2025年10月21日 (火)

働く者の生存プラン探しをしました

 10月18日、JR東労組と貨物労組の組合員の皆さん27名が、足尾の森に入りました。これは、気候危機に向き合う働く者の心得を探し、日ごろの活動に反映させていくプランを話し合うためです。朝9時の足尾の気温は20℃と少し汗ばむほどで、散策には程よい日でした。

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    永島運営委員の進行でオリエンテーションがスタートしました

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    清水副代表より歓迎の挨拶をしました

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    2009年~2010年に植樹をした民集の森西と2011~2012年に植樹をした民集の森東を観察しました

20251018_111654_2    足尾の“過去・現在・未来”が見える場所

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    森に入り、日陰の効果を実感しました。左側は2018年に植樹をしました

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 アナグマの巢

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    糺の森で真剣に今後の構想を練るO室さん

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    ジャンダルムをバックに

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    民集の森西の苔

20251018_132011147    場所を移動し、映画『襤褸の旗』を鑑賞

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 参加者から出された主な意見では、「動物にも動物の都合があると思うが、多すぎたりすれば、うまくいかなくなる。私たちも相手のことを見ながら生きていく必要がある。糺の森で見つめ直して、今やっていることが本当にこれで大丈夫なのかと立ち止まることが非常に大事だと僕は思った。森づくりも同じで、10年先20年先同じことをやっていて上手くいくかどうか分からない。やはり立ち止まって見るっていうところが必要で、私たちは受け継ぎながら担っていきたい」、「(足尾鉱毒事件と)原発事故は非常にセットしている。谷中村の強制収用は谷中村で起こったことではなく、日本で起きたことだというセリフがあったが、まさに今の日本も福島だけの問題で捉えず、我々の問題として捉える必要がある」、「一度壊した自然はなかなか元に戻らないなと感じた」、「温暖化が進んでいる中で、私たち人間が起こしているものであり、それを元に戻さなきゃいけないとつくづく感じる」、「先日韓国の仲間が八幡平の森に入り、なぜ木を植えてきたか話をした。韓国の労働組合に森びとの話をして不安だったが、かなり受け入れてもらい共感してもらえた。特に利益の為に人間が自然を壊しているということを非常に実感していただいた」、「職場の中で抵抗の心を持って、おかしいなあと思ったら、まず発する。一緒になって運動を作る仲間をつくっていく」、「人間が手を入れることによって、森が復活している。しかも自然に任せるよりも何倍も速くなっている。もちろんやるのは実際には本当に大変だし、重労働だろうが、やはりこの人間の力が非常に大きいと感じた」、「仕事の中でも私生活の中でも意識しながら行動していくっていうことは非常に大事だと感じた」等出されました。20251018_160451215

 清水副代表のまとめでは、「今、地球温暖化と言われていますけれども、気が付いて、この先何をやろうとしてるかが問われています」「故・宮脇昭先生からCO2を吸収する森をつくるべきだとアドバイスをもらい、2004年にNPO法人を結成し、2005年から森づくりをしてきました。原因究明をし、結果を想定し実行することが大事だなと思います」「はげ山で、あそこには森ができないと言われたところに森を作ってきたことにぜひ自信を思っていただきたい。まだまだ20年ですので、さらなる20年の森を目指して森びとプロジェクト活動していきます。職場の仲間と森の手入れをしていただければありがたいなと思います。今日はありがとうございました」等、話がありました。

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 この20年間、先輩方やボランティアの皆さんがつくってきた足尾の森の社会的意義を感じてもらえたと思います。経済発展の裏には必ず犠牲があり、常に被害にあうのは弱い立場のものです。田中正造は議員を辞職し、最後まで被害農民に寄り添いました。当時は足尾鉱毒事件であり、現代では2011年3月11日の福島での原発事故です。単に「環境の問題」にとどまらず「社会の問題」であり、一人では弱いけれど、志ある仲間とスクラムを組むことで社会を動かしていくことでしか、政治や価値観を変えていくことは不可欠だと思います。働くものとして、何をなすべきかを常においてそれぞれの場で行動していくことを確認しあいました。(報告 小林敬)

「森作業の新人」が大奮闘!

 10月14日の足尾は、どんよりとした曇り空。朝8時30分の気温は12℃と肌寒く、今シーズン初めて薪ストーブに火を入れました。

Dscn3781_2 今日は森作業の新人・矢野さんが、忙しい中駆けつけてくれました。挨拶を交わし、作業の打ち合わせをしました。森づくりキャプテンの済賀さんから①今月は、森の観察に見える皆さんが数多く予定されているので、見学時に歩き易いように昨日からの継続である草刈り。②午後は雨が予想されるので、JR東労組千葉地本の看板支柱づくり、が説明されました。 

Dscn3783 早速済賀スタッフから矢野さんに、レクチャー開始です。草刈りは2回目だというのでチップソーの取り換えから丁寧に進められました。

 森作業は、植樹地の「民集の杜・北」前の草刈りです。

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Dscn3789 レクチャーの成果と矢野さんのやる気があいまって、初心者とは思えない丁寧な仕上りです。そのあとは、「民集の杜・東」の入り口、森びとの看板前へと移動です。

Dscn3791 午後は、今月21日にJR東労組千葉地本ОB会の皆さんが行う看板設置活動の準備です。その看板は、2014年に植樹をした際に設置したものが痛み、新たな看板を立てる、というものです。その支柱作りです。

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Dscn3796 支柱の刻みが終り、バーナーで表面を焼く作業を行いました。この支柱が少しでも長く、設置されることを願いながら丁寧に作業を進めました。

 これらの作業を熱心に進めた矢野さんに大きな拍手を送ります。今後も森作業を最大限行う決意も述べられ、大きな期待を感じた1日でした。

  今日の森作業は、矢野さん、済賀、橋倉でした。(報告者:橋倉喜一)

2025年10月20日 (月)

清々しい秋晴れの下で冬支度

 足尾・「松木郷」の小さな森に向かう足尾ダム近くの朝の天気は下の写真のとおりです。こんな清々しい青空を見るのは久しぶりで、本日の森作業へ向かう気分も晴れ晴れでした。20251020

20251020_2 互いの健康管理の話などをした後、足尾町民が管理できない浅間神社の鈴を「森びと広場」に設置しました。私たちにとってのこの鈴は、森づくり20年を迎えた記念として、また、最高気温が41、8℃を観測した年を忘れないような鈴の音になってほしいと思います。仕上げは来月の紅葉を愛でる日にしていこうと話し合いました。20251020_3

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20251020_4 午後は、北海道の「MS会」(マザー&シスター)が足尾に届けてくれたマメザクラ?が病気にかかってしまったので、病気が拡大しないように伐採しました。それぞれが少し先を見ながらの作業になりましたので、午後3時半にひと区切りつけました。20251020_5

20251020_6 臼沢の森の秋の装いは下の写真の様です。あまり期待できない感じですが、来月上旬には紅葉を愛でられるように願いながら岐路に着きました。2251020 本日の森作業は鎌田、髙橋、橋倉、済賀でした。(報告は、橋倉)

秋の森作業は順調です

 10月19日午前9時、「足尾・松木郷」の天気は曇りで少し肌寒く感じ、温度計は15℃をさしていました。

 今日の森作業は、21日に来られるJR東労組千葉地本OB会の皆さんが、森の観察と朽ちてきた看板の交換をされます。その看板設置の柱の埋め込みと「松木郷」のヤシャブシ等の草刈りです。

 「民集の杜・北」の植樹地に松村さんと筆者で看板設置の穴を掘りました。今まで、松木の台地は石が多くて穴を掘るのに大変な経験があるので、ツルハシを持参しました。大きな石を取り除き、スコップで穴を掘り始めるとほとんど石は無く砂だらけであり、2人は驚きました。そして、柱の穴の深さをスコップで測りながら決めました。

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Dsc00646  掘った穴に看板の柱を入れ、砂を戻して石で周りを固定し.柱の設置を完成させました。

Dsc00648  柱の設置が終り喜んで出口に向かっていると、その道に「冬わらび」を松村さんが発見しました。私はこの植樹地で「冬わらび」を見るのは初めてでした。岩と砂の荒れ地を開墾し、黒土と炭を入れての土壌改良によって苗木が生長し、生物社会が少し豊かになったのかなと思いました。

Dsc00650    その後、「松木郷」の草刈りを松村さんと小柴さんと共に進めました。斜面地の草が苗木の生長を妨げていましたので、松村さんが鎌とノコギリで草やヤシャブシを切ってくれました。

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    小柴さんは足場の悪い場所の草を刈ってくれました。これで苗木が生長しやすくなります。

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    「松木郷」の草刈りをほぼ終えることが出来ました。Dsc00654

   松村さん、小柴さん、森作業のご協力ありがとうございました。本日の作業者は、松村さん、小柴さん(舎人)と筆者でした。(報告者:済賀正文)

2025年10月19日 (日)

ちょっと寂しいみちくさでした。

今日(10月19日)の足尾は曇り。朝晩の寒さが少しずつ話題にのぼるようになってきましたが、まだそれほど寒さを感じるほどではなく、みちくさ周辺の気温は午前10時で18.5度、とても過ごしやすい一日でした。

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奥日光のあたりは少しずつ色づき始めているようですが、足尾では秋らしさがところどころに見られる程度で、本格的な秋はもう少し先のようです。

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251019111836466小さな草紅葉


午前中は、相棒の小柴さんが庭の整備にかりだされ、仕事で草刈りをしていました。

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私はというと、訪れる人もいなかったので、少し森を見回ったり、珍しいものがないかとうろうろしていました。遠くからしゃべるような鳴き声が聞こえたので何だろうと思ったら、サルの集団でした。秋の実りを心待ちにしているのかもしれません。

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その後も誰も現れず、掃除をしながら、みちくさに居座るカメムシやテントウムシを追い出す作戦をしたりして過ごしました。

251019115229711この窓とトイレが好きらしいです。

お昼を過ぎると、少しずつ山のほうに雲がかかり始めました。小柴さんがあるイベントで使うという、カラマツを使ったリース作りを手伝ったり、その部品を作ったりして過ごしました。シカの声だけが響く、静かな午後でした。

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251019135321067なかなかじゃないですかね。

結局この日、みちくさを訪れた方はおりませんでした。もう少しすると、植樹地の木々が色づき始めます。彩りあふれる松木に、ぜひ足を延ばしてみてください。(舎人 小柴、小黒)

251019111451004ちょっと珍しい?クモノスシダ

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