森と寄り添う村人の暮らしを振り返る森づくりで会いましょう!
一昨日、当委員会のブログ「みちくさ日記」で舎人当番の唐澤さんが紹介したモズの写真を見て嬉しくなった。
松木沢に棲むモズは他の鳥たちと比べて子育てが早い。このモズの鋭くイキイキとした眼を見ると、間もなく巣立ちを迎えている様子が伺えたので嬉しくなった。
若葉が広がっていくと木々には虫たちが寄ってくる。アブラムシを求めて蟻やテントウムシが、若葉を食べに蝶や蛾の幼虫が、アブラムシも水を求めて寄ってくる。そこに鳥やトカゲやカナヘビが餌を求めてやってくる。
多分、モズはこのトカゲをゲットしたのではないかと思うと、生物社会の植物連鎖が綿々と行われていることが嬉しい。
この写真は狙って撮れるものではない。まして、モズはシャッターを押すまでこのポーズを待っているわけでもない。この時季、“一番早く子育てをするのがモズだ”、という意識がなければ、鳴き声は耳に聴こえてこない。
当委員会が植樹している場所は旧松木村跡地。当時の村びとは、鳥たちの囀りで四季の移り変わりを感じ、鳥たちに寄り添って暮らしていたのではないか、と思う。5月20日に開催する第36回足尾・ふるさとの森づくりでは、そんな村人の暮らしも振り返ってみてほしい。(上の写真はハクビシン・理事 髙橋佳夫)
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