「母なる森」への生長を願い「臼沢西の森」に苗木を補植
4月22日(火)、足尾・松木郷の天気は晴れ。9時の気温は17℃、昼過ぎには21℃に気温も上昇し、桜も一気に開花しました。今日は花見を楽しみながらの森作業となりました。
朝のミーティングで大野さんより、午前中は「臼沢西の森」に「里親植樹」で植えた幼木が落石やシカ、ウサギの食害にあい枯れてしまった115本の補植と食害防止ネットを張る作業を行い、午後は、道具や資材を保管するビニールハウスの、劣化して破れたシートの交換を行うことが提案されました。
任務分担では、補植箇所をチェックし苗木を置く作業を加賀さん、橋倉さん。補植を大野さん、栁澤さん、本間さん、田城さん、田口さん、筆者の6人、記録の撮影は林子さんです。
さっそく、補植用の苗木と食害防止ネット、ハンマーや針金などの道具と資材を軽トラに積み込み「臼沢西の森」に向かいました。
背負子で苗木や食害防止ネットを荷揚げし、作業に取り掛かりました。臼沢西の斜面に登ると松木の森が一望でき、民集の杜や広場の桜が良く見えます。
まず、加賀さんと橋倉さんが補植場所に苗木を置いていきます。
植樹メンバーは、表土が薄く砕石の多い植樹地にスコップで穴を掘り、黒土を入れて元の土と攪拌し「しっかりと根を張れよ」と願いながら苗木を植え、松木川からの強風に負けないように幹を篠竹に縛りました。
食害にあった幼木の根元にはコロコロとしたウサギのフンがたくさん落ちています。時間が経過して薄茶色になったものや、濃い緑の新しいものと、今も森の中に隠れているウサギの存在が確認できました。
猛禽類に襲われたのかヤマドリの羽毛が残されていました。
苗木を置き終わった加賀さんと橋倉さんは「今度は食べさせないぞ」と、食害防止ネットを植え終わった場所に置いていきました。
気温が上昇して汗も吹き出し、休憩と水分補給を取りながら植樹を行ないましたが、少人数での苗を植える作業は思ったより時間がかかり、13時に下山し遅い昼食をとりました。
午後の作業は2班に分け、臼沢西に補植した苗木の食害防止ネット張りを大野さん、加賀さん、橋倉さん、本間さん、田城さんで行い、ビニールハウスのブルーシート交換を柳澤さん、本間さん、筆者で行いました。
食害防止ネットは、苗木の大きさに合わせ、長いもの、短いものを50枚用意しました。
特に桜は樹皮まで食べられてしまうため、ネットが倒されないように鉄筋をしっかりと打ち込み張っていきました。
ビニールハウスは、透明のビニールがないため、約8m×6mのブルーシートをかけて、風であおられないようにビニールハウスバンド(紐)で止めていきました。
作業は16時頃までかかり、ネット張りを終えた臼沢西の森から「やったぞー!」の歓声が聞こえてきました。
道具を片付け、ミーティングを行って本日の作業を終了しました。皆さん、お疲れさまでした。
帰りは、サルが見送ってくれました。
本日の参加者は、大野さん、橋倉さん、加賀さん、本間さん、栁澤さん、田城さん、林子さん、田口さん、筆者・清水でした。
(報告:清水卓)
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