瞬(またた)く間に流れる師走の時間に獣と向き合う森作業!
今年も残すところ1ヶ月を切ってしまいました。文字通りあわただしさを実感する季節を迎えました。
12月からスタッフの集合時間が9時から10時になりました。冬期の路面凍結などに注意する為です。そんな訳で、10時の足尾・森びと広場は気温5度、やや暖かい感じがしました。それでも、薪ストーブへの点火は絶対条件です。燃えが悪い話を聞き、福原スタッフが煙突掃除をして、ご覧の通り、燃え方も煙の出方も絶好調です。どんなことでも「手入れ」は大切です。
今日の森作業は先週の続きで、臼沢の森・食害防止ネットの点検修理とハウス内の苗木への水やりです。それから、松村スタッフから報告があり、「秋の感謝デー」で植えた80本のシラカンバの殆どの芽が食べられてしまったので、その対策でした。
作業開始、快晴の空を見上げて、鎌田、松村(宗)、福原の各スタッフは臼沢に向かい、筆者は、森びと広場周辺の作業です。
ハウスの中では、越冬中の常緑樹達が元気に暮らしています。しかし、寒暖計(最高・最低気温が記録できる)を見るとマイナス5度~30度を記録していました。長い冬を生き抜く厳しさを思い、苗木達にたっぷりと散水してあげました。
目の前の中倉山の山裾で砂防ダムの工事が行われています。急な山肌を縫うように、「モノラック」と呼ばれている物資運搬用のモノレールに人が乗っています。「これは良い!」と、腰を痛めている筆者は感心することしきりでした。
その中倉山の陰に太陽が隠れても臼沢の3人が戻って来ません。既に2時でした。遅い昼食を食べながら、その訳を聞きと、今年の植樹祭で補植した周囲のネットが、何箇所も食い破られている状況が有ったとのことでした。このままでは、また同じ被害が出てしまうので、何らかの抜本的な対策が必要との話になりました。幾つかの対策を考えましたが、松木の杜の食害も含め、良い案がありましたらお寄せください。
3時を過ぎると、松木川上流部には黒い雲が広がって来て、雪が降りそうでした。足尾に、長く厳しい季節がやって来ます。今日の作業者は、鎌田、松村(宗)、福原でした。(報告 橋倉喜一)
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