「ぐんま昆虫の森」でみつけた森と暮らす心得
昨日(16日)は生態観察チームの第8回会議で、「ぐんま昆虫の森」へ入りました。森の案内人は樹徳高校教諭の川田さん。足尾の環境授業でも引率して来ていただいている。川田先生はこちらの森でボランティア活動をされているということで、足尾松木沢での生態観察に役立てようと、里山を案内していただきまし。
午前中は、昆虫の森恒例のオオムラサキの幼虫越冬調査の手伝いしました。大人と子供たちのチームに加わり、エノキの根元半径50cm程の落ち葉で冬眠しているオオムラサキの幼虫をみつけて幼虫を数えました。
森びと参加者は初めてのことでしたが、子供たちの真剣な顔を見ながら探し当てることができました。見つけた幼虫は四齢幼虫といい、脱皮を4回したあとの姿で全体が落ち葉色にして、外敵から見つからないようにしていました。今回の調査では、計129匹が見つけられました。昨年と同じ数でした。
その後、オオムラサキと暮らしてきた蝶の専門家・あべ蝶吉(本名:阿部勝次様)さんの映像を観て、オオムラサキの一生を知ることができ、また、その蝶と暮らしてきたあべさんの自然環境への情熱と生き方に触れ、感銘を受けました。
昼食後、樹徳高校の広井教諭と丹羽教諭、そして生徒4人が私たちと合流し、昆虫の森の観察をしました。昆虫の森は里山である森ということで、雑木林から、田んぼ、畑、そして藁ぶき屋根の農家など、人が森と深く関わり暮らしてきた歴史とその様子が実感できました。
一言で「里山」と言われていますが、とても奥が深い森であること、その森が人や生きものたちの命を育んでいることが実感できた一日でした。また、この森の維持は多くのボランティアの皆さんが日々活動して存続されているという、ことですので里山は人間の都合では元気な森として持続しないことも実感し、里山は人間だけの活動ではなく昆虫たちの働きがとても大切であるということも感じました。
川田先生、樹徳高校の先生と生徒の皆さん、友の会の皆様、「ぐんま昆虫の森」では大変お世話になりました。また、ぜひ、訪問したいです。(報告 事務局員・宮原 哲也)
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