« 色とりどりの花に癒され土運び | メイン | 北風の中、草刈り、枝払い作業で爽やかな汗流す »

2023年4月24日 (月)

エコ散歩を開催しました。

4/23(日)は森びと「第4回エコ散歩」を開催しました(一般財団法人日本鉄道福祉事業協会・森びとプロジェクト共催)。参加者は総勢20名。エコ散歩では初の『春』の目黒自然教育園です。昨年秋に引き続き森びとプロジェクトの植生アドバイザー・中村幸人(東京農業大学名誉教授)が案内人を務めました。

Img_0704

今回は春植物を中心にした「春爛漫の森」をイメージしていたのですが、このところの暖かすぎる気候のためか、すっかり初夏のような雰囲気の森散歩となりました。

Img_0705

前回に引き続き一つ一つの植物の名前や特徴、生き方。なぜここにいるのかという話からスタートです。植物は動くことができないので、動物以上に秩序だって生活するところが決まっているのだそうです。

Img_0697サワフタギの花

似たような森に見えるけれど、少しづつ環境に従って生きている植物が違っている。これが見えるようになるには、よほど意識的に植物を見ないと難しいのでしょうが、いくつかの特徴を覚えるとまた違った目で森を見ることができるようになるかもしれませんね。

Img_0688スダジイの林冠・・・最大限に太陽の光を独占しようとしています


このまま話し続けるとたぶん入り口から数十メートル歩くだけで一日が終わりそうな勢いでしたが、それにしても森の中にはこんなにたくさんの種類の植物があるんですね。そしてこのたくさんの生物がいる、といことが「さまざまな変化に強い」という森の特徴を生み出しているそうです。

Img_0700湿めった場所に生えるチョウジソウが満開でした

日本には7千種を超える植物がいて数え方によってはそれが倍にもなるそうです。ちなみにヨーロッパやアメリカでは森林性植物の多くが氷河期で絶滅してしまったと言う経緯もあって、日本に比して極端に種類が少ないのだとか。日本は南北に長い形が幸いして、多くの植物が南に逃れて絶滅を免れたと聞きました。そんな奇跡的な歴史ロマンを聞いたら、日本の森、もっと大切にしようと思いますよね。

Img_0696都内って感じしませんね。


「子供達の感性を高めるには森林は最適な場所です。もっと身の回りに自然があるべきです。」「いま、陸上において森林が減っているというのが大きな問題。」「「環境に優しい」と言う言葉でごまかして、本当に重要な生態系を壊していないか。」「日本は壊しすぎ。共生や安定といった中で文化をはぐくんでいく必要がある。」「「自然に近い森を残す」というのは、ある意味人間の知恵なのです。」今回もいろいろな話が聞けました。

Img_0690

前回に引き続き参加くださった方も、初めて参加される方もみなさん熱心に話を聞いてくださいました。難しい話もあったかと思いますが、楽しんでいただけたでしょうか?アンケート用紙をお配りしておりますので、ぜひいろいろな意見をお聞かせください。ご参加いただき本当にありがとうございました。(運営委員 小黒伸也)

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/330076/34259846

エコ散歩を開催しました。を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

森びと検索

最近のトラックバック