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2021年3月の19件の記事

2021年3月17日 (水)

春らしい陽気の中で、爽やかな汗を流した森作業

 今朝の足尾松木の里は雲一つない青空。気温も8℃とかなり暖かい陽気となりました。今日は月に一度の作業集中日です。10人のスタッフがボランティアに集まってくれました。早速、恒例のコーヒーを飲みながらの打ち合わせを行いました。

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5月から始まる「里親植樹」を行う会場の臼沢西の森は、ウサギが柵の下に穴を掘り、柵内に入り植樹した木の芽を食べているようで苗木の頭がカッターナイフで切ったようになっています。そこで、ウサギが入れないように、柵の下に金網を張ることにしました。また、本日は「里親植樹」で植える苗木を搬入することになっています。7人と3人に分けて作業に取り掛かりました。

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18種1080本を、樹種ごとにトレイに仕分けをしました。

Img_1216_2 臼沢西の森金網班も現地に向かい、西の端から二手に分かれてぐるっと一周に、緑色の金網を取り付けていきます。

Img_1233Img_1222Img_1245 Img_1248 午後は、彼岸の入りということで、松木村のご先祖様にお祈りするため鎌田さんが花を持ってきてくれましたので、松木の里にあるお墓に花を手向けてお参りしてきました。Img_1239

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獣害対策も万全に行い、臼沢西の森の木の里親になってくださる方に、何年後かには元気に育った森の姿を見せたいと思います。

Img_1251 本日のスタッフは、鎌田、松井、山本、大野、小川、福原、濟賀、小西、小野塚、筆者でした。

(報告:加賀春吾)

2021年3月14日 (日)

森や海の恵みを無駄にすると鬼が怒るぞ

 私の住む秋田県でも雪解けがすすんでいます。山形県ファンクラブでも白鳥の北帰行前の様子が紹介されていましたが、たんぼの籾殻を一生懸命食べている秋田県の白鳥の数はすごいでしょう。コロナ禍の自粛と我慢の生活を強いられている自分にとっては、白鳥の様子がうらやましいです。

2  大震災から10年が経ちましたが、大震災の被災者、原発事故による避難者の気持ちを考えると、私たち森びと県ファンクラブとして何かできないかと、仲間たちと話し合っています。

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Photo_7  下の写真はさくらと栗の木です。キノコの菌を植え込み、なめことしいたけを収穫します。私の春の日課のひとつです。雪のある季節にチェンソーで伐りました。キノコも共生する木を選びます。菌糸の宿になる木々との共生が、やがて私たちの栄養に結実します。

Photo_8  春の海の幸、野の幸を愉しめない福島県の一部の皆さんを悔しさを思うと、大地と海も森を元気にできれば思います。秋の「鎮魂復興市民植樹祭」でお会いできることを楽しみにしています。(秋田県FC・船木藤典)

2021年3月11日 (木)

早春の中倉山ブナ保護と苗木受け入れ準備 

 本日(11日)の足尾・松木沢の「森びと広場」到着時点での気温は2℃でした。先に到着した大野さんがストーブに火を付け、小屋を暖めていました。全員そろったところで打合せ、責任者の加賀さんから、中倉山のブナ保護の準備登山と17日に納品する苗木の受け入れ準備をすることにしました。

 ブナ保護は筆者と小川SPの二人。培養土(10L)と植生袋と道具を背負い登山口からスタート。Photo_9

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 早春を感じる山道を落ち葉を踏みながら、太陽の暖かい恵みを受けて登りました。約1時間40分で頂上と稜線到着しました。早速、荷物を降ろして、植生袋に培養土を入れ、流されないように金属の金具を打ち込みました。ところが土が凍っていたので、容易に刺さりませんでした。

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 今年初めてブナに会うことが出来ました。煙害に耐え抜き、100年以上も生きている姿を見ていると、いつも元気をもらえます。そして、ブナの力強い生命力が、10年前の巨大地震と巨大津波に被災した方々、原発事故で避難を強いられた方々に届いてほしいと願いました。いつものことですが、中倉山の「無言の語り木」には森と生きることの大切さを教えてもらっています。

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3年前に設置した植生袋には充分な草が生えていました。土砂流失が止まっています。

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森びと広場では、臼沢西の植樹地の獣害のネットをビニールハウスに収納しました。

