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2020年12月の13件の記事

2020年12月 9日 (水)

木々の恩恵を与る我が家の冬

 朝方、布団に入っていると材木がひび割れるような音が聴こえる。この音が聴こえる朝は、外気温が零下4~5度以下になっている。起きて、薪をストーブに入れ、火を付け、身支度をしていると部屋が温まる頃にはその音は聴こえなくなる。

Pb173878  どうやら材木が冷えて、身を引き締めている音のようだ。人間もそうだが、寒い朝になると身体を締める。時間が経つと、材木は薪ストーブの熱を材に溜めて、温もりのある部屋をキープしてくれる。

2  政府は、2050年排出ゼロ政策の一環として木材利用を推進するようだ。まさか外材推進ではないと思うが、日本の立派な木々を安価で提供してほしい。

5  エジプトでは2.500年前の木棺が発見され、40歳代のミイラを護っていた。日本でも何千年も人の暮らしを支えている木の家、そして、何百年前の日本の文化を和紙が私たちに伝えている。

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20201210  木は伐られても私たちの暮らしを支え、枯れて倒木になっても、土に分解する小さな生き物たちの餌となり、それはやがて土になる。この恩恵に与っている私たち。冬至を迎えようとしている今、厳冬の森の中では、木々と生きものたちの命の循環がいつものように動いている。(広報スタッフ・高橋佳夫)

2020年12月 6日 (日)

足尾・松木沢の寒桜のささやきに耳を傾けて

 昨日、足尾町から寒桜の写真が送られてきました。この桜は、新生「森びとプロジェクト」が育てている「松木の杜」内に生きています。背景の足尾グランドキャニオンの岩の鋭さを和らげている感じの桜です。撮影者の足尾町住人・森づくりサポーターの橋倉さんはどんな気持ちだったのでしょうか。

2  いつもよりは遅い開花ですが、「松木の杜」の日常が観られることがとても嬉しく思いました。厳冬を迎える松木沢で棲息する生きものたちと出会えることがこれからの愉しみです。

3  秋田県ファンクラブメンバーからは今年はハタハタが獲れないという報告、千葉県ファンクラブからは九十九里浜のハマグリが異様な動きをしているとの報告、そして、ニュースでは北海道沖でマンボウが網にかかった、というニュースが入ってきました。

Photo  原因は「海洋熱波」で海水温度が上昇したからではないかと言うことです。イカやサンマの不漁から拡大している漁業関係者への打撃。大雨で家屋が壊され、台風で果物や野菜が打撃を受け、今度は「海洋熱波」て暮らしを脅かしている想定外の異常気象。コロナウイルス感染と気候変動による「複合災害」は自然災害ではなく、人災であるという実感させられている師走です。

寒風が吹く中で咲く寒桜は、そんな事をささやいているのかもしけません。(広報スタッフ・高橋佳夫)

2020年12月 3日 (木)

新生「森びとプロジェクト」の森作業が始まりました

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Photo_2  本日(12/3)、森びと広場の10時の温度は5℃で大変寒く、急いでストーブに火を入れました。足尾の山頂付近はガスがかかり、時間がゆっくり流れているように感じました。

Photo_3  今月からは新生「森びとプロジェクト」(任意団体)としての活動が始まりました。足尾ダムでスタッフを待っていると、シラサギが舞っていましたので、新生「森びとプロジェクト」を歓迎しているように思え、気持ちを引きしめていかなくてはと思いました。

 本日の作業責任者・橋倉スタッフのリードによる作業打合せ。前身の森びとプロジェクトから引き継ぐ森づくり。まずはスタッフの気持ちを一言で語ってもらいました。

Photo_4 寒桜も新生「森びとプロジェクト」を歓迎?

 「サポーターとして作業日を空けて森づくりに参加する」(鎌田)、「自治体の役員任期が終わり、楽しく足尾で過したい」(松村健)、「これまでど同様に森作業で元気をもらっていく」(小川)、「月一の森作業集中日にアルバイトを休んで作業に来たい」(福原)、「今までにない苦労があると思うがしっかり担いたい」(橋倉)、「再スタートに当たり改めてご指導をお願いします」(済賀)、との気持ちを共有し、作業開始。

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Photo_6  本日の森作業は、散水用タンクの給水と給水口とホースのチェック、「臼沢西の森」と「臼沢の森」内のJR貨物労組の森の獣害対策です。撒水関係は準備とチェック作業は問題なくできました。臼沢西の森」へ向かったスタッフは、大ハンマー、スチールネット、針金、ペンチを持参して、急斜面での落石で壊された柵を補強しました。

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Photo_9  昼食後の作業は、「松木の杜」と「新松木の杜」の柵点検、「臼沢の練」の獣害対策を行いました。柵点検では、柵を支えているポールが変形していましたので、次回に補強することにしました。

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Photo_11  「臼沢の森」の獣害対策では、イノシシやウサギの侵入を防ぐための目の細かいネット張り、柵をガードする鉄筋をロープで補強しました。作業終了後、本日の作業結果と次回の作業の打合せを行い、15時に帰路に付きました。

本日の作業は、鎌田、松村健、橋倉、小川、福原と筆者でした。(報告:済賀正文)

 

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