未来のいのちを育む森を願って冬の森作業
昨日の足尾・松木沢は青空に覆われましたが、風花が舞う一日でした。いよいよ厳しい季節の到来を感じさせる、三日後の冬至を実感できました。
年の瀬を間近にして、今日の森作業は「臼沢の食害防止柵のチェック&修理」です。私たちの願いは、臼沢の木々達が、鹿などに食べられず、安心して厳しい冬を過ごせるようにするためです。
比較的雪の少ない足尾に、雪の多い奥日光や尾瀬地域から沢山の日本鹿が禁猟区の松木沢に移動してきます。獣たちの冬のエサのひとつが樹皮です。臼沢の森ではカツラの樹皮が集中的に食べられていますので、鹿の好物なのかもしれません。
昨日は、食害防止柵の内側を鎌田、加賀スタッフが、外側を小井土、橋倉が担当し、点検・修理を行いました。数日前に、松村、江川スタッフが仮修繕を行なっていたので、昨日はネットの張ってある地面に「スカート」と呼んでいるネット(鹿の足が絡まるので嫌がる)を張りました。
一番の食害危険場所(金属柵ではない、化学繊維のネット)に50メートルの「スカート」を履かせました。
昨日の森作業で一番苦労したのは下山でした。臼沢の森の枯れたススキや落ち葉が何度も私たちの足元をすくいます。ゲートにたどり着いた時には、足腰に相当ダメージを受けていました。
それでも、臼沢の木々達が未来のいのちを育む森に生長し、私たちを迎えてほしいと思いながら、疲れを吹き飛ばしました。(スタッフ 橋倉喜一)
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