心に植えた森づくり15年の宝物・・・その③
間もなく足尾・松木村跡地の森(杜)は眠りに入るが、その森の紅葉は9日のブログで紹介した。奥日光や中禅寺湖周辺の紅葉狩りは交通混雑しているので足尾・松木沢に来ました、という方々が松木沢に訪れる方を毎年、増えている気がする。以前、植樹祭に参加して、木々の生長を見に来ましたという方もいる。
また、中倉山の「無言の語り木」(「孤高のブナ」)に会いたいと登山する方が多く、中倉山は栃木県の百名山に紹介された。
足尾スタッフがチャレンジ精神を15年間も貫き通したのは色々な理由があると思うが、筆者は、旧足尾銅山の歴史探訪以外の足尾の魅力、つまり、森の素晴らしさ、生きものたちの息づかいに遭いに来る方々の声が、チャレンジ精神を支えている。松木村跡地に立って、「緑が増えましたね」、「カモシカに遭いに来ました」、時には、海外の方々の訪問など声を聴く度に、森づくり作業が愉しくなっている。
もちろん、森作業中にはそんな気持ちになっているわけではない。それぞれが真剣に、かつ丁寧な作業をしている。その結果が松木沢の森(杜)になり、その杜(森)は人々の心を豊かにしているのではないかと思っている。足尾・松木村跡地は“負の遺産から未来の財産”を創っているのではないかと思うと、70歳を過ぎても森作業が愉しくなる。
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