伺いました。

 シニアになり、庭木や蔓草が伸びても手入れをするのが困難な状況が見受けられ、矢口スタッフから「何か困っていることがあったら解決してあげたい」という提案で、“森の手入れ”を生かして、庭木の手入れをさせていただきました。

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【手入れ後の様子です】

 9時の松木郷の気温は5度。天候は晴れです。朝のミーティングを行い作業の打ち合わせを行いました。今日は森びと号を管理していただいている日光市の小野塚さんも参加してくれました。作業は、➀庭の草と伸びた蔓の刈り込み、②屋根と電気の引き込み線にかかる木の枝の剪定、③獣害柵の修繕など、作業に必要な道具と資材を準備して9時50分に出発しました。

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 午前中は、腐食の進んだ木製の出入口の修繕と見通しをふさいでいる木の伐採と草や蔓を刈り、電気の引き込み線に架かる枝を払いました。

 出入口の門扉は太い丸太に変え、思い出の多い扉は再利用させていただきました。椿がイチイの木の陰になり花が咲かないと伺い、見通しも悪いため伐採させていただき、見通しを良くし、獣害対策も兼ねて獣害柵を取り付けることにしました。

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 引き込み線にかかる枝の剪定は、選定した枝で電線を切らぬよう慎重に行いました。フジの蔓も木を伝って伸び放題となり、脚立を使って取り除きました。

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 昼食休憩をとり、午後も獣害柵の新設、修繕。植木の剪定とサルやクマが隠れてしまう草を刈り見通しを良くしました。

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 一通りの作業を終え、草地は見晴らしがよくなり、庭を眺めると、元の庭園には程遠いかもしれませんが家族の思い出の詰まったシャクナゲやフジ、置石などに陽が差し込み見通しの良い庭へと手入れをすることができました。

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 木々を失った旧松木村跡地で植樹を初めて20年。荒れ地に咲いた桜の花見をきっかけに町民の皆さんとの絆をつなげることができました。高齢者の多い足尾では「困っている人を、助けられる人が助ける」、そんなことが大切であり、必要なことだと思った1日となりました。

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 本日の参加スタッフは、橋倉さん、大野さん、加賀さん、済賀さん、坂口さん、田口さん、小野塚さん、筆者・清水でした。

(報告:清水 卓)

 

中倉山ブナ保護活動への参加を約束してくれたハイカーに感謝!  

11月16日(日)、松木郷の朝は気持ちの良い晴れ、気温は9℃です。朝一番、済賀さんから「葉を落とした桜の木に丸いものがある」と。良く見ると、スズメバチの巣でした。夏場、葉に囲まれて気づかなかっただけで、かなり大きな巣でハチはいないようです。刺されずにすんで良かったと胸を撫で下ろしました。熊の爪痕の残った桜の木の右奥にジャンダルムが遠く見えます。

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8時50分、一人のハイカーにコーヒーを進めると「松木の奥から中倉頂上を経て一周する」という事で先を急ぐようです。9時10分、15分の続けて2組のグループが「みちくさ」でトイレ休憩。各々、ジャンダルムにアタックの予定で帰りに間に合えば寄るという事でした。

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さあ、今日は「民集の杜・北」に横たわる倒木が、時間的にどのような変化を経て土に還るのか、毎年同じ時期に全長や直径、全体写真などを記録、観察をスタートする日です。早速現地へ向かい、民集・北の入口からさらに30m東側にある入口から入ります。Photo_5

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入口から100m進んだ「桐生ローターアクト」の看板を左に折れ、さらに30m進むとお目当ての「倒木」があります。ヤシャブシのようです。全長4m40cm、直径は太い方が21.5㎝、中間が16.5㎝、細い方が11.5㎝。篠竹にピンクのリボンを括り付け、日付けを書き入れて立て、採寸点の目印としました。

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コフキサルノコシカケ他いくつかの種類のキノコが生えていました。

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木肌を捲ると「菌糸」と呼ばれる白いものが張り付いていました。樹木は風雨だけでは腐りません。菌糸が増えキノコとなり木を分解する、或いは腐朽菌により木をスポンジ状にして分解し、土に還していきます。ムカデもいました。

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その後も森の観察をしてみます。シラカバやそれに良く似たダケカンバ、コウゾなどが目につきました。

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散策も終わって「みちくさ」に帰る道すがら、ガサガサという音がするので辺りを見回すと、多くのサルが森の中で遊んでいました。

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「みちくさ」に戻って間もなく、一人のハイカーが訪れました。中倉山には何度も登り、「孤高のブナ」も知っているとのこと。森びとプロジェクトのブナ保護の活動や20年の森づくりの話を熱心に聞いてくれました。感想にも「私も森を守る活動ができればと感じました。自然を守ってくれる人たちに感謝します。ありがとうございます。素晴らしい出会いでした。」と書いてくれました。嬉しい事、この上ありません。来年、4月29日の「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」にも参加の意向を現してくれました。感謝です。また、この後、宇都宮のご夫婦も寄ってくれて森づくりの話を熱心に聞いてくれました。

