2025年10月 6日 (月)

キラキラと光る“チカラシバ”。自然が織りなす美しさに感動。

 本日10月5日(日)の松木郷の朝は曇り。8時半の気温は18度です。松木郷の草地に広がるチカラシバが前日からの雨に濡れ、穂がキラキラと光りガラス細工を見ているようです。この時期に見ることが出来る自然の美です。

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 みちくさに向かう途中で、中倉山に向かう登山者やロッククライミングの装備でダムゲートを通過するクライマーとすれ違ったので、松木郷を訪れる皆さんを迎え入れるため、みちくさのオープン準備をしました。

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 今月10日にJREU千葉の皆さんの「森の案内」があり、森びとスタッフも松木入りしています。「民集の杜・北」の草刈りを行うと言う事で、午前中、清水が森作業の応援に入りました。

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 みちくさには山田さんが待機し訪問者の対応をしていただきました。

 午前中の訪問者は無く、森作業参加の橋倉さんと田口さんが、12日に足尾町民の方から提供していただく山ウドとサンショウの木をみちくさ前の畑に移植するため、移植予定の場所の土を耕しました。

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 その後二人は、森びと広場にシャクナゲとメグスリノキを移植する際に使う黒土を「臼沢の森」前の保管場所から「森びと広場」に運ぶ作業をみちくさから見守りました。

 

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 昼を過ぎると晴れ間が広がり気温も26度と高くなりました。本日の来訪者は、朝「ジャンダルムに登りに来ました」と言ってみちくさ前を通って行った4名のクライマーの皆さん。午後122分頃降りて来たので声をかけると、「朝のうち雨が降ったので岩が濡れて登れないかと思ったが、無事登れて良かった」と話してくれました。今日は、栃木県、福島県、横浜市からの混成メンバーで来られたそうです。「また来ます」と言って帰って行きました。またの来訪をお待ちしています。

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 一雨ごとに秋の気配が深まっていくようです。「みちくさ庭」の木々も紅や黄に色づき始めています。都会の喧騒を忘れ、静かな松木の森で「紅葉狩り」はいかがでしょうか。

 皆様の訪問をお待ちしています。

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 本日の舎人は、山田さん、筆者清水でした。

(報告:清水 卓)

2025年10月 5日 (日)

薮がスッキリ!見通しが良くなりました。


Img_0310【草刈り後】


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 【草刈り前】

 今日10月5日(日)の足尾「松木郷」の気温は17度。天気は曇りですが、時折陽も差して爽やかな気候です。

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 本日の森作業は、「民集の杜・北」の「メガネ橋」東側の藪になっている場所の草刈りをする班と12日に足尾町民の方から譲り受ける、「山椒」と「山うど」を移植する「みちくさの庭の畑」に穴を掘る班に分かれての作業をすることになりました。

 草刈り班は、清水さん(舎人)と私(加賀)が担当しました。昨日のブログにあるとおり、風や鳥、動物たちが運んだ種が実生となり育っていくための草刈りです。私たちが植えた木の2代目、3代目を育てていくことを目指します。

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 藪を刈っていくと、正に実生で育ったとみられる、私たちが植えていないサクラ、クリ、モミジ、リョウブ、サンショウ等が生えていました。ツタも木に絡まり締め付けながら木の上のほうに生い茂り、木に日が当たらなくなり枯らしてしまいます。ツタは「ターザンごっこ」ができるほど太くなり、取り除く作業は、結構根気がいる作業でした。


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【蔓に締め付けられた跡】


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 【山椒】

 桜の木は蔓に引っ張られて斜めになっていました。

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【モミジ】

 草刈りをすると、ベンチにもなりそうな大きな石が現れました。第2の「糺の森」だな。と早速座ってジャンダルムを眺めていました。Img_0307 

 「みちくさの庭・畑」の穴掘りは、橋倉さんと田口さんが担当です。ここは以前にもソバを植えたりして、耕してあるので比較的簡単に掘ることが出来ました。

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 午後からの作業は、「民集の杜・北」の草刈りと蔓の取り除きの続き、そして10日、21日、23日とJRの労働組合員とOB会の皆さんが「エコ散歩」に訪れ、記念樹を植えることになっており、その際に使う黒土が「臼沢」の入り口前にあるので移動することにしました。40袋を降ろしてきました。記念樹エリアに24袋を置き、「こころの園」に16袋を置きました。

