来月10日は森びと設立15年、支えてくれました森びとに感謝します
明日から2週間もすると当会設立15年(12/10)である。足尾の森はこげ茶色の森から灰色に変わり、様々な寒風の声で合唱がはじまる。15年前は様々な歌声はなく、ヒューという草地の声だけだった気がする。
15年間で1万人以上の森ともに育てられている森では、ツキノワグマから目に見えない土壌動物たちの命をつなぐ営みがある。「臼沢の森」では大雨にも負けない機能を発揮し、土砂をガードしてくれている。コナラやカエデの仲間は実生が生え、いずれ来る森の主役の番を待っている。
当会の合言葉は「山と心に木を植える」としているが、1年間に100日以上も足尾の森作業をしているスタッフたちの心にも木が植えられている。価値観の違う大人たちが心をひとつにして15年間も森作業をしているのだから、そこには“森に寄り添って生きる人間の心構え”が培われてきた。
常に、“目配り、気配り、心配り”を持って、自然に向き合いながら森作業を体験しながら積み重ねてきた“森びとの心構え”は、次世代に遺す大切な“森びとの宝物”のようだ。
15年間の森づくりを支えてくれた皆様に、心から感謝申し上げます。(理事 高橋佳夫)
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