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穴熊も、塒に帰る時間です。私たちも「みちくさ」の戸締りをして16時前、黒く浮き立つジャンダルムを後にしました。

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今日の訪問者は10人で大盛況、ありがとうございました。遊働楽舎「みちくさ」は、来週11月24日で2025年の営業を終了します。ハイカーの皆さん、是非、寄ってくださいね。本日の舎人は、小柴さんと筆者、田城でした。(報告者 田城 郁)

2025年11月16日 (日)

継続は力「もう一度行きたいなぁ」と思う森づくりを決意

 11月 15日(土)、足尾に向かう途中の日光市内は紅葉がまだ綺麗でした。

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 足尾「松木郷」に着くと、「ジャンダルム」は真っ青な空にそびえ立ち、臼沢の紅葉はそろそろ終わりに近づいているのかと思われますが、下のカラマツの黄色と相まってとても綺麗でした。

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 8時20分、天候は晴れ。気温は3℃ですが日差しがあるので気温よりは暖かく、作業と散歩日和になりそうです。今日は、JRの労働組合(JR東労組)大宮地本OB会の27名を迎えて「りんねの杜(赤土エリア)」の草刈りボランティア活動と「民集の杜北・西」の散歩の案内をします。先に入った済賀さんが早速、軍手と鎌の準備をしてくれていました。その後、森びとスタッフで、会場づくりや昼食の場所、椅子の配置などの打ち合わせを行いました。 

Img_0577 10時00分、時間通りに皆さんが揃いました。大宮地本OB会・福田会長より挨拶をいただき、森びとプロジェクト田城運営委員から歓迎の挨拶を行いました。その後、本日のスケジュールを筆者・加賀より説明しました。

 早速、「りんねの杜」赤土エリアに向かいました。深津スタッフのレクチャーにより参加者が横一列に並び、草刈りを始めました。「りんねの杜」改良地エリアのヤシャブシが伸びており、3名にお願いしてヤシャブシを抜いてもらいました。

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 今年は人数が多かったので、草刈りは45分の予定通りに終了しました。エリア内のヤマボウシの木にスズメバチが巣を作り、熊が壊したとみられる巣の残骸が残っていましたが、大野さんが取り除いてくれ、蜂は姿を見せませんでした。

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 昼食後は森の散策です。先ず「森びと看板」の前に集合し、旧松木村の歴史や森びと活動20年を振り返りました。臼沢を眺め、階段づくりや土を運んで汗を流した経験のある人も居り、「もう二度と来たくないと思っていたが木の成長を見てやって良かった。」と話していました。
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 次に「民集の杜・北」に行きました。銅の精錬滓・カラミの残る「過去」、ヤシャブシ(写真右の木)が生えている「現在」。そして、私たちが育てている森・「未来」。皆さんは、将来世代まで引き継いで「母なる森」に育てていくことを誓い合いました。
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 次に、「民集の杜・西」のモミジを観に行きました。紅葉のピークは過ぎ、かなりの葉は落ちていました。それでも林内を紅く染めるモミジに「わぁ、綺麗だと」感激し、今日の参加者で唯一の子供であるKちゃんはモミジの葉を拾って喜んでくれました。

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 小屋に戻った後の意見交換では「落ち葉のカサカサの音、苔のフワフワ感と初めての草刈りは楽しかった。仲間にも体験させてあげたい。」、「酷暑の中の仕事ではファン付きベスト等の配布があるが、それは小手先の対策でしかない。酷暑等の気象の根本に向き合うことを考えるには個々の場所は最適な場所だ。」、「孫ができた。大きくなった時、益々温暖化になっていたら、爺ちゃんは何してたの?と言われるかも。大人はもっと考えるべきだと思った。」、「日本はCOP30に消極的。ガソリンが価格が下がる。しかし、車を動かすとCO2を出す。生活スタイルを考えさせられた。」等々の感想や意見が述べられ意見交換会は活発に行われました。

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 その後、森びとプロジェクト20周年記念の「森びと手拭い」を参加者全員にプレゼントされ、意見交換を終了しました。
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 最後に「臼沢の森」をバックに記念写真を撮り、本日の森の手入れと散策は終了しました。

Img_0650 本日の森びとスタッフは、田城さん、大山さん、橋倉さん、大野さん、済賀さん、坂口さん、深津さん、筆者・加賀でした。(報告:加賀春吾)

2025年11月10日 (月)

シニアの先輩方から森づくりの技と情熱を学びました!