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また、暖かくなってポットの土が緩んできましたので、苗木に散水をしました。Photo_21本日の作業は、大野、加賀、小川そして筆者でした。(報告・済賀正文)

新しい故郷の土台を育てる南相馬市の仲間たち

Photo  今日は、東日本大震災・フクシマ原発事故から10年。被災した方々は心の痛みや悲しみは10年経った今でも消えることはありません。南相馬市の森の防潮堤近くでは白鳥がのんびりと旅たちの準備をしている写真が南相馬市に住む岩橋さんから送られてきた。

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Photo_3  私は、10年前の震災ボランティア以降、南相馬市の森の防潮堤づくり応援で出会った市民の皆さんと付き合っていられることがとても嬉しい。被災した市民の様々な思いが詰まっている瓦礫と山砂等の盛土に木を植えている市民の皆さんの森づくり活動やその写真を見ると、元気が湧いてくる。

Photo_4  津波に流された松の木の根で家を壊された渡部さんが、ふるさとの木による命の森づくりに共鳴してくださり、森の防潮堤づくり応援の責任者になって8年間も苗を育て、木を植えている渡部さん。副代表の菅野さんは、家族全員が津波で犠牲になり、奥様とは未だに会えていない。70歳を迎えて、年を重ねながらの一人暮らしの菅野さんも、苗木を育て、木を植えている。そんな方々のムードメーカー役と愚直に森を育てている松林さん。男性が多い中で温かい汁やお茶で場を和ます山田さんと岩橋さんの奥様。

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P1010828  寂しさや、悲しみそして原発事故への不安を語らずも、皆さんは何かに希望をつなげているのだろうと思う。その気持ちを大切にしたい。その希望は命を育む土台の森が、未来につなげてくれると信じている。私は健康である限り、その希望の土台を元気にしたい。(広報スタッフ・高橋佳夫)

2021年3月 9日 (火)

間もなく北帰行!籾を探す白鳥と人の心の距離感

 雪国の3月7日なのに朝から晴。先月までは降雪量が多かく、寒かったのですが3月に入って日中は暖かい日が多くなりました。雪の下で耐え抜いていたナズナが顔を出しくれました。ナズナが顔を出すと、我が家の庭の草取りを始める頃になります。

Photo_2 Photo  周辺の田んぼの雪が溶け出すと白鳥がやってきます。そしてくちばしを泥に入れて、何やら餌を探しています。クチュ、クチュという音が忙しなく聴こえてきます。間もなく、北帰行が始まるので、山形県米沢周辺の米(籾)で栄養補給をしているようです。

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Photo_4  必死なって籾さがをしている白鳥を観ていると、近所の人の稲刈りが白鳥の命の営みにつながっていることを感じます。コロナ禍の活動自粛の生活で見つけた嬉しいひと時です。また、白鳥も鳥インフルエンザを運んでいるのではないか、という意識が頭をよぎりますが、これも自然界の一員である人間の心得ではないかと思います。

Photo_5  白鳥を観察するために餌を与えるというのは人間の都合です。こんな事を考えられるようになったのも、コロナ禍の生活のお陰です。生きものたちと人間の付き合いを考えさせられているこの頃です。無事にシベリアに帰って子育てをして、来年は親子で籾探しをほしいと願います。(山形県FC・佐々木一志)

2021年3月 8日 (月)

森の防潮堤よ!新しい故郷の希望の森になってほしい

Uff0e  本格的な春もすぐそこまで来ている本日(3/8)。南相馬市応援隊メンバーは暖かい陽射しの中で、森作業を行いました。現場近くの神社から苗場には、梅の甘い香りが海風に運ばれてきていました。その方向を観ると、白い花が春霞の雰囲気を醸し出していました。甘い香りを嗅ぎながらの森作業へ向かうメンバーの気持ちを穏やかにしてくれました。

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Uff0e_3  コーヒーを飲みながらの作業打ち合わせでは、防風ネット外し、培養土の積み下ろし、撒水とタンクへの給水を行うことにしました。

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Photo_6  あと3日もすると東日本大震災・フクシマ原発事故から10年です。「鎮魂と復興」といえど、10年経っても原発事故による放射能汚染によって故郷に戻れない帰還困難地域等や津波による行方不明者がおります。私たち応援隊は、被災者に寄り添いご冥福を祈るために祈念植樹(シロダモの苗木40本)と海に向かって黙とうを行いました。