 14時30分過ぎには雨が降り出したため作業はやめましたが、予定していた作業は終了しました。

 本日の作業者は、橋倉さん、田城さん、田口さん、清水さん(舎人)、筆者加賀でした。 

周りを見渡せば、自然な色を発見できる松木郷

 10月4日の松木郷はあいにくの曇り空。午前8時50分の気温は18℃で、今にも雨が降りそうな空模様です。とはいえ、曇空に浮きでたジャンダルムも、薄いグレーと濃いグレーのコントラストでなかなか良い景色です。

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 森づくりチームと合同で朝のミーティングをし、大野さん、小柴さんが草刈りエリアを確認するため「民集の杜・北」に向かうので筆者も同行しました。中村植生アドバイザーから9月9日・10日の調査で「この森には、もともとのヤシャブシ林だけのエリアがある。そこに、森びとが植樹したクリやサクラが遷移して幼木として育っている。新たな森の萌芽であり、形成過程を観察すると良い」と、アドバイスを受けました。そこで、幼木が下草で枯れないように草刈りをすることにしたのです。5年先、10年先を見据えて、「本物の森」、「母なる森」を目指してしっかり森づくりをしなければなりません。

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↑草刈り前

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↑草刈り後


 秋の実りも見ることができました。矢口さんから差し入れで「山栗」をいただきました。小粒ですが茹でて半分に切りスプーンですくって食べると、ただただ夢中で食べてしまいました。

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ヨウシュヤマゴボウ(猛毒あり)

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 民集・北の帰り道、「寒桜」が咲いていることを、済賀さんが教えてくれました。自然は条件が揃うと花を咲かせるのだと思いますが、不思議な光景です。

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    みちくさに戻ると、埼玉から来た山歩きの方が通り過ぎました。「コーヒーでもいかがですか?」と声をかけると、「あと30分くらいしたら戻ります。その時少し寄ります」との事。ほどなく戻ってきて、「みちくさ」に入ってもらいしばし立ち話。バイクツーリングがてら山歩きをしているとの事、「雨が降ってきそうなのでコーヒーは遠慮します」と忙しそう。仁平村長と握手をして、帰路に着きました。

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 「みちくさ」前の「庭」に行くと、「イヌサフラン」、「リンドウ」、そして「セイタカアワダチソウ」さえも、美しく咲いていました。

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 「こころの園」には、「オオマツヨイグサ」、「ヤマシロギク」、同じように見えますが、ややムラサキがかった「ノコンギク」などが、咲いていました。

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 みちくさ前の南向きで日の光を燦燦と浴びたアセビ(馬酔木)は赤色。桜の木の影で、且つ10mほど下に生育するアセビは濃い緑。条件の違いで、同じ種でもこれ程までに個体や条件によって秋の感じ方、進行が違うとは驚きでした。

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 とはいえ、確実に松木郷の秋は深まっています。赤、黄、ピンク、背景のグレーの濃淡。美しいです。

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 美しい秋が、気候危機によって極々短くなる方向性が予測されています。何とか温暖化にブレーキをかけ、日本の美しい四季を残したいと思います。今夏の猛暑を思うと、「四季」の危機より「命」の危機が問われている、それが現実かも知れません。何とかしなければ・・・。答えは森づくりだと思います。

今日の舎人は、小柴さんと筆者、田城でした。 (報告者 田城 郁)

2025年9月29日 (月)

気温だけではなく、目にも秋らしく

 昨日(9月28日)、日光駅前から男体山方面は雲に覆われていて、どんよりとして雨が降りそうな感じがしました。足尾に向かう道中では木々が少し紅葉しているところがあり、間もなく道も混んで来るなと感じながら車を走らせました。「日足トンネル」を抜けると道は薄暗くなり、足尾ダム手前からその周囲の山々は雲で覆われていました。まるで水墨画のような景色の中にいる様子でした。ダムの周囲も木々が少し紅葉し始めており、山・雲・紅葉のコントラストが綺麗で心が洗われるようでした。

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Photo_8 「みちくさ」をオープンしたころは、空がどんよりして雨が降るようでしたが徐々に日が差してきました。9時前の気温は19℃で肌寒く感じましたが、10時頃には22℃まで上がりました。その後の気温は横ばいで、強い風は一日中続いていました。

Photo_9 松木川上流から降りてくる人が「みちくさ」に寄ってくれました。お話を伺うと埼玉県から来て、ジャンダルムまで行ってきたそうで、「以前にも足尾には来ていたが、植樹した木々が、来るたびに成長している姿を見るととても感動した」、「鹿の数が増えている感じがする」と話してくれました。

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Photo_3 昼頃、愛知県名古屋市から来たという男女が来舎され、「中倉山、皇海山、庚申山」を一泊二日で歩いてきたと言っていました。「以前よりも緑が増えましたね」とも話されていました。サンデーモーニングのビデオを観てもらったところ、二人は『中倉山のブナのことをもっと多くの人に知ってもらった方が良いので、「ヤマップ」に紹介してもいいか』と言ってくれました。

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Photo_6 足尾でも先週までは30℃くらいありましたが、今日の気温は20℃前後に下がりましたので季節は秋へと衣がえしているようです。現地の紅葉は11月上旬が真っ盛りですが、今年は異常な気象でしたので赤や黄色の華やかな秋の賑わいはいつ頃になりますか。日毎に秋の足音が増してきますので、是非、足尾の「松木郷」の森へ足を運んでみて下さい。

 本日の舎人は、永島・小柴・筆者の武田でした

2025年9月28日 (日)

抜けるような松木郷の青空!暑い中に、少しづつ秋が。

 9月27日午前9時、抜けるように晴れ渡った足尾・松木郷の青空、気温は22℃。「おはようございます。今日もよろしくね!」もう一人の舎人担当の山田さんとも、晴れやかに朝の挨拶をします。今日は主に、みちくさの番のほかに「庭」、「果樹園」の観察と整備、みちくさ周辺の草刈りをしようと話し合いました。Photo それにしても、青々とした空に無数のトンボ。そのうちの一匹を写真に捕えました。奥には小さくジャンダルムが見えます。Photo_2 10時過ぎ、1泊で皇海山を目指すという4人組に「明日の帰り、コーヒー淹れますので是非寄ってください」と声をかけました。「うーん。明日15時までの下山は無理ですね」という事でした。またの機会に、是非。Photo_3 まずは、みちくさの「畑」で町民の方にいただく「サンショウ」と「ヤマウド」を移植する穴の位置に刺した、竹棒にピンクのリボンを確認しました。

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Photo_22 次に、みちくさの「庭」に入り、彼岸花の状態を確認。「こころの園」の彼岸花に比べて勢いがないように感じました。(上が「庭」、下が「こころの園」の彼岸花)昨年、こころの園に彼岸花を植えるときには、黒土と腐葉土をたっぷりと混ぜ込みました。「庭」の彼岸花、少し堆肥をあげた方が良いのか、矢口スタッフに教えてもらう事にします。「木は根。根は土。」とは、宮脇先生の教えを思い出します。

Photo_6 ドウダンツツジが赤く染まり、青空とジャンダルムのグレーと美しいコントラスト。ススキが一段と秋を感じさせます。

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Photo_9 小さな花が咲くみちくさの「庭」。野に咲く花をこんなに美しく感じる自分は、森びとプロジェクトの活動をする前には想像もできませんでした。

Photo_10 広場では、「シニアの木」(カツラ)が黄色く色づきはじめ、青空に映えています。

Photo_11 昼食を取って、午後一番に草刈りをしました。その時の一枚です。さて、何が映っているでしょう?(答えは、最後に)

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Photo_14 草刈りが終えて少し余裕があったので、果樹園を観察しました。イチジクの木が、幼木ながら立派な実を4つ付けていました。熟するのが楽しみです。たわわな実を付けるには、あと何年かかるのか、その間どんな手入れをするのか勉強しなければなりません。残念ながらゾウムシに実を吸い取られてしまった「ブドウの木」。来年は、ブドウの育成に詳しい福原さんの指導で確実に実らせたいと思います。

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 みちくさに戻ると、山田さんがハイカーの2人を送り出した後でした。本日午前4時に出発して、皇海山の頂上を極めて下りてきたという健脚の持ち主。コーヒーを飲みながらみちくさに飾られている「旧松木村」の絵画に見入りながら、昔は「こういう村だったのですね。」と、興味深そうに見ていました(山田さん談)。

Photo_18 山田さんが撮った一枚。ツクツクボウシの鳴く一方で、赤く色づきつつある紅葉に、暑いながらも少しづつ確実に季節は秋に移りつつある松木郷が感じたみちくさの一日でした。

※途中、草むらの中に何が映っているか。写真の答えは「トノサマバッタ」でした。

 本日の舎人担当は、山田スタッフと、田城(筆者)でした。 報告者 田城 郁

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