11月9日(日)8時45分の松木郷の気温は8.5℃、雨が降っています。臼沢には霧が湧きたち、ジャンダルムにも薄っすら雲がかかっています。少し肌寒いので、薪ストーブを炊きました。

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今日は午前中に果樹園やみちくさの庭に堆肥を撒き、ビニールハウスの屋根にサル除けの亀甲金網を張ることを考えていましたが、雨が強いため高所作業は危険であり、堆肥も水分で固まってしまうので中止にしようと考えました。しかし、松村先輩から「雨の日でも皆作業をするつもりで来ている。雨の中でも安全を確保しながら出来る作業はある。20年の森づくりで雨だから作業を中止したことはない」というアドバイスを受け、皆納得しました。そこで赤いもみじと黄色いカエデに、リボンの目印を付けて、来たるべく移植に備えるという作業は、森を散策しながら雨でも安全に出来る作業です。民集の杜・北と東の2班に分かれてリボン結び作業をし、もう1班は広場の病気になった桜の木の剪定と枝の整理、バラバラのネット整理等をすることにしました。言葉では簡単に森づくり20年と言ってしまいますが、松村先輩から森づくりへの情熱を学びました。

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早速、ピンクのリボンを60本準備して、民集の杜・北の黄色いカエデ組と、民集の杜・東の赤いモミジ組に分かれて向かいます。

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民集の杜・北に向かうと、一帯は黄色の世界です。リボンを付けたのは、ウリハダカエデです。木肌が「瓜」のように、筋が入っていることからその名が付きました。

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民集の杜・東では、赤いモミジの木にリボンを付けました。

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広場に戻ると、ネットの整理や病気に罹った桜の木の剪定作業が続いていました。これは、黒色こうやく病のようです。太い幹に育ちましたが、他の桜に病気が移るので、泣く泣く切ることにしました。枝は、フレコンに入れて整理します。

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Photo_14これが、こうやく病です。桜の木肌が「こうやく」を張ったように黒く盛り上がっています。
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更に、高橋さんが桜の木の下のミツマタの木肌が鹿かサルに食われているのを見つけました。手分けして、ミツマタの幹にネットを巻き付けて食害を予防します。

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昼を過ぎて作業が一段落したので、昼食にしました。今日は、シニアの先輩はじめスタッフの森づくり20年記念事業を含めて一年間の森づくりの労を労う日です。足尾の子ども食堂からお弁当をとって皆で食べました。とても美味しいお弁当でした。いつもありがとうございます。

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午後は、小林運営委員の進行で「森びらき」を行い、1年の振り返りとそれに基づく2026年の森づくり計画を提案し、スタッフの皆さんからアドバイスをいただきました。4月のお花見や6月の足尾の森案内では、多くの足尾町民の方々にも参加をいただき、それが11月3日の「中倉山のブナの恩送り」の参加に繋がっているなど、活動への理解の拡がりが確認できました。また、筆者が向こう1年の森づくりを提案しましたが、どうやら大分欲張りすぎた計画でありました。山本先輩からは、「果たして全部できるのか?人間のサイクルに合わせるのではなく、自然のサイクルに人間の活動を合わせてもっとゆったりやることが、この20年の森づくりだったと思う」という貴重なご意見をいただきました。筆者は、少し肩に力が入りすぎていたようです。清水副代表はじめ次世代と呼ばれるスタッフと相談しながら、身の丈に合った森づくり計画を立てなければと思いました。その他にも、「人間の都合で森は出来ない」「見る者に感動を与える森とは、どういう森か、自分で思い描がく事が大事」など、シニアの先輩方から多くのアドバイスをいただきました。改めて、シニアの先輩方の森づくりの技と情熱を学んだ1日でした。終わりに、次世代を代表して、永島さんから決意の挨拶があり、森びらきは締めとなりました。

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最後に、雨なのでみちくさの軒下に集まって、皆で集合写真を撮って帰路に着きました。

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本日の森作業参加者は、橋倉さん、鎌田さん、松村さん、本間さん、山本さん、高橋さん、大野さん、加賀さん、矢口さん、武田さん、矢野さん、深津さん、柳澤さん、済賀さん、清水さん、キンバリーさん、永島さん、小林さん、筆者・田城でした。  (報告者 田城)

 

 

2025年11月 9日 (日)

風雪に負けず「ブナの森」を目指して保護活動。

 11月3日(月)に開催した「足尾・中倉山のブナを元気にする恩送り」には38名(登山班32名、地上班6名)のボランティア、森びとスタッフが参加し、「孤高のブナ」の根を守る活動と「希望のブナ」(2023.4.29に植林)の生長観察を行いました。

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 今回は橋倉スタッフの呼びかけに応えてくれた足尾在住者3名が参加してくれました。慣れない登山のため早めに出発したいと、朝6時に足尾ダムゲートに到着。山田スタッフのサポートで登山口に向かいました。

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 「足尾に緑を育てる会」様からお借りした松木川を渡った右側の広場(仮設駐車場)に、乾燥させた黒土と草の種子の入った袋(植生袋)のセットと資材を準備し参加者を待ちました。

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 6時の気温は4度と寒い朝となりましたが、6時50分頃から順次参加者が到着し、植生袋を1個~3個、体力に応じて荷揚げしてもらいました。

 7時30分に参加者全員が出発。仁田元川沿いの道路を歩いていると雨が降り出したため、カッパを羽織り登山口を目指しました。このまま活動を継続できるか不安になりましたが、同行していた日光森林管理署・中村署長から「山の尾根筋が明るくなってきたので、じきに雨は上がるでしょう」というコメント通り、登山口に到着すると雨が上がりました。

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 8時20分、登山口で待っていた皆さんに合流し、濡れた登山道で滑らないように、みんなでゆっくりと登りました。雲間に青空が見えるようになり、最初の尾根に出ると低気圧の影響か風が強くなりました。

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 中倉山の南斜面の迂回路を歩くと南側の山々が紅や黄に染まり、見事な紅葉に参加者の皆さんから「きれいだなー」と感嘆の声が上がりました。10時40分には、全員が到着。

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 尾根に立つと飛ばされるような強風です。4月29日のブナ保護時は風速15mでしたがそれ以上の体感です。風に当たるとすぐに手がかじかみます。“ビュービュー”と風切音が聞こえ「孤高のブナ」は大きく枝を揺らしていました。

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 風を避けるため南斜面に下がり、山内さんと山田さんの指導で植生袋に黒土を入れる作業を行いました。

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 その後、北斜面の崩壊地に移動し植生袋を張り付けました。松木川源流の山が白い雲に覆われてきたと思ったら雪が吹きつけてきました。みなさん寒さをこらえながら袋が飛ばされないようにペグを打ち付け、51袋を張り付けることが出来ました。

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 根の保護活動終了後は南斜面に下がり、地面のむき出しになった場所と草地に水を流し、豪雨が降った時の違いを実演しました。むき出しの地面では小石が流され、土砂が流出する状況がわかりました。一方の草地では、水が吸収され土砂の流出を抑えていることがわかりました。2017年から根を保護し土砂の流出を抑える活動を行っていますが、少しづつですが斜面の崩壊を食い止めることが出来、カラ松が生えだすなど森の再生の可能性を見ることが出来ました。

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 4月29日の観察では「希望のブナ」の樹高は120㎝でしたが、147㎝に生長していました。生長の速さに、温暖化がブナの生長にも影響しているのかと心配になりました。

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 生長観察後、森びとプロジェクトより筆者・清水からお礼を述べさせていただきました。その後、ブナの保護活動への協力・助言をいただいている日光森林管理署・中村昌有吉署長より挨拶をいただきました。

 

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 今回、「孤高のブナ」の命名者である元毎日新聞記者・浅見茂晴さんが参加され、「孤高のブナ」が私たちにどんなことを伝えているのかをうかがいました。

 「15年ぶりに足尾に入り緑が根付いていた。コツコツやってきたことが緑の回復につながっており驚かされました。いつか“孤高のブナ”の“弧”が取れてたくさんのブナが生える様子を見たいと思います。そういう日が来ることを確信だけは持っています。これからも活動を続けていきます。」と話していただきました。

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 その後、参加者の足尾在住者の木藤さんと、40年前荒廃地の緑化に取り組まれた日光森林管理署署員の吉江さんより感想をいただきました。

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 今回は谷川岳の自然保護活動と重なりブナ保護活動に参加できなかった“みなかみ山岳ガイド”を行っている松原さんから、谷川岳にある「肩の小屋」の老朽化したトイレの現状を聞きました。年間4万人もの登山者がいる人気の山ですが、設置から30年以上経過し、トイレ数も少なく汚泥の処理、維持管理にも苦労されている状況のようです。

 『誰もが、気持ちよく使える「人にも環境にも優しい」トイレを!』と群馬県みなかみ町が整備プロジェクトを立ち上げ取り組んでいることに協力したいと、参加者の皆さんに賛同をいただきカンパをいただきました。松原さんを通じて町に届けたいと思います。賛同いただいた参加者の皆さまありがとうございました。

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 12時に下山を開始し、怪我人もなく終了することが出来ました。「中倉山のブナを元気にする恩送り」に参加いただいた皆さま、大変ありがとうございました。

次回の開催は2026年4月29日(水・祝日)の計画です。ご参加をお待ちしています。

(報告者 清水 卓)

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