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Uff0e_6  2月の森作業で福島中央テレビの取材を受けた応援隊副代表・菅野さんは、今月11日の18時から放映されることになったそうです。ご覧になってください。今日の森作業は、渡部、菅野、松林、岩橋、道中内、岩橋(恵)そして筆者でした。(報告 東城敏男)

2021年3月 5日 (金)

猿のじゃれ合い、鹿の試練を感じる足尾・松木沢の早春

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Photo_2  日毎に早春を体感できる足尾・松木沢。昨日(3/4)の天気は快晴、朝9時の気温は2℃でしたが、昼には13°Cに上がりました。

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Photo_4  鎌田サポーターを待っていると、足尾の街中を散歩している方から声がかけられ、お褒めの言葉をいただきました。見られている己を律し、嬉しさを噛みしめました。

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Photo_7  作業小屋の蛇口からは水が出るようになりました。天の恵みと取水口の修理のお陰です。森作業は先日に続き、「民集の杜」内の散策路作り。鎌田さんパワーには驚くばかりで、「民集の杜」の二つの入口から合流するできる散策路が開通しました。

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Photo_10  作業中の足元には小さなヨモギが僅かな香りを放っていました。森びと広場では、乳離れをしているのか分かりませんが、小鹿が草の若芽を食べていました。「臼沢の森」内では、春の訪れを知らせるサルが草を巡った騒ぎを起きているようでした。

Photo_11  昨日の作業は、鎌田さん、そして筆者でした。(報告・橋倉喜一)

2021年3月 4日 (木)

震度6強の地震と向き合う心構え

 天災は忘れないうちにやってきました。10年前の東日本大震災の余震と言われていますが、先月、我が家は震度6強の地震に見舞われ、屋根瓦が落ちるなど家屋の損壊があり、被害は前回を上回りました。多くの皆様から心強い激励や心配の連絡をいただき、後片付けの励みになっております。10年前から、非常持出袋、飲料水・食料・ガソリン・灯油・木炭の備蓄をしていました。断水は3日間続き、不自由な時がありましたが、現在は、普段の生活に戻っています。

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Photo_2  森づくり用のポット苗は強い揺れで、バラバラになってしまいました。すぐに元に戻し、育苗に支障がないようにしています。片付けはボチボチやっていていますが、作業場や納屋の被害は解体する判断をしなければなせない程にひどく、屋根の修復を行いながら解体の見積もりを検討してもらっています。

Photo_3  食糧は冷凍してある物を1週間分備蓄してあり、町の水道が止まっても自宅の水道を備えているので安心。地震発生時は電車の中にいましたので、翌日朝まで車内に閉じ込められました。被害は新地と山元町が酷いようだと応援に来てくれた親戚が言っていました。

Photo_4  当県ファンクラブの方は仙台市近辺に住んでいる方が多いので、大丈夫でした。自然の力を侮らずに、いざという時の非常用備品を備え、命を第一にした避難生活の心構えが大事でありました。また、親せきをはじめ、仲間の皆さんからの激励、支援が被災者の気持ちを元気にしてくれることを改めて有難く思っています。(宮城県FC・林雄一)

2021年3月 1日 (月)

早春の足尾・松木沢で子供たちと戯れたい

20200423       昨年4月のしだれ桜

 先月、新聞で読書感想文を読んだ。「地球は生き物みんなのもの」という見出しの記事(『毎日新聞』2/5)で、那須塩原市立小学3年生の文だった。

Photo  感想文には、「北極の先住民は、昔からかりをして食料にし、必ような物を作り、自ぜんと共にくらしている。でも、ぼくたちがべんりでかいてきな生活をするために、多くの二さん化炭そを出して自ぜんをこわしてしまうと、先住民の生活をかえてしまうことになると知った。ぼくは、ごめんなさいと思った。そして、電気や水を大切にしないといけないと思った」(一部)と書いていた。

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Photo_2        昨年の桜

 60数年前の小学三年生の私には、雑木林や田んぼの中で遊びこけていてこんなことを思ったことは微塵もなかった。このような気持ちにはきちんと応えたいと思った。「みちくさ」の今年は、私たちが育てている森を訪問者に案内したい。

Pa183424        昨年の訪問者

 間もなく足尾・松木渓谷入口には早春の香りを東風が運んでくる。(広報スタッフ・高橋佳夫)

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