森の案内・散策、記念植樹を行い森の大切さを学びました
10月24日(月)、昨日の暖かさと変わって一段と寒く感じる曇り空の朝でした。8時30分、秋田県ファンクラブの宿泊ホテルに集合し、一路、鹿島の第1回植樹会場(2013.10・6)へと車に分乗し向かいました。途中の海岸線近くの田んぼには太陽光パネルと第1回植樹会場の脇には風力発電4基が元気よく回っており、改めて再生エネルギーに力を入れている南相馬市だと感じとることができました。会場周辺には、セイタカアワダチソウの黄色の花が咲き乱れ、森の生長に最も邪魔な存在だねと・・・。3年前に植樹祭に参加した秋田の人は、ずいぶん変わった様子に驚きを隠しきれませんでした。
早速、2班に分けての森の散策・案内をしました。案内ガイドには、応援隊の岩橋さんと松林さんが受け持ち、植樹祭に至るまでの経緯と植樹する盛土の中には被災者の魂が眠っており絶対に風化させてはいけない、と話がされました。参加者からは、9年経った木々は、立派に森へと生長し「いのちを守る森の防潮堤」としての機能が働いていることに感動していました。森の中は、静けさとひんやりとした空気に包まれ木々の高さは、5メートル以上を超えていました。
<11年前の震災で生き残ったハマナスの株分けから、今なお元気に生長し続けるハマナスの赤い実・・・相馬農業高校生のみなさんが植樹しました>
<森の案内・散策と菅野副代表からの貴重な講演をいただき全員での集合写真>
応援隊の菅野副代表からは、「震災から11年を振り返り、フクシマ原発や津波によって大きく人生が変えられてしまったが、森びとの仲間との出会いと相馬野馬追に携わっている経験を活かし、今後もあきらめず、皆さんと森づくりをしていくこと」の大切さを切々と話されました。大変、多忙の中での貴重な話がなされ参加者一同、元気とパワーをいただきましたとのお礼の言葉を述べ植樹会場を後にしました。
第8回植樹会場(2020.10・25)では、記念植樹として30本の苗木を丁寧に植えました。植樹して2年目のため、苗木の生長は幾分遅れているようですが、ミミズやカエルなども見つかり土壌もよくなりつつあるようだと話していました。森の散策や植樹することを通じて多くの発見と気づかされたことがいっぱいありました。今後の糧として皆さんからの意見を聞き、継続して取り組んでいくことを参加者全体で確認してきました。秋田県ファンクラブの代表からは、お礼の言葉と来年は秋田の地にも来ていただき交流でもしながらつながりをさらに深めあっていきましょう、とあいさつがありました。昨日の「お茶会」をはじめ、スケジュールが先行し、ゆっくりとできなかったのではないかと思います。一つでも学んだことをヒントに「気候危機下の生活を考える」取り組みをさらに継続して取り組んでいくことにします。2日間、大変お疲れさまでした。ありがとうございました。(報告 東城敏男)
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