5年目に入った炭によるナラ枯れ防止の実証調査
私たちは森の恵みに頼って生きていますが、その森を衰退させてはいけないと、5年前から奥山のナラ枯れ現場に炭を撒いてきました。その現場は福島県会津金山町の国有林内の一部。昨日から、その森で炭による樹勢回復実証調査をしてきました。
足尾から121号線で会津に向って行くと、写真のような黄金色の稲穂が秋の美しさの感動を与えてくれました。
現場では、炭を撒いて5年目になった森の土壌汚染分析のための土壌採取、カシナガの穿孔跡の有無、菌根菌と根の関係そして目視による樹勢観察などを調べました。
私たちはナラ枯れの原因は、カシナガ(カシノナガキクイムシ)という虫だけの原因でなく、複合的な要因が積み重なっているのではないかと考え、根の命である土壌に炭を撒いて、土の中の様子を調べてきました。
5年後の調査結果は分析をしてみないと分かりませんが、結果をまとめていくたに各調査委員が意見交換をしてきました。
現地での調査では、写真のようにテングタケ種のキノコ、ヤマブシタケが発見されるなど、5年前の森の生態と違った様子がありました。
委員会では、今後の課題と調査方法に関して意見を出し合い、炭による樹勢回復実証調査を次に継続していくことにしました。委員の皆さん、ありがとうございました。(理事・高橋佳夫